スズメバチは越冬する?気になる生態を解説!空っぽの巣の駆除方法も
基本的に夏に見かけることの多いスズメバチを、冬に見かけると驚いてしまいますよね。じつは、スズメバチの中でも女王バチだけが越冬をおこなうことができます。
これは、スズメバチやアシナガバチなどの一部の蜂に見られる生態です。女王バチが越冬をおこなうときは、ほかの働きバチと一緒に巣から旅立ちます。そのため、冬に見かけるスズメバチの巣は基本的に空っぽになっていることが多いです。
この記事では、スズメバチの越冬や空っぽになった巣を駆除すべきかどうかなどをご紹介します。また、空っぽの巣を駆除する場合の方法についてもご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
スズメバチは越冬するって本当?
スズメバチは越冬をおこないます。しかし、すべてのスズメバチが越冬をおこなうわけではありません。この項目では、スズメバチの1年のサイクルから、どのようにしてスズメバチが越冬をおこなうのかご紹介します。
スズメバチの1年のサイクル
以下に、スズメバチの1年のサイクルを、春夏秋冬に分けてご紹介します。
・春
春は、女王バチが目覚めて新しい巣作りを始める時期です。目覚めたばかりの女王バチは、まず食事をとって体力を回復させます。その後、新しい巣に適した場所を求めて飛び回り、適した場所が見つかると巣を作り始めます。巣が作り始められると、1ヶ月ほどかけて、卵の産み付けから子育てまでを1匹でおこなうのです。
・夏
夏になると、産み付けた卵から働きバチが羽化し始めます。働きバチが行動できるようになると、女王バチは産卵以外のことを働きバチに任せるようになります。女王バチ1匹で巣を作っていたときと比べて、複数の働きバチが巣を作るようになるため、この時期に巣が一気に大きくなるのです。
・秋
秋になると、夏に産み付けた卵からオスバチが羽化し始めます。オスバチが羽化してから半月ほど経つと、翌年新しい女王バチとなるメスのスズメバチが誕生します。このオスバチと女王バチは半月程度巣内で過ごした後、巣外へと旅立つのです。巣外に出た女王バチは、一緒に旅立ったオスバチや、ほかの巣から移動してきたオスバチと交尾をおこないます。
交尾が終わった女王バチは、越冬のために安全な場所を求めて移動し、オスバチはそのまま死亡します。また、巣内に残った働きバチは、寿命が来るまで巣内で一生を過ごすのです。
・冬
秋に安全な場所を見つけることができた女王バチは、春が来るまでその場所で越冬をおこなって、スズメバチの1年のサイクルが終了となります。このようにスズメバチの越冬といっても、実際に越冬をおこなうのは新しい女王バチのみです。
空っぽになった巣は駆除するべき?
冬に見かけるスズメバチの巣は、基本的に働きバチの死骸のみで空っぽになっています。この空っぽになった巣は、基本的に駆除するのがおすすめです。以下に、空っぽになった巣を駆除したほうがよい理由についてご紹介します。
空っぽになった巣を駆除する理由
スズメバチが越冬をおこなうまでに使っていた巣は、冬になると基本的に働きバチの死骸のみになっていますが、放置することでさまざまな弊害があります。
たとえば、空っぽになった巣は、翌年に新たな巣の材料として再利用されることがあり、スズメバチを寄せ付けるおそれがあるのです。また、スズメバチだけではなく、空っぽになった巣にある蜜を求めてアリやゴキブリといった、ほかの害虫を寄せ付けるおそれがあるため、非常に危険です。
そのため、空っぽになった巣は放置せずに、駆除したほうがよいでしょう。
空っぽになった巣の駆除は業者に依頼しよう
空っぽになった巣の駆除は、駆除業者に依頼するのがおすすめです。空っぽだと思っていた巣の中には、まだ寿命を迎えていない働きバチが生息していることがあります。この場合、駆除しようと巣に近づいたときに、刺されてケガをしてしまうおそれがあるのです。そのため、万が一の事態に備えて、業者に駆除を依頼するようにしましょう。
空っぽの巣の駆除方法
空っぽになった巣は、自分でも駆除することができます。ここからは、空っぽになった巣を自分で駆除する方法についてご紹介します。
準備するもの
空っぽになった巣を駆除するために準備するものは、以下のとおりです。
- 殺虫剤
- ゴミ袋
- 防護服
殺虫剤は、巣の中に生き残りの働きバチがいる場合に備えて、準備しておきます。ゴミ袋は、駆除した巣を捨てるために必要となります。防護服は、万が一の事態に備えて、必ず装着した状態で駆除作業をおこなうようにしましょう。また、防護服は通販やホームセンターなどで購入することができます。
空っぽの巣の駆除方法
空っぽの巣の駆除方法は、以下のとおりです。
1.巣に殺虫剤をかける
まずは、巣に生き残りの働きバチがいる場合に備えて、巣の中に殺虫剤を3分程度噴射してください。
2.巣をゴミ袋に入れる
殺虫剤を噴射し終わり、巣の中に働きバチがいないことを確認できたら、手で巣を取ってゴミ袋に入れます。巣を入れたゴミ袋は、各地域のルールにのっとって処分して、空っぽの巣の駆除は終了となります。
自分で駆除するのが不安なら業者に依頼しよう
自分でも空っぽの巣を駆除することは可能ですが、万が一巣の中に生き残りの働きバチがいた場合、刺されてケガをしてしまうおそれもあるでしょう。そのため、自分で駆除するのが不安だという方は、業者に依頼するのがおすすめです。業者であれば、スズメバチの巣を豊富な知識と経験で、安全に駆除してもらうことができます。
弊社にご連絡いただければ、スズメバチの越冬前後に関わらず、スズメバチの巣を駆除できる業者をご紹介いたします。また、現地調査による見積りも無料で承っておりますので、費用や作業内容を把握したうえで、ご依頼することが可能です。お電話によるお問い合わせは、24時間365日となっておりますので、お気軽にご連絡ください。
まとめ
スズメバチは、春や夏だけではなく冬にも見かけることがあります。これには、スズメバチの越冬が関係しているのです。スズメバチは、秋の終わりごろに女王バチだけが越冬をおこないます。その際、巣内に残った働きバチが冬に生き残っていることがあります。そのため、冬であってもスズメバチを見かけることがあるのです。
スズメバチだけではなく、スズメバチが越冬をおこなうまでに使用していた巣を見かけることもあります。冬に見かけるスズメバチの巣の内部は、基本的に働きバチの死骸のみで空っぽとなっているため、自分で駆除することが可能です。しかし、万が一生き残っている働きバチがいた場合、刺されてケガをしてしまうおそれもあります。
そのため、冬に見かけるスズメバチの巣であっても、業者に依頼して安全に駆除してもらうようにしましょう。
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