スズメバチの大きさを種類ごとに解説！特徴・危険度・巣の形状まとめ

スズメバチは、ほかの蜂に比べて大きな蜂といわれています。しかし、実際にはどの程度の大きさなのか、ご存じでない方も多いでしょう。スズメバチの大きさは、種類や女王蜂か働き蜂かによって異なります。

この記事では、スズメバチの大きさについて詳しくご説明していきます。また、スズメバチと出会ったときの対処法や、スズメバチの巣の特徴についてもご説明します。

この記事を読めば、スズメバチについて詳しく知ることができるため、万が一ご家庭に蜂の巣ができたときにも慌てずに対処することができるかもしれません。ぜひ、以下の内容を参考にしてみてください。

スズメバチの大きさはどれくらい？

スズメバチは種類によって大きさが異なります。そこでまずは、スズメバチの大きさを見ていきましょう。

オオスズメバチ

オオスズメバチは、蜂の中で最も大きいといわれています。その大きさは、小さな個体だと27mm程度のものもいますが、大きい個体になると40mmに及ぶものもいるそうです。見た目はオレンジっぽく、腹部にはオレンジと黒のしま模様があります。

そんなオオスズメバチは、とても危険だといわれています。ほかのスズメバチと比べて、毒性や攻撃性が高いのです。オオスズメバチの活動時期は、5月～11月です。

キイロスズメバチ

キイロスズメバチは、17～24mm程度の蜂です。キイロスズメバチという名前のとおり、全身が黄色っぽいことが特徴です。

また、キイロスズメバチは国内で最も被害が多い蜂だといわれています。その理由としては、屋根裏や床下などの人間の生活内にも巣をつくることや、攻撃性が高いことが挙げられるでしょう。キイロスズメバチの活動時期は5月～11月となっています。

コガタスズメバチ

コガタスズメバチとは、見た目がオオスズメバチと似ている蜂です。活動時期もオオスズメバチと同様に、5月～11月です。

そんなコガタスズメバチの大きさは22～27mm程度です。名前だけ聞くと、「コガタスズメバチだから、体長が小さいのかな」と想像する方もいらっしゃるかもしれませんが、そこまで小さくありません。見た目が似ているオオスズメバチと比較した結果、コガタスズメバチと名づけられたようです。

コガタスズメバチは穏やかな性格だといわれています。しかし、巣を刺激してしまうと、コガタスズメバチから一斉に攻撃されるおそれがあります。

モンスズメバチ

モンスズメバチは20～28mm程度の蜂で、腹部に黒色と黄色のしま模様があります。活動時期は5月～10月となっています。

そんなモンスズメバチの最大の特徴は、夜にも活動することです。ほとんどの蜂は夜には巣の中に戻っていますが、モンスズメバチは夜でも巣の中に戻らないため、駆除が大変なのです。さらに、攻撃性も高いといわれていて、大変厄介な蜂です。

ヒメスズメバチ

ヒメスズメバチは24～37mm程度の蜂です。モンスズメバチと同様、腹部に黄色と黒色のしま模様があります。ただ、ヒメスズメバチはお尻が黒いので、そこでほかの蜂と見分けることが可能です。

ヒメスズメバチの活動時期は5月～9月と若干短いです。また、温厚な性格をしています。そのため、「活動時期が短いし性格も温厚なら、そんなに危険ではないだろう」と考える方もいらっしゃるでしょう。

しかし、巣を刺激したり攻撃したりすれば、襲ってくるおそれがあるので、ヒメスズメバチと出くわしたときは慎重に対処しましょう。

スズメバチの大きさは「女王蜂」と「働き蜂」でも違う！

同じ蜂でも、女王蜂と働き蜂では大きさが違います。先ほどは働き蜂の大きさをご紹介してきましたが、女王蜂はもっと大きいのです。一例を挙げると、蜂の中で最も大きいといわれるオオスズメバチの女王蜂は、40～55mmにも及ぶといわれています。

大きさだけで考えると「女王蜂のほうが危険そう……」と思いがちですが、危険度が高いのは働き蜂のほうです。

女王蜂は春に冬眠から覚めると、一匹で巣づくりをおこないます。冬眠から覚めた直後は大変弱っているので、あまり攻撃してくることはないのです。

しかし、女王蜂はつくった巣に卵を産卵します。そして、夏に向けてどんどん孵化していきます。このときに孵化した蜂が働き蜂です。

女王蜂は巣の中で産卵を続ける一方で、働き蜂は巣を守ったり餌を運んだりします。働き蜂は、巣を守るために攻撃的になるのです。

スズメバチにバッタリ遭遇してしまったらどうする？

ここからは、スズメバチに遭遇してしまったときの対処法をお伝えしていきます。アウトドアなど、蜂に遭遇しそうな場所に出かけるときには、以下のことを参考にして自分の身を守ってください。

静かにその場を離れる

スズメバチと遭遇すると、パニックになってしまう方もいらっしゃるかもしれません。スズメバチと遭遇したときは静かに立ち去りましょう。

大きな音や激しい動きをすれば、巣に危害を加える敵だと判断され、襲われてしまうリスクが高まるのです。スズメバチと遭遇したときは、低い体勢を保ちながら、静かにその場を離れてください。

また、スズメバチは攻撃する前にカチカチという音を出したり、相手の周りを飛びまわったりして警告を出します。その時点で立ち去らなければ攻撃の対象となってしまうため、できるだけすぐに立ち去るようにしてください。

スズメバチに襲われないための対策

スズメバチに襲われないためには、以下の対策をすることが有効です。

【巣に近づかない】
スズメバチは、何もしなければ攻撃してくることはほぼないでしょう。しかし、巣に近づいたり、近づいてきたスズメバチを手で振り払ったりすると、敵だとみなして攻撃してくることがあります。スズメバチに敵だとみなされないためにも、なるべく巣には近づかないようにしましょう。

【黒色のものは身に付けない】
スズメバチは、黒色に反応して攻撃してくることがあるといわれています。また、濃い色の服も攻撃してくるようです。そのため、衣類はなるべく明るい色のものを選びましょう。また、髪色が黒い方は、帽子で髪の毛を覆うとよいでしょう。

【匂いの強いものは避ける】
香水やボディクリーム、お菓子や清涼飲料水など、匂いの強いものは蜂を刺激するおそれがあります。香水やボディクリームの使用は避け、お菓子や清涼飲料水などの匂いの強いものはなるべく鞄に閉まっておきましょう。

こんなスズメバチの巣を見かけたら警戒しよう！

スズメバチといえば、「巣はボール状になっている」というイメージを持つ方も多いでしょう。しかし、スズメバチの種類によって、巣の形や営巣の場所など、特徴が異なります。ここからは、代表的なスズメバチの巣の特徴についてお伝えしていきます。

ボール状の巣

キイロスズメバチやコガタスズメバチは、ボール状の巣をつくります。また、コガタスズメバチとキイロスズメバチは、巣のできる場所が異なります。コガタスズメバチは軒下など開放空間に巣をつくるのに対し、キイロスズメバチは軒下・樹木などの開放空間だけでなく、屋根裏・壁面などの閉鎖空間にも巣をつくります。

底がむき出しになっている巣

オオスズメバチの巣は、外壁に覆われ、底がむき出しになっていることが多いです。オオスズメバチは、地面の中や樹木の根元など、自然の多い場所に巣をつくります。ただし、場合によっては、天井裏や床下、軒下などの人の生活圏の中にも巣をつくることがあるようです。

釣鐘型の巣

釣鐘型の巣をつくるのは、ヒメスズメバチです。ヒメスズメバチは、天井や床下、地中などの閉鎖空間に巣をつくります。また、ほかの種類の蜂は高いところに巣をつくるものも多いですが、ヒメスズメバチは高いところには巣をつくらないことが多いようです。

スズメバチの巣を見つけたら……

軒下や物置など、ご家庭でスズメバチの巣を見つけたら、すぐに蜂の巣駆除業者に相談しましょう。スズメバチの巣には、とっくりを逆さにしたような形状のものもあるので、注意が必要です。

スズメバチの巣を放置すると、誤って刺激して刺されてしまうかもしれません。そうなると、痛み・腫れ・嘔吐・寒気などが発生するおそれがあります。また、最悪の場合は、アナフィラキシーショックというアレルギー反応を起こし、死に至ることもあるのです。

そうならないためにも、スズメバチの巣を見つけたら早めに駆除をおこなうことが大切です。また、中には、「自分で駆除できるだろう」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、万が一刺されてしまったら大変ですので、蜂の巣駆除のプロである業者に依頼したほうがよいでしょう。

弊社では、蜂の巣駆除業者をご紹介します。弊社加盟店では、見積りは無料でおこなっているので、「費用面が心配」という方でもお気軽にご連絡いただけます。もちろん、見積り後からの追加料金はかかりません。

さらに、弊社では24時間365日電話対応をしているので、「蜂の巣を見つけてパニックになっている！」というときでも、すぐにご相談いただけます。ご家庭で蜂の巣を見つけたら、ぜひ弊社までご連絡ください。