ツマグロスズメバチの特徴と駆除について!ほかのスズメバチのことも
日本には数多くのスズメバチが生息していますが、全国どこにでもいるスズメバチもいれば、限られた場所にしか生息していないスズメバチもいます。
今回は、沖縄でのみ生息が確認されているツマグロスズメバチについて、見た目や巣の特徴などから駆除方法までご紹介します。
また、沖縄の危険なスズメバチはツマグロスズメバチだけではありません。ほかにどのような種類のスズメバチがいるのかもご紹介します。
目次
ツマグロスズメバチってどんなハチ?
沖縄にしか生息していないツマグロスズメバチとはどのようなハチか、見た目や巣の特徴と攻撃性について解説します。ツマグロスズメバチに刺されないための対策もご紹介しますので、外出時の参考にしてください。
ツマグロスズメバチの見た目の特徴
ツマグロスズメバチは、頭部と胸部が濃い飴色、腹部が黄色と黒色のツートンカラーという特徴的な見た目をしています。遠目に見ても判別できるほど目立つ姿のスズメバチです。大きさは女王バチが25ミリメートル前後、働きバチが20ミリ前後です。
ツマグロスズメバチの巣の特徴
ツマグロスズメバチの巣は、まず女王バチが地面に近い低い場所に、大きなマラカスのような形の巣を作ります。その後、働きバチが増えて手狭になると、高い場所へと引っ越しをおこないます。
人家の庭や畑など人通りのある場所に巣を作ることが多いため、何気なく近くを通ったり、畑仕事をしている際に巣に刺激を与えたりしてしまうことがあります。巣に刺激を与えることは、ハチの攻撃対象になる原因になるので注意しましょう。
ツマグロスズメバチの攻撃性について
ツマグロスズメバチは、積極的に攻撃をしかけてくることはなく、見かけた程度であればおびえなくても大丈夫です。
しかし、巣に近づいたり巣を刺激したりしたときは、毒針を武器に強い攻撃性を発揮します。スズメバチの毒は、アナフィラキシーショックを起こす危険性があり、刺されれば命に関わります。
「特徴的な姿の蜂を間近で観察してみたい!」という思いに駆られる場合もあるかもしれませんが、もし見かけたとしても安易に近づくことは控えたほうがよいでしょう。
ツマグロスズメバチに刺されないようにするには
ツマグロスズメバチに刺されないためには、巣に近づかないのが1番です。巣を見つけたらすみやかにその場を離れましょう。
また、スズメバチは香りに敏感に反応します。外出時は香水や整髪料などの強い香りのするものの使用を控えましょう。
しかし、巣から離れる・強い香りのものを使用しないなどの対策をしていても、いつ巣を刺激してしまうかはわかりません。気をつけていても、巣がある限り、常に危険が身近なものとして存在しているということなのです。
そのため、早めに業者に依頼して、蜂の巣駆除をしてもらいましょう。不安を迅速に取り除いて、穏やかな生活を得るべきです。
業者選択に不安がある方は、弊社にご相談ください。初めてのご利用でも、丁寧な対応でプロの蜂の巣駆除業者をご紹介するのでご安心ください。
ツマグロスズメバチの巣の駆除について
ツマグロスズメバチの巣は、大きければ大きいほどハチの数が増えて危険性が高くなります。なるべく早く駆除してしまいましょう。
ツマグロスズメバチの巣の駆除は自分でできる?
積極的に攻撃をしかけてくる種類ではなくとも、スズメバチは攻撃性や毒性が強く、巣を自力で駆除することには危険がともないます。
自力で駆除するのであれば、女王バチが1匹だけで巣を作っている4月ごろにおこないましょう。数匹でも働きバチの姿を見つけたら、攻撃を受ける危険性は高くなります。自力での駆除はやめておきましょう。
働きバチは次々に羽化して、あっという間に数が増えます。個体数が増えていくにつれて、巣も大きくなっていきます。そのため、巣が大きい場合も、自力で駆除することはやめておきましょう。働きバチの数が多いと、そのぶん攻撃されやすくなります。
この記事内では自分で駆除する方法についてご紹介しますが、安全・確実に巣を駆除するためには、業者への駆除依頼がおすすめです。
ツマグロスズメバチの女王バチを駆除する方法
女王バチが1匹で作っているツマグロスズメバチの巣と、その女王バチを駆除するためには、準備しなければならないものがあります。すべてホームセンターやインターネット通販で購入できるものなので、自力で駆除してみようとお考えの方は以下の4つをそろえましょう。
・防護服
安全面を考慮して、厚手の服の上から着用します。ハチの針を通さない頑丈なものを選びましょう。
・スプレータイプの殺虫剤
蜂の巣に噴射して、女王バチを駆除するのに使用します。さまざまな虫に対応する種類がありますが、もっとも効果的にハチを駆除することができるハチ用のものがおすすめです。
・ビニール袋
取り除いた蜂の巣を入れるゴミ袋として使用します。巣が入る大きさのものを用意しましょう。
・巣を叩く棒
女王バチを巣の外に出すためと、巣を壊すために使用します。距離をとりたい場合は、長めの棒を用意するとよいでしょう。
駆除用のアイテムがそろったら、先に巣の場所を確認しておき、防護服を着て蜂の巣に近づきます。まず蜂の巣を棒で軽く叩き、巣の様子を見ます。巣の中から女王バチが出てきたら、駆除作業を始めます。
巣から約2メートル離れた場所から、巣の入り口に向かって殺虫剤を噴射します。しばらく噴射していると、先ほど確認した女王バチが巣の外に出てきます。そのまま噴射すれば、殺虫剤の成分を受けて女王バチが死にます。
女王バチが動かなくなったことを確認したら、再度棒で巣を叩いて壊しましょう。最後に、壊した巣と死んだ女王バチをビニール袋に入れて、硬く口を閉じたら作業終了です。
ツマグロスズメバチの巣を駆除する際の注意点
自力で蜂の巣駆除をおこなう場合は、いくつかの注意点があります。まず服装ですが、防護服を用意するのがもっとも安全です。しかし、1回のために購入することをもったいないと考える方もいることでしょう。
その場合は、長袖長ズボン・首に巻くタオル・長靴・厚手の軍手・帽子を身につけるとよいです。色はハチが追う習性のない白系統で統一しましょう。
また、巣から女王バチが出てきた際に、殺虫剤の噴射を止めてしまうと、女王バチに逃げられてしまうおそれがあります。巣から突然飛び出てきて驚くかもしれませんが、女王バチが死ぬまで殺虫剤は噴射し続けてください。
さらに、駆除後も対策が必要です。別のハチが新たに巣を作りにやってくる可能性があるので、殺虫剤を定期的にまくなどしてハチを寄せ付けないようにしましょう。
蜂の巣駆除は、作業中から駆除後まで、さまざまなことに注意が必要です。また、働きバチが羽化した巣は、ハチの数が多く危険度が高まるため、自力での駆除が難しくなります。どのような巣でも、安全に巣を駆除するにはプロの力が必要といえるのです。
蜂の巣駆除業者を探すのが面倒だという方は、弊社にお問い合わせください。お電話で状況や要望をお聞きし、解決に適した業者をご紹介します。
ツマグロスズメバチ以外のスズメバチについて
沖縄に生息しているのは、ツマグロスズメバチだけではありません。ほかにも刺される恐れのあるスズメバチはいます。どのようなスズメバチがいるのか、数種類のスズメバチについて特徴と危険性をご紹介します。
そのほかのスズメバチの種類
ここでは、ツマグロスズメバチ以外に、沖縄に生息が確認されている5種類のスズメバチをご紹介します。
・オオスズメバチ
もっとも大きく、凶暴なスズメバチです。土の中に巣を作ることが多く、発見が難しいので気づかないうちに巣に近づいてしまう危険性があります。攻撃性も毒性も強く、刺された際の被害が重症になる危険性の高い種類です。
・キイロスズメバチ
あらゆる場所に適応し、人家から木の隙間までさまざまな場所に巣を作ります。作る巣も大きいため、ひとつの巣に生息している数も多いです。オオスズメバチほどではありませんが、攻撃性も高いため、刺傷被害のもっとも多い種類です。
・モンスズメバチ
ほかのスズメバチが巣に戻って体を休める夜にも活動します。人家の天井裏などの閉鎖的な場所に巣を作ります。攻撃性が強く、自分よりも大きな昆虫を捕食することもあります。
・コガタスズメバチ
オオスズメバチに似た見た目をしたスズメバチです。攻撃性はあまり高くありませんが、一度怒ると強い攻撃力を見せます。木の枝などに巣を作るため、庭木の手入れをおこなう際に巣を刺激して、怒ったコガタスズメバチに刺されるという被害が多いです。
・ヒメスズメバチ
オオスズメバチの次に大きい種類ですが、攻撃性は低く、毒もあまり強くありません。アシナガバチを好んで食べる特性があり、激しく攻撃する必要のない幼虫などをエサにしています。土の中や人家の天井裏などの閉鎖的な場所に、小規模の巣を作ります。
スズメバチは、種類によってさまざまな特徴があり、なかには攻撃性の低い種類もいます。しかし、もしも刺されてしまったら、アナフィラキシーショックなどが起こる危険性があります。早めに駆除して生活の安全を確保しましょう。
スズメバチの駆除は基本的に業者へ依頼を
ツマグロスズメバチに限らず、スズメバチは攻撃性や毒性の強いものが多く、自力での駆除は危険がともないます。プロの業者に依頼して安全に駆除しましょう。
業者に依頼した場合にかかる費用相場は、スズメバチの種類や巣のある場所などによって異なりますが、13,000~25,000円ほどです。
非常に安い金額を提示している業者がありますが、いざ依頼すると出張費や薬剤費などが追加でかかることがあります。あらかじめそれらを含めた料金を提示している業者を選びましょう。
また、蜂の巣を駆除するだけでなく、駆除時に巣にいなかったハチが戻ってくる「戻りバチ」の対処まで考えた、アフターフォロー対応のある業者がおすすめです。
しかし、そういった業者を自分で見つけるのは大変でしょう。そんなときは弊社のサービスをご利用ください。多くの加盟店のなかから、蜂の巣駆除からハチ対策までおこなっている業者をご紹介します。
費用面も、見積りをいくつかの業者からとることで、比較検討することができるため安心です。蜂の巣駆除にお悩みの方は、ぜひ一度お電話ください。
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