【スズメバチの寿命】女王蜂・働き蜂の一生と役割|冬の巣の危険度!
家の近くなどでたまたまスズメバチを見かけても、多くの方は「できるだけ関わりたくない」と思うのではないでしょうか。実際に、スズメバチは攻撃性と毒性が高く、無闇に手出しするのは非常に危険です。
しかし、スズメバチは放置していれば自然にいなくなるというわけではありません。このコラムでは、スズメバチの寿命についてご紹介していきます。スズメバチの一生を知り、適切な対処を取れるようにしましょう。
目次
スズメバチの寿命はどれくらい?~働きバチの場合~
ミツバチやアシナガバチなどのメジャーなハチと同様に、スズメバチのコロニーには3種類の階級があります。このうち、巣の拡張や掃除、エサ集め、幼虫の育成、外敵の排除などを担当している階級が「働きバチ」です。
働きバチは孵化してから1カ月ほどで成虫になり、そこから1カ月前後で死ぬため、トータルで2カ月前後がこの階級のスズメバチの寿命となります。そんな働きバチの一生は、次のとおりです。
1.4~5月ころに生まれる。
2.1カ月ほどで成虫になり、巣の拡張をし始める。
3.世代交代をしながら徐々に数を増やしていき、8~10月にかけてピークに達する。
4.寒くなってきても、越冬をせずに死滅する。
すべての働きバチは、針を持つメスのスズメバチです。そのため、駆除をする際は刺されないように細心の注意を払う必要があります。
安全に駆除したいのであれば、まだ数が少ない4~5月に駆除をおこなうことをおすすめします。また、11月を過ぎると働きバチは越冬せずに死滅するので、この時期に働きバチを見かけたら無闇に手を出さず放置しておくのもひとつの手です。
女王バチの寿命は意外と長い
スズメバチの階級の中で頂点に位置するのが「女王バチ」です。女王バチのおもな役割は、春先の巣作りと産卵です。この階級はスズメバチの中で寿命が最も長く、1年以上生きます。そんな女王バチの一生は、次のとおりです。
1.9~11月ころに生まれる。
2.誕生から1~2週間ほどで成虫になり、オスと共に巣から飛び立つ。
3.オスと交尾をする。
4.女王バチが単身で越冬する。
5.4~5月ころに越冬から目覚める。
6.女王バチが単身で巣を作る。
7.働きバチの卵を産む。
8.働きバチが成虫になるまで単身で育て上げる。
9.働きバチが活動し始めたら巣にこもり、産卵に専念する。
10.9~11月ころに新しい女王を生んで死ぬ。
女王バチを安全に駆除したい場合は、4~5月ころがおすすめです。女王バチは針を持っていますが働きバチに比べると攻撃性は低く、越冬明けは弱り気味なので刺されるリスクはかなり低いです。その上、越冬明け直後は護衛の働きバチもまだいないため、女王バチを安全に駆除できる最後のチャンスといえます。
スズメバチのオスの寿命は短い
スズメバチのコロニーの1割未満を占めるのが「オスバチ」です。オスバチの役割はたったひとつだけで、女王バチと交尾し子孫を残すことです。働きバチのように、巣を拡張したりエサを集めたりすることは一切ありません。また、針を持たないため外敵を刺すこともできません。そんなオスバチの一生は、次のとおりです。
1.9~11月ころに生まれる
2.誕生から1~2週間ほどで成虫になり、女王バチが巣を去ると共に飛び立っていく
3.女王バチと交尾をして死滅する
オスバチは寿命こそ3~4カ月と働きバチに比べると長いですが、実際は交尾を終えるとほとんどがそのまま死んでしまいます。運よく生き残った個体も、天敵に捕食されてしまうか寒さで凍え死ぬかがほとんどです。このように、オスバチは基本的に天寿を全うできないため、スズメバチの中で寿命が短い階級といえます。
人を刺すことがなく、寿命も短いため無理に駆除をおこなわずに放置しているのが安全です。
冬にスズメバチの巣を発見!どうしたらいいの?
冬は、ほとんどのスズメバチが寿命で死んでいます。唯一生き残っている女王バチも、朽ち木などで越冬するため巣の中は基本的に空っぽであり、安全に撤去をおこなうチャンスです。しかし、100%巣の中にスズメバチがいないとは限らないため、なるべく防護服などを身につけた上で巣の撤去をおこなうようにしましょう。
基本的に、スズメバチは巣を再利用しません。しかし、巣があったということはその場所が巣作りに適した環境であり、近くに新たな巣を作られる可能性があるということです。そのため、巣を撤去しハチの忌避剤などをまいておくと、翌年以降のスズメバチの営巣を予防しやすくなります。
その巣は本当にスズメバチのもの?アシナガバチの巣との違い
冬に女王バチが巣を捨てて越冬するハチには、アシナガバチもいます。アシナガバチはスズメバチとは活動時期が若干異なるため、それぞれにあわせた対策をおこなう必要があります。
巣がスズメバチのものかアシナガバチのものであるかは、外見で判断することが可能です。スズメバチの巣は、全体的に丸みを帯びたフォルムに茶・白・ベージュのマーブル模様の外皮が特徴的です。一方でアシナガバチの巣には外皮がなく巣穴がむき出しで、枯れた蓮を逆さまにぶらさげたような見た目をしています。
アシナガバチはスズメバチよりも若干早く越冬から覚めるため、より早めに対策を取るようにしましょう。
ハチの巣でお困りの際は、弊社にご相談ください。危険な時期の駆除から冬の巣の撤去、春先の営巣予防まで幅広く対応できる業者をご紹介します。相談窓口は、24時間365日ご利用できるため、いつでもお気軽にお電話ください。
まとめ
スズメバチの寿命は階級ごとに異なり、働きバチは2カ月前後、オスバチは3~4カ月、女王バチは1年前後生きます。階級ごとに生態や活動時期が異なってくるため、駆除をする際は階級にあわせた対処法を取りましょう。
冬はほとんどのスズメバチが寿命でいなくなるため、巣を安全に撤去できるチャンスです。巣を撤去し、翌年同じ場所に巣を作られないように営巣予防をおこないましょう。
ハチの巣の駆除をできる業者をお探しの際は、弊社にご相談ください。どの時期の駆除にも対応できる業者をご紹介させていただきます。プロに任せて安全にハチの巣を駆除しましょう。
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