スズメバチの最大種には日本のオオスズメバチも!生態・身を守る対策
現状、スズメバチで世界最大サイズのものは2019年に中国で発見されたスズメバチです。
このスズメバチは体長約6cm、羽を伸ばした長さは約9.35cmに及ぶとされており、これまで発見されてきたスズメバチの中でも最大記録を更新しました。この世界最大のスズメバチの生態を解明するために、いまも日々研究が続けられています。
このスズメバチの種類はオオスズメバチという種類です。オオスズメバチは日本にも生息していて、攻撃性も高く毒も強力なため危険な蜂としておそれられています。
当記事では、そんな世界の巨大なスズメバチや、オオスズメバチの生態や危険性について解説していきます。
目次
巨大スズメバチは世界各地で発見されている
スズメバチで世界最大サイズの中国の例以外にも、世界各地では巨大スズメバチの探索がおこなわれています。
2019年にはインドネシアで研究グループが過去の目撃記録が2回しかない「ウォレス・ジャイアント・ビー」を発見しました。この蜂は体長約4cm、羽を伸ばした長さは約6.4cmに及ぶ巨大な蜂です。
さらに、同じインドネシアでは2011年に研究者が体長約4cmのスズメバチ「メガララ・ガルーダ」を発見しています。しかし、この蜂は死骸しか見つかっていないため、どのような生態をしているのかなどについては、まだ解明されていません。
いずれのスズメバチも生態には謎が多く、その生態を解明するために日々研究が続けられています。
スズメバチの最大種には日本のオオスズメバチも!
スズメバチの中でも最大種と呼ばれる、体長が大きな種類の蜂には日本に生息するオオスズメバチも含まれています。オオスズメバチは攻撃性の高さと蜂毒の強さから世界最恐の蜂ともいわれています。
オオスズメバチは働き蜂で体長約3~4cm、女王蜂は体長約5cmに達するものもおり、そのサイズは世界的にみてもかなり大きめです。市街地よりも山間部に多く生息しています。また非常に縄張り意識が強いため、攻撃的で自分たちの縄張りに入ってきた者には集団で襲いかかる習性があります。
以下では、そんな日本にいるオオスズメバチの生態をさらに詳しく解説していきましょう。
オオスズメバチの1年
オオスズメバチは5月頃から活動を始めます。この時期になると、冬の間に土の中や朽ち木の中で越冬していた女王蜂が動きはじめ、巣作りを開始します。1ヶ月ほどは1匹で巣作りをしていますが、6月頃になると成長した働き蜂が活動し始めます。
その後、夏から秋にかけて働き蜂を増やし、巣を大きくしていくのです。秋口になると新しい女王蜂が誕生し、それまで巣を作っていた女王蜂や働き蜂は冬には死んでしまいます。新しい女王蜂は越冬の場所を探すため巣立ち、巣は解散となるのです。
オオスズメバチは土の中に営巣する
自然の中にいるオオスズメバチは土の中や木の中にある空洞など閉鎖的な空間に巣を作ります。そのため見渡しても巣がなく、ハイキングや登山中に気付かずに巣に近寄り、スズメバチを刺激して刺される事故が少なくありません。
また巣が土の中など見えない場所にあるため、いつの間にか大きな巣になっていることもあります。大きくなった巣の中にはたくさんの働き蜂がおり、巣に近づいただけでも一斉に攻撃をしてくるので、注意しましょう。
自然界では土の中に巣営するオオスズメバチですが、住宅街などでは天井裏や床下に巣を作ることもあるようです。天井裏などの閉鎖空間は襲われた時に逃げ場がなく大変危険です。もし、このような場所に蜂の巣があると感じたら、自分では確認せずにプロへ依頼をしましょう。
対応できる業者をお探しなら弊社までご相談ください。弊社にお電話いただければ、対応可能な業者をお探しいたします。24時間365日いつでも対応しておりますので、お気軽にご連絡ください。
スズメバチの被害を防ぐ対策法3つ
生活圏内でスズメバチが飛んでいるのを見かけた場合や、スズメバチの活動が活発になる7~9月に森や林などに遊びにいく場合は、刺されないように対策をおこないましょう。
蜂を刺激しないようにするだけでも刺されるリスクを減らすことができます。近くに巣があることを確認できた場合は、とくに以下のようなことに注意して、被害に遭うリスクを少しでも減らしましょう
・黒いものを身につけない
黒い色はスズメバチの天敵である熊の体毛色のため、スズメバチが攻撃的になりやすいという説があります。黒い色はスズメバチを刺激してしまいますので、着ないようにしましょう。また、黒色の髪の毛には白い帽子をかぶるなどの対策が必要となります。
・強い香りがするものを使用しない
働き蜂は花の蜜などを餌としています。そのため香水などの強い香りは蜂を引き寄せてしまうことになりますので気をつけましょう。また、香水の香り成分の中にはオオスズメバチが発する「警戒フェロモン」と似た成分が含まれているものがあります。
警戒フェロモンは、巣に敵が近づいた時に仲間に危険を知らせるために発するフェロモンのことです。この香りは蜂を刺激し攻撃的にしますので、野外での活動時には香水をつけないようにしましょう。また、最近では柔軟剤の中にも香りが強いものがありますので、注意が必要です。
・できるだけ肌を露出しない
蜂は肌が露出した部分を狙って刺してくる傾向があるため、長袖長ズボンなどで保護しておきましょう。また、万が一刺されたとしても服の上から刺された場合は、直接素肌を刺された場合にくらべ被害を最小限におさえることが期待できます。
スズメバチに遭遇したら取るべき行動
被害に遭うリスクを減らしていてもスズメバチに遭遇してしまうこともあります。もし遭遇してしまったら、まずは腰を落として姿勢を低く保ちましょう。そして静かにゆっくりとあとずさりをしながら、その場を離れてください。
大きな音や動きは蜂を刺激してしまいます。走って逃げる、手で振り払う、大きな声を出すといった行動を取ってしまいそうになりますが、襲われるおそれがあるので必ず静かにその場から離れるようにしましょう。
弊社では蜂駆除業者をご紹介中
ここまで世界の巨大なスズメバチや、オオスズメバチの生態や危険性についてお話してきました。もし生活圏内で、巨大なスズメバチが飛び回っているのを見かけた場合は注意してください。
オオスズメバチの巣がいつの間にか大きくなり、働き蜂達が飛び回っていることが考えられます。複数匹が飛び回っているようならば見えない場所に巣があるかもしれません。
そんなときはすぐにプロへ依頼をしましょう。巣が見つかっていない状態でも業者への依頼は可能です。弊社ではさまざまな蜂駆除業者をご紹介しています。蜂のことでお困りの際はお気軽にご連絡ください
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