スズメバチの巣|作り始める時期は4月!まだ間に合う?予防と駆除
「スズメバチに巣を作らせないようにしたいが、どのような対策をすればよいのだろうか?」
スズメバチに巣を作らせないようにするためには、巣作りを始める4月より前に予防することが重要です。巣を作らせてしまうと危険ですし、作られてから駆除するのは大変です。
この記事では、スズメバチの巣作りの予防策・駆除方法をご紹介いたします。ぜひ参考にしてみてください。
もし危険だと感じたら無理をせずに、プロの蜂駆除業者に依頼しましょう。業者に依頼する場合の依頼先や費用もご紹介していますので、あわせてご覧ください。
目次
スズメバチの巣作りが始まる危険な時期を把握しよう
スズメバチの巣作りが始まる時期を知ることは大切です。その時期を知ることで、巣が大きくなる前に駆除することができ、被害を予防することができるからです。
ここではスズメバチの巣のサイクルや巣作りしやすい場所を解説しています。ぜひ参考にして、スズメバチの巣作りの予防にお役立てください。
スズメバチの巣のサイクル
スズメバチの巣のサイクルは初期・はん殖期・越冬の準備期の順を繰り返します。
・初期
4月ごろから5月にかけて、女王蜂が1匹で巣作りを始めます。6月ごろから7月ごろにかけて働き蜂が増えて、巣にいる数が数十匹になります。
・はん殖期
7月ごろから9月になると、女王蜂は産卵に専念します。そのため産卵数が急激に増加します。同時に、孵化(ふか)して幼虫から成虫になる働き蜂も爆発的に増加するのです。
この時期は巣の大きさは約30cm~約80cmとなり、働き蜂の数も300匹以上になります。そんなスズメバチは巣を守るために集団で、近づくものを攻撃するようになるのです。
このように6月ごろから働き蜂の数が増えるとともに、スズメバチの巣の危険度は増していくのです。
・越冬の準備期
10月になると新女王が誕生します。この時期もまだスズメバチの巣は危険です。この時期はエサとなる虫の数が減るため、スズメバチはイライラしており非常に攻撃的になっています。
オスと交尾したのち、新しい女王蜂は越冬の準備をします。元の巣の女王蜂と働き蜂は冬を越せず、ほとんど死滅するのです。その結果、元の巣は基本的に空になります。
新しい女王蜂だけが11月ごろから3月ごろまで、朽ちた木のなかで越冬します。越冬し翌年の春になると、元の巣とは別の場所で再び巣作りをするというサイクルを繰り返すのです。
蜂が巣作りに選ぶ場所とは
スズメバチは基本的に、外敵に見つかりにくい場所や風雨の影響を受けにくい場所を好んで巣を作ります。たとえば以下のような場所に、スズメバチは巣を作る傾向があります。
〇閉鎖的な空間
- 土のなか
- 木の洞
- 天井裏
- 床下など
〇開放的な空間
- 軒下
- 木の太い枝
- テラス
- 戸袋の下など
これらの場所を中心にスズメバチの巣が作られていないかチェックし、巣作りを予防する対策をしましょう。もし巣が作られていたら早急に駆除が必要です。
スズメバチの駆除はプロの蜂駆除業者に依頼することをおすすめします。自分で無理に駆除しようとすると、刺されて重傷を負うリスクがあるからです。
業者選びに迷ったときはぜひ弊社にご依頼ください。弊社には日本全国に400を超える業者が加盟しております。
ご依頼いただければ、そのなかからご要望にマッチした業者をすぐにご紹介いたします。まずは一度お電話ください。
今のうちに!手ごろな方法で蜂トラブルを未然に防ごう
スズメバチだけでなくミツバチやアシナガバチも家に巣を作ると危険です。なぜなら、ミツバチやアシナガバチもスズメバチと同様に強力な毒をもっており、刺されると重傷を負うおそれがあるからです。
また、ハチの巣駆除を業者に頼んだ場合には、数万円ほどの費用がかかってしまうこともあります。事前に巣作りを予防しておけば、駆除費用がかからなくて済むのです
ここでは蜂トラブルを予防する方法を4点ご紹介しています。ぜひ参考にして、実践してみてください。
予防1.忌避剤をまく
忌避剤とは蜂が嫌がるにおいを利用して、寄り付かないようにすることができる薬剤などです。巣を作りそうな場所に忌避剤をまいておけば、スズメバチに安全でない場所だとアピールすることができます。そんなスズメバチの忌避剤には以下のものがあります。
・巣作り予防の成分を含む殺虫スプレー
スズメバチの苦手な成分を含んだこのスプレーは即効性があるうえ、まいてから1ヶ月ほど効果が持続します。
購入する際は、スプレー缶の表面に「巣作り予防」の記載があるものを選ぶとよいでしょう。ネット通販やドラッグストアなどでは、約1,000円~約2,000円で購入可能です。
・木酢液
木酢液は、木炭を作るときに発生する水蒸気を冷やすとできる液体で、焦げたようなにおいがします。その焦げたにおいをスズメバチは嫌うため、巣作りを予防する効果があるのです。
木酢液は水で希釈して使います。1対1の割合で希釈した木酢液をスプレーボトルにいれ、蜂が巣を作りそうな場所にかけましょう。
木酢液もネット通販やドラッグストア、ホームセンターなどで購入できます。その価格相場は、1リットル当たり約1,000円~約2,000円です。ただし、相場状況などによって価格は変動することがあります。
予防2.侵入経路をふさぐ
スズメバチは通気口や壁のすき間といった侵入経路から屋根裏・床下に侵入し、巣を作ることがあります。そのような侵入経路はスズメバチよりも細かい目の網、パテ、すき間テープなどでふさぎましょう。
予防3.周辺の草花を減らす
家の周辺に草花があると、その蜜を吸いにミツバチがひんぱんにやってきます。するとミツバチに刺されるリスクが高くなるのです。
ミツバチがひんぱんに来ないように、家の周辺の草花を定期的に刈り取るようにしましょう。
予防4.エサとなる昆虫を減らす
スズメバチやアシナガバチなどは、セミやトンボなどの昆虫をエサにしています。そのエサが家にたくさんいるとスズメバチやアシナガバチが寄り付きやすくなり、刺されるリスクが高くなるのです。
スズメバチやアシナガバチが寄り付きにくくするためにも、庭木をこまめに剪定したり、殺虫剤をまいたりして昆虫が発生しにくい環境にしましょう。
いろいろ試しても防げないことも……
ここで紹介した予防策などをいろいろ試しても蜂が巣を作ってしまう場合は、プロの蜂駆除業者に依頼するとよいでしょう。業者は蜂に関する知識と経験が豊富ですので、作られた巣を適切に駆除してくれます。
どの業者に依頼してよいかわからない方は、ぜひ弊社にご依頼ください。ご依頼いただければ、蜂に関する知識と経験豊富な業者をすぐにご紹介いたします。ぜひ一度お電話ください。
作り始め初期の巣は比較的安全!駆除方法について
初期のスズメバチの巣は働き蜂が数匹しかいないため、比較的安全に駆除することができます。初期かどうかは、巣の大きさと形で見分けることができます。初期のスズメバチの巣の大きさは直径約15cm以下です。基本的にトックリを逆さましたような形であったり、巣穴が外から見えていたりします。
ここではスズメバチの初期の巣を除去する方法を解説いたします。また、アシナガバチの巣の駆除方法も解説していますので、あわせてご覧ください。
自分で巣を除去する方法
スズメバチの巣を自分で安全に除去するためには、まず以下の道具の準備が必要です。
このほか巣をたたき落とすための棒などもあるとよいでしょう。
道具の種類 | 価格相場 |
スズメバチ用の防護服セット(長靴・手袋含む) | 約5万円~約12万円 |
ゴーグル | 約1,500円 |
懐中電灯 | 約1,500円~約3,000円 |
スズメバチ駆除用の殺虫剤スプレー | 1本当たり約2,000円 |
〇巣を除去する手順
道具をそろえたら、巣を除去していきます。巣を除去する手順は次のとおりです。
1.日中に巣の場所を確認する
2.日が沈んでから約2時間後に作業開始
3.防護服を着て巣から3mくらいのところまで近づく
4.懐中電灯で巣を照らしながら、殺虫剤スプレーを風上から巣穴めがけて噴射する
5.飛び回る蜂がいなくなったら巣を地面にたたき落とす
6.巣をビニール袋に密封し、可燃ゴミとして処分する
〇注意点
・懐中電灯を使うときは、赤いセロファンを光る部分に貼る
スズメバチは光に集まってくる習性があります。懐中電灯をそのまま使うと光に集まり、刺されるリスクが高くなります。
しかしスズメバチは赤い光を認識しにくいです。赤いセロファンを貼ることでスズメバチが懐中電灯に集まりにくくなり、刺されるリスクが小さくなります。
・巣の場所を確認するときは、巣から5m以上離れた位置から
巣に近づきすぎるとスズメバチが襲ってくる可能性があります。
・駆除する時間帯は夜
夜になるとほとんどの働き蜂が巣に戻っているため、一網打尽にすることができます。また夜はスズメバチの活動が鈍くなるため、駆除しやすいです。
・殺虫剤スプレーは3本ほど用意
殺虫剤スプレーが1本だけだと駆除の途中でなくなる可能性があります。途中でなくなるとスズメバチが興奮した状態で駆除を中断することになります。すると刺されるリスクが高くなり危険です。
危険!アシナガバチの巣にも注意!
アシナガバチも強い毒をもっており、刺されるとアナフィラキシーショックを引き起こすおそれがあります。アナフィラキシーショックとはアナフィラキシーというアレルギー症状により嘔吐や寒気などを引き起こすことです。最悪命にかかわることもあるのです。
このようにアシナガバチもスズメバチ同様に危険な蜂です。巣があればすぐに駆除が必要です。
〇巣を作る時期・特徴
アシナガバチが巣を作り始める時期はスズメバチと同じで4月ごろになります。4月ごろ~8月ごろにかけて巣は大きくなり、働き蜂の数も増えます。
巣の大きさは直径約15cmです。その形はシャワーヘッドに似ており、色はグレーです。
〇巣の除去方法
アシナガバチの巣を除去するときはスズメバチと同じ道具(防護服セット・ゴーグル・懐中電灯・殺虫剤スプレー)を準備します。
道具を準備できたら、夜になるのを待ち以下の手順で作業します。(手順はスズメバチと同じ)
1.防護服を身につけ巣から3mくらいのところまで近づく
2.風上からスプレーを巣に向かって噴射する
3.飛び回る働き蜂がいなくなったら、巣を棒でたたき落とす
4.巣をビニール袋に密封し、可燃ゴミとして処分する
〇注意点
アシナガバチの巣は小さいです。巣の場所が軒下でも殺虫剤スプレーが届かない可能性があります。高所にスプレーできる器具を使って殺虫剤をまくようにしましょう。
脚立を使うという手もありますが、攻撃してくるアシナガバチに驚いて落下するおそれがあります。危険なので、できれば使わないほうがよいでしょう。
自分で駆除できない場合の依頼先・費用
自分で駆除すれば費用は安く済みます。しかし、巣の大きさ・巣の場所などによっては、自分で駆除できないこともあるかと思います。ここでは自分で駆除できない場合の解決策をご紹介いたします。では順に見ていきましょう。
蜂の巣駆除方法その1:自治体に相談
スズメバチは人の命を奪うこともある危険な害虫なので、家の周辺などに巣ができた場合には自治体に相談することができます。自治体によっては、無料でスズメバチを駆除してくれるところもあるのです。
ただ、対応の内容は自治体によって違い、有料の業者を紹介するだけのところや、防護服を貸し出しているだけのところもあります。お住まいの地域がスズメバチに対してどのような対応をしているのか、一度確認してみるとよいでしょう。
蜂の巣駆除方法その2:業者に相談
民間の蜂の巣駆除業者もたくさんあります。自治体に紹介してもらう場合は自治体の指定業者であることも多いですが、直接業者に依頼する場合は自分で好きなところを選ぶことが可能です。
無料で駆除をしてくれる自治体は、最低限の巣の駆除しかしてくれない場合もあります。一方業者は駆除だけでなく、巣作りの再発を予防する対策もしてもらうことができます。
自治体での対応が希望と合わない場合や、費用をかけてもより手厚い対策をしてもらいたいというときには、蜂の巣駆除業者への依頼を検討してみましょう。
駆除にかかる費用相場
業者に巣の駆除を依頼する場合、その費用相場は次のとおりです。
- スズメバチ:約1万3千円~約5万円
- ミツバチ:約1万3千円~約4万円
- アシナガバチ:約8,000円~約2万円
この費用相場はあくまでも目安です。巣の大きさや場所などによって費用は変動することもあります。料金設定は業者によって差がありますし、同じ料金でもサービスや保証の内容が違うこともあるでしょう。
そのため、いくつかの業者から見積りを取り、比較検討したうえで選ぶのがおすすめです。見積書が詳細に書かれているか、調査が丁寧かなどといったことも業者の良し悪しを判断する材料になります。
ただ、自分でいくつもの業者とやり取りしたり、業者を見極めたりするのは大変ですよね。「もっと楽にいい業者を見つけたい!」という方は、ぜひ弊社にご依頼ください。
弊社には、多数のプロの蜂の巣駆除業者が加盟しており、そのなかから、ご希望にマッチする業者をご紹介することができます。蜂の巣のことでお悩みの方は、まずは一度弊社にお電話ください。
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