スズメバチ被害は薬で対処できるの?正しい対処法や刺されない対策
スズメバチに刺されたら、薬だけで対処するのは避け、医療機関を受診しましょう。一般的に、応急処置として薬を使えば、腫れやかゆみを抑えることができるといわれています。
しかし、薬の選び方を間違えることもありますし、人によっては十分な効果を得られないおそれがあるのです。その点、医療機関を受診すれば、適切な処置をおこなってもらうことができるのです。
この記事では、スズメバチ被害が薬で対処できるのかについて、詳しくご説明します。ほかにも、やってはいけない対処法や、スズメバチに刺されないための対策についてご紹介するので、この記事を参考に適切に対処してみてください。
目次
スズメバチに刺された……薬だけの対処は危険!
スズメバチに刺されたら、刺された場所に激痛が走り、腫れやかゆみが発生するおそれがあります。一般的に、そういった腫れやかゆみを緩和させるには、抗ヒスタミン薬を塗るのが有効だといわれています。
ただし、抗ヒスタミン薬は効果の個人差が大きいため、人によっては症状が治まらないかもしれません。
さらに、蜂毒が体内に入ると、局所症状だけではなく全身症状も引き起こすおそれがありますが、基本的には、市販薬はそのような重篤な症状には対応していないのです。こうした理由から、スズメバチ被害は薬だけの対処は危険なのです。
早めに医療機関を受診しよう!
スズメバチに刺されたら、早めに適切な対処をしないと危険です。蜂に刺されると、蜂毒アレルギーをもっている人の場合、重篤なアレルギー症状である”アナフィラキシーショック”を引き起こすおそれがあるからです。
アナフィラキシーショックが起こると、血圧の低下や意識障害などの症状が現れ、対応が遅れると命にかかわるといわれています。また、スズメバチは強い毒をもつため、ミツバチやアシナガバチと比較してアナフィラキシーショックが起こりやすいのです。スズメバチに刺されたら、早急に医療機関を受診して適切に処置をおこなってもらいましょう。
スズメバチに刺されたときのNG対処法
スズメバチに刺されたときに有効だとされている対処法の中には、じつは効果の期待できないものもあります。ここからは、そういった効果の期待できない対処法を2つ見ていきましょう。
【NG対処法1】口で吸う
スズメバチに刺されたら、「口で毒液を吸うとよい」という話もあります。しかし、口で毒液を吸おうとすると、誤って毒液を飲み込んでしまうおそれがあります。また、口内に傷があると、そこから蜂の毒を吸収してしまうことがあり、自らを危険な状態にさらしてしまうのです。そのため、毒液を口で吸って処置するのは絶対にやめましょう。
【NG対処法2】アンモニアで処理する
スズメバチが刺された部分には、アンモニアが効くという話もあります。そのため、「アンモニアが含まれている尿をかければ効く」と思っている方も多いかもしれません。
しかしながら、アンモニアでは蜂の毒を中和することができないため、症状を抑える効果は期待できません。また、尿をかけることによって雑菌が付着し、傷口が炎症を起こしてしまうおそれもあります。こうした理由から、尿をかけて処理することはやめたほうがよいでしょう。
スズメバチに再び刺されないための対策
スズメバチに刺された箇所を適切に処置した後は、再び刺されないための対策をおこなうことが大切です。一度蜂に刺されることによって、元々蜂毒アレルギーをもっていない人でも、蜂毒アレルギーをもつ可能性があります。すると、スズメバチに2回以降刺されたときに、重篤なアレルギー症状であるアナフィラキシーショックが起こるリスクがあるのです。
ここでは、スズメバチに刺されないための対策についてご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
【対策1】刺激を与えない
スズメバチを見つけても、刺激を与えなければ、基本的に蜂が人間を襲うことはないといわれています。しかし、蜂の巣に近づく、大声を出す、やってきたスズメバチを手で振り払うなどの行為をして、スズメバチに刺激を与えてしまうと攻撃対象になってしまうおそれがあるのです。スズメバチを見つけても、刺激を与えないようにしましょう。
【対策2】黒色の服を避ける
スズメバチは基本的には山間部や森林などに巣をつくるため、こうした自然の多い場所に行くときには、スズメバチに狙われないように注意する必要があります。
そのためには、黒い服を避けることが大切です。蜂は黒いものに反応して攻撃してくるといわれているのです。また、衣類だけではなく、黒いものを身に着けることは避けたほうがよいでしょう。髪が黒い場合は、帽子をして髪を隠しておくとよいでしょう。
【対策3】スズメバチに出会ったらすぐに立ち去る
スズメバチは、すぐに人を刺してくるわけではなく、アゴをカチカチと鳴らしたり周囲を飛び回ったりして威嚇します。この威嚇の段階で立ち去れば、刺されなくて済む可能性があります。
ただし、すぐに逃げようと体を大きく動かしたり、走って振動を与えたりするとスズメバチを刺激してしまい、攻撃対象になってしまうおそれがあります。立ち去るときには、静かにゆっくりとその場を離れるようにしましょう。
【対策4】家をスズメバチが寄ってこない環境にする
スズメバチは、山間部や森林だけではなく、民家の床下や屋根裏、物置、戸袋などにも巣をつくることがあります。スズメバチに刺されないためには、こうした場所に巣をつくらせない対策をしておくことも大切です。
そのためには、蜂の巣駆除スプレーや木酢液といったアイテムを使うのが有効です。蜂の巣駆除スプレーには蜂が嫌がる成分が含まれているため、散布するだけで巣づくりを防ぐ効果が期待できるのです。
また、木酢液とは、炭をつくるときに生じる水蒸気を冷やしてつくられた液体のことで、焦げ臭いにおいがします。スズメバチは、この木酢液のにおいを嫌うため、巣をつくりそうな場所に塗っておくだけで効果を発揮します。木酢液や蜂の巣駆除スプレーは、ホームセンターやネットショップで手に入れることができるので、チェックしてみてください。
蜂の巣が家にできてしまったら……
スズメバチの巣ができてしまったら、業者に駆除を依頼しましょう。なかには、「自分で駆除したい」と思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし、スズメバチはほかの蜂に比べて攻撃性が高いため、刺されるリスクが高く、とても危険です。さらに、スズメバチの毒性は強いので、刺されると重症化してしまうおそれもあるのです。
その点、業者に依頼することで、刺されるリスクを回避することができるのです。また、蜂の巣駆除に慣れている業者に依頼すれば、自力でおこなうよりもスムーズに駆除してもらうことができるでしょう。
弊社では、スズメバチの巣を駆除する業者をご紹介します。高いところや、取り出しにくいところにある巣にも対応できる加盟店をご紹介することも可能です。スズメバチの巣ができてしまってお困りの方は、ぜひ弊社までご相談ください。
まとめ
スズメバチ被害は薬だけで対処することはやめ、医療機関を受診しましょう。また、スズメバチに刺された箇所を処置してもらった後は、再び刺されないために対策をすることが大切です。
スズメバチ対策には、刺激を与えないこと、自然の多い場所に行くときには黒い服を避けること、スズメバチに出会ったらすぐにその場を立ち去ることが大切です。また、スズメバチは住宅にも巣をつくることがあるので、木酢液予防スプレーで巣がつくられそうな場所を対策しておくとよいでしょう。
もしスズメバチの巣ができてしまっている場合には、業者に依頼して駆除してもらいましょう。弊社では、スズメバチの駆除をおこなう業者をご紹介します。24時間365日受付対応しておりますので、祝日や土日にかかわらず、いつでもご相談ください。
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