スズメバチの巣を駆除する方法!業者に依頼時の相場や殺虫剤について
スズメバチの駆除は早めに業者に依頼をするか、自分で駆除をしましょう。なぜなら、スズメバチの巣は放置してしまうと、働き蜂が繁殖し蜂に刺される危険性が高まるからです。スズメバチの巣の駆除は安全のために業者に依頼することをおすすめしますが、場合によっては自分で駆除することも可能です。
ただし、費用を抑えようとしてスズメバチに刺されてしまったら、健康を損なうだけでなく、治療費がかかってしまうなどのデメリットがあります。個人で駆除をおこなう際は、リスクがあることを理解したうえで検討してみましょう。
当記事では、スズメバチの巣の駆除を自分でできる条件や、自分で駆除をする方法について解説していますまた、スズメバチの駆除を業者に依頼した場合の費用相場についてもご紹介しています。業者に依頼するかお悩み中の方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
スズメバチに刺されないために気をつけること
スズメバチを発見したら、まずは刺されないように注意してください。スズメバチが人間に攻撃をしてくるのは、巣を守るためです。なので、スズメバチに刺されないようにするためには、刺激しないことが大切です。
スズメバチが近寄ってきた際に、手で追い払ったり急に駆け出したりといった行動すると、蜂を刺激してしまい攻撃される危険性があります。もしスズメバチの巣を見つけたら、その場から静かに離れましょう。この章では、スズメバチに刺されないように気をつける点について解説します。
できる限り近づかない
スズメバチの巣を発見しても、近づくのはやめましょう。スズメバチが人間に攻撃をしてくるのは、巣を守るためです。そのため、こちらから巣に近づかなければ攻撃されることはありません。
ただ、気づかずに近づいてしまうということはあるでしょう。スズメバチは巣に敵が近づくと大きなあごでカチカチという警戒音を鳴らして威嚇してきます。もしこのような音が聞こえたら、静かにその場を離れるようにしてください。
たとえ、巣が見つからなくても、スズメバチがよく見かける場所は近くに巣がある可能性が高いといえます。なので、そういった場所にも近づかないようにするのが確実でしょう。
服装に気をつける
スズメバチに攻撃されないようにするためには、服装にも気をつけなければいけません。スズメバチは、黒色のものに反応し攻撃をしてくる傾向があります。逆に、白色や黄色にはあまり反応しないといわれています。
山登りやハイキングをするときにはスズメバチに遭遇することが多いので、服装に気をつけましょう。白っぽい服装を身につけ、帽子をかぶり黒い髪の毛も隠すとよいでしょう。
匂いに気をつける
スズメバチは匂いにとても敏感です。なので、香水や整髪料の匂いに刺激された蜂を引き寄せてしまうことがあります。蜂はとくに甘い匂いや花の匂いがするものが大好きなので、そういった香りのするものは使用しないようにしてください。
そのほかスズメバチは人の汗にも敏感に反応します。なので、蜂がいそうな場所に行くときは、お風呂に入っておき汗の匂いがしないようにしておきましょう。
スズメバチの巣は自分で駆除できるのか?
スズメバチの駆除を自分でおこなうことはおすすめできません。なぜなら、実際にスズメバチの駆除をおこなっているプロであってもスズメバチに刺されることがあり、危険だからです。けっして無理をせず、蜂駆除業者に依頼するようにしましょう。
この章では、スズメバチの巣の特徴と、もしも自分で駆除をする際に守ってほしいポイントについてご紹介していきます。
スズメバチの特徴
スズメバチの体長は、働き蜂では約4cmで、女王蜂は約4.5cmと比較的大きいのが特徴です。またスズメバチは、攻撃性や毒性が高く、日本で人が刺される被害がもっとも多い蜂です。
日本には約16種のスズメバチが生息しているといわれています。とくに危険なスズメバチの種類について以下で解説していきます。
・オオスズメバチ
オオスズメバチの体長は、働き蜂で約2.7cm~4cm、女王蜂では約4~5cmと大きく、スズメバチのなかでももっとも大きいといわれています。腹部が黄色と黒色のしま模様で、頭部はオレンジ色をしているのが特徴です。
また、オオスズメバチは蜂のなかでもっとも毒性が強く攻撃性も高いので、危険な蜂だといえます。土のなかや木の根元などの閉鎖的な場所に巣を作ることが多いです。
・キイロスズメバチ
キイロスズメバチの体長は、働き蜂で約1.7~2.4cmで女王蜂では約2.5cm~2.8cmとスズメバチのなかでは比較的小さい蜂だといえます。体の色は、オレンジよりの黄色をしており、体は全体的に黄色の毛で覆われているのが特徴です。
キイロスズメバチは、攻撃性が高く気性も荒いといわれています。うっかり巣に近づいただけでも、攻撃してくることがあります。
そして、巣の場所ははじめに屋根裏などの閉鎖的な空間に巣を作り、仲間が増えてきたらやがて軒下のような開放的な場所に巣を作ります。
スズメバチの巣の特徴
多くのスズメバチの巣は作りはじめは、日本酒を入れるとっくりを逆さまにしたような形をしています。また、スズメバチの巣は、大きくなるとボールのような形になります。色は白と茶色のマーブル模様をしています。これはスズメバチの巣が木の皮などを材料にして作られているからです。
巣を作る場所は、軒下や木の枝などの開放的な場所や、床下や屋根裏などの閉鎖的な場所に作ることもあります。また、先ほどご紹介したオオスズメバチは、土のなかや木の根元など人目につきにくい場所に作る特徴があります。
自力で駆除する場合は、これだけは必ず守ろう
自力で駆除をする場合は、条件がありますので、必ず事前に確認をしましょう。確認するポイントを以下で解説していきます。
・巣の場所
巣の場所が、軒下やベランダといった開放的な場所にある場合は、準備をしっかりすれば比較的安全に駆除をすることができます。はしごを使わなくても大丈夫な低い場所の駆除なら可能でしょう。
一方で、床下や屋根裏といった閉鎖的な場所に巣がある場合は、床を取り外すといった作業や、はしごを使ったりする必要があるので、自分で駆除するのは難しいといえます。また、せまい場所の駆除作業は、蜂の逃げ場がなくなり蜂に刺されるリスクが高くなってしまいます。
・巣の大きさ
自分で駆除ができるのは、約10cm以下小さな巣の場合です。スズメバチの巣の駆除は、巣を作り始めたばかりの4~5月にするのがおすすめです。女王蜂が1匹で巣を作っている状態なので、攻撃性はあまりないからです。
しかし巣の大きさが10cm以上の場合は、働き蜂が羽化し蜂の数が増えるので刺される危険が高まります。なので、蜂の巣駆除業者に依頼をして駆除するほうが安全です。また、業者に依頼した場合の費用相場について詳しく知りたい方は、「スズメバチの駆除を業者に依頼した際の費用相場」を参考にしてください。
弊社では、蜂の巣駆除に関するご相談を受け付けております。「家の周りにスズメバチの巣があるが自分で駆除するのが難しい」といった場合でも弊社にご相談いただきましたら、迅速にお客様のもとに蜂の巣駆除業者を手配してまいります。24時間365日お電話またはメールにて、ご相談を受け付けております。お気軽にお問い合わせください。
スズメバチを駆除する方法
自分でスズメバチの駆除をするには、まずは道具をそろえます。自分の身を守るためにもしっかり準備をしましょう。この章では、スズメバチの駆除をするために必要な道具と手順、注意点について紹介していきます。
スズメバチの駆除に必要な道具
自分でスズメバチを駆除するのに必要な道具について見ていきましょう。
・防護服
自分で購入すると約5~10万円かかることがあります。自治体が貸し出しをおこなっている場合がありますので、一度市役所などで相談してみましょう。
・殺虫剤
ホームセンターなどで売っている合成ピレスロイド系の殺虫剤を使いましょう。なぜなら合成ピレスロイド系の殺虫剤は、蜂に対する殺虫効果が高いからです。途中で殺虫剤がなくなるのを防ぐために2~3本準備しておいたほうが安心です。
・長靴・手袋
ズボンの裾の下に長靴を履きます。そして裾をひもで縛り蜂が入らないようにしましょう。また、蜂の針を通しにくくするために手には蜂用の防護手袋を着用してください。
・長い棒
蜂の巣を落とすために使います。離れた場所からでも使えるようになるべく長いものを選ぶといいでしょう。
・懐中電灯
暗い場所で作業するときに使います。しかし、蜂は光に向かって突進してくることがあるので、懐中電灯に赤いセロファンを貼りましょう。赤い光になると、蜂は識別しにくくなります。
・ゴミ袋
最後に蜂の巣をゴミとして処分するときに使います。
スズメバチの巣を駆除する手順
スズメバチの駆除をする手順について解説していきます。
1.巣のある場所を確認する
駆除をおこなうときにはあらかじめ、昼間の明るいうちに巣のある場所を確認しておきましょう。このとき、巣にあまり近づきすぎないように注意してください。
2.装備を着用し、駆除を始める
蜂の巣駆除をおこなう時間帯は、日没後の2~3時間がおすすめです。暗くなると蜂の視界が悪くなり活動が鈍るからです。防護服、手袋、長靴を着用して駆除の準備をしましょう。
3.殺虫剤をかける
巣から2~3m離れた場所から巣の表面に2~3分ほど噴射します。このときに巣から蜂が出てくることもあります。しかし、蜂は殺虫剤の効果ですばやく飛び立つことはできなくなっているので、そのまま噴射を続けます。
4.巣に近づいてスプレーする
蜂が巣から出てこなくなったのを確認してから、巣に近づき巣穴にもスプレーを噴射しましょう。
5.ひと晩放置する
ひと晩ほど放置をして、翌朝に巣の様子を確認しましょう。巣の周辺に蜂がいない、巣から蜂が出てこないというのをちゃんと確認したら、長い棒を使って蜂の巣を落としていきます。蜂の巣を落とすときは、巣の下にゴミ袋を置いておくと捨てるときに楽です。
6.ゴミとして処分する
最後に蜂の巣をゴミ袋に入れて処分します、そのとき、念のためゴミ袋のなかにも殺虫剤を噴射しておきましょう。また、死んだ蜂は1日経っても針が動くことがあるので、針を触らないように注意しましょう。ゴミ袋は、2重にしておくと破れる心配がありません。
スズメバチの巣を駆除する際の注意点
蜂の巣を駆除するときに、外出していた蜂が巣のあった場所に戻ってくることがあります。このような蜂のことを戻り蜂といいます。蜂が巣のあった場所に戻ってくる理由は帰巣本能があるためです。
しかし、戻り蜂は巣がないことに気づくと凶暴になるおそれがあります。また女王蜂が戻ってくると、また同じ場所に巣を作られてしまう可能性が高くなります。なので、巣作りを防止する効果のある殺虫剤を噴射しておくなどして、戻り蜂が寄り付かないようにしておきましょう。
スズメバチの巣の駆除は危険が伴いますので、対策をしてからおこないましょう。自分で駆除するのが怖いといった場合は無理をせず、業者に依頼するほうが安全でおすすめです。
弊社では、蜂の巣駆除をおこなう業者のご紹介をしております。蜂の巣駆除でお困りの際はぜひ弊社にご相談ください。「自分で蜂の巣駆除をしても、また蜂が戻ってきてしまう」といった場合でも弊社にご相談いただきましたら、迅速に蜂の巣駆除業者を手配いたします。
スズメバチの駆除を業者に依頼した際の費用相場
スズメバチの駆除を業者に依頼した際の費用相場は約1万3千円~3万円です。また、蜂の巣駆除の費用は「蜂の種類」「巣の場所」「巣の大きさ」「駆除の時期」によって変わります。駆除の難易度が高いと、追加費用がかかることがあるからです。
費用には幅があるということを理解しておきましょう。電話やメールで、業者に状況を伝えればおおよその費用を見積ってもらえます。依頼をするときは、必ず見積りを出してもらい、確認をしましょう。
蜂の巣はできれば、巣がまだ小さい作り始めのタイミングで駆除をすることが望ましいです。放置してしまうと、どんどん巣が大きくなり働き蜂も増えて危険度が高くなります、すると、駆除する際の費用も高くなってしまうのです。
また、蜂の被害が多くなる夏は依頼が多くなるので、業者がすぐに対応できない可能性があります。蜂の巣を見つけたタイミングで、早めに駆除を依頼するようにしましょう。
弊社では、蜂の巣駆除業者の紹介することができます。ご相談いただきましたら、お客様の近くの業者を迅速に紹介することができます。また見積りは無料となっておりますので、お気軽にご相談ください。
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