蜂の巣対策はだれでもできる!巣の見分け方や駆除方法・業者について
蜂は屋根や軒下、庭の木などに巣をつくることがあり、家の近くに蜂の巣があるという状況はたいへん危険です。駆除の際は業者に依頼することもできますが、予防の場合まずは自分でやってみようと考える人のほうが多いことでしょう。
市販の殺虫剤やアイテムでも、効果的に使うと蜂の巣対策ができます。しかし、蜂によって巣をつくる場所には違いがありますので、予防できていない箇所があるとそこに巣をつくられてしまうかもしれません。
この記事では、蜂の基礎知識から忌避剤など蜂の巣対策に使えるアイテムと、その使いかたについてご紹介いたします。トラブルが発生するまえに、蜂に狙われにくい家にしていきましょう。
目次
蜂の巣対策|巣がつくられやすい場所と対策グッズ
蜂は種類によって、巣をつくる場所に違いがあります。家の中や周辺すべてに忌避剤をまくといった方法はなかなか難しいため、蜂の巣対策をする際は蜂に狙われやすい箇所を重点的に予防することがおすすめです。
蜂が狙う!巣づくりによい場所・箇所とは
蜂の巣と聞くと、木や軒下など高い位置にぶら下がっているイメージをもっている人が多いかもしれません。しかし、床下や自転車のカゴなどの中にも蜂は巣をつくります。では、いったいどのような場所に蜂の巣ができやすいのか、確認していきましょう。
蜂が巣をつくる場所
蜂の巣は以下のようなところにできやすいといわれています。
- ベランダ
- 軒下
- エアコンの室外機
- 庭の木や植え込み
- 屋根裏部屋
- 床下
- 通風孔の中
- ガレージの中
- 車のタイヤ、カゴなど長期間放置しているものの中
蜂のからだは小さいため、わずかな隙間からでも中に入ることができます。また、クマバチという蜂はミツバチやアシナガバチと違い、木をかじって穴をあけることで巣をつくります。
そのため、侵入されるような隙間がなかったとしても、家が木造であった場合は知らない間にクマバチに穴をあけられ、巣をつくられてしまうかもしれません。蜂に巣をつくられると刺される危険だけでなく、耐震強度や汚れなど家へのダメージが考えられますので、早めの予防がおすすめです。
蜂の巣対策グッズと使いかた
蜂に効果のある忌避スプレーをまく方法が、もっともかんたんな蜂の巣対策といえます。それでよいのかと不安に思うかもしれませんが、蜂は危険を感じる場所には巣をつくりません。蜂にここは巣づくりに適していないと思わせることが重要なのです。蜂が狙いやすい箇所には重点的に吹きかけましょう。
床下や家が地面と接する箇所などに隙間があるときは、そこが蜂だけでなくほかの虫の侵入口となる可能性があるため塞ぎましょう。通風孔など塞げない箇所の隙間である場合は、網目の細かなネットで覆ってください。
比較的小さな蜂であるミツバチのからだの大きさは約12ミリメートルほどですので、それよりも小さな網目のネットを使うことがおすすめです。
予防アイテムを使うときの注意点
忌避剤は効果に限りがあるため、一度吹きかければよいというものではありません。定期的にまく必要があります。商品によって効果が続く期間は異なりますが、1か月ほどとなっています。また、雨が当たる箇所だと洗い流されてしまい効果が薄れてしまいますので、こまめに使用しましょう。
また、忌避スプレーを吹きかけるときは引火する危険性があるため、使用の際は火気を避けてください。忌避スプレーの成分は人のからだにも影響を与えるおそれがあります。換気を十分におこないながら、忌避スプレーの成分を吸わないようにしてください。
小さなお子さんやペットがいるご家庭の場合、忌避剤をまいた箇所に手を触れてしまうおそれがあります。お子さんやペットの健康に影響がでてしまうことがあるため、なるべく近づかせないようにすることがおすすめです。
ネットは蜂の侵入を防ぐことができますが、集合住宅の場合は景観を損ねるとされ、使うことができない場合があります。ネットを張りたいというときは、管理会社や管理人に確認を取ってからおこないましょう。
蜂の巣を見つけてしまった!危険度の見分けかた
掃除や蜂の巣対策を試しているときに、巣を見つけてしまうことがあるかもしれません。そのときは蜂の機嫌を損ねないよう一旦、巣から離れてください。危険度が低い蜂の巣の場合は自分でも駆除ができる場合があります。
スマートフォンなどで写真を撮ると、蜂の巣をじっくり観察して種類や状態を見分けることができますので、記録しておくとよいかもしれません。ここでは、自分でも駆除できそうな蜂の巣や蜂トラブルの相談ができる場所についてご紹介いたします
自分でも駆除できるかも?危険度の低い蜂の巣とは
自分で蜂の巣を駆除する場合は、以下の3つの条件に当てはまるかどうかを確認することが大切です。ただし、以下の条件に該当していたからといって、必ず安全に駆除できるというものではありませんのでご注意ください。
- ミツバチ、アシナガバチの巣であること
- 巣がまだ完成しておらず、約15センチメートル以下の大きさであること
- 安全に駆除作業ができるような場所に蜂の巣があること
ミツバチの巣は巣板と呼ばれ、平面状で無数の六角柱が隙間なく並んでいる構造です。アシナガバチの巣は、ひまわりが下を向いて咲いているような形をしています。スズメバチの巣は、ボールのように丸く、表面に鱗(うろこ)のような模様があるのでこのような巣であったときは自分で駆除はしないようにしましょう。
春先になると冬を越した女王蜂が新しい巣をつくり始めます。つくり始めの状態の小さな巣であれば、その巣に住んでいる蜂の数が少ないため駆除がしやすいです。まだ小さいからと放置していると、巣はどんどん大きくなっていきます。
蜂は巣を約3か月から4か月の間につくってしまいますので、小さな巣でも見つけたときは早めの駆除がおすすめです。巣の大きさが15センチを超えているような場合には、自分で駆除すると大変危険なため、業者に依頼して駆除してもらうことをおすすめします。
また、巣が高い位置や作業がしにくいような場所につくられていた場合は、無理に駆除をおこなおうとすると落下したり、怪我を負ったりするおそれがあります。蜂の巣が手の届かないような場所にあるときは、駆除のプロに依頼することがおすすめです。
蜂トラブルの相談ができる場所
家の中や周囲に蜂の巣を見つけてしまったら、多くの人が不安を感じることでしょう。早く駆除しようと焦るかもしれませんが、トラブルが発生したときは冷静に対処することが重要です。蜂トラブルの相談ができる場所がいくつかありますので、利用してみましょう。
まずは自治体・役所に蜂の巣トラブルについて相談できる窓口がないか確認してください。住んでいる地域によって、自治体がやってくれる対処の内容は異なります。
蜂の巣駆除業者の手配や費用の一部を負担、または殺虫剤や防護服の貸し出しなどさまざまです。自分の住んでいる地域ではどのような対応をおこなっているのか、相談する際に確認してみましょう。
地域によっては相談窓口が設置されていない場合もあります。また蜂の巣の駆除を依頼したいのに、自治体では道具の貸し出ししかおこなわれていないなどの場合は頼ることができません。その際は業者へ相談してみましょう。弊社のコールセンターでは、無料で相談を受付していますので通話料金はかかりません。安心してご利用ください。
蜂の巣の駆除方法と注意点・業者について
蜂の巣が小さい場合や自治体にて防護服など道具を借りることができる場合は、自分で蜂の巣を駆除したほうが費用をおさえられてよいと考えるかもしれません。蜂の巣の駆除をおこなう時間や手順についてご紹介していきます。
蜂の巣を自分で取り除く方法と道具
まずは蜂の巣から少し離れた場所から殺虫剤を吹きかけます。反撃をするため巣から蜂がでてくるのでひるんでしまうかもしれませんが、そのまま3分間ほど噴射します。巣の入り口らへんを重点的に狙ってください。
殺虫剤が効いてくると、少しずつ蜂の動きが鈍くなっていきます。そうしたら巣に近づいて内部にも殺虫剤を吹きかけてください。1匹でも残していると刺される危険性がありますので、しっかりと殺虫剤を吹きかけ退治しましょう。
次に蜂の巣にゴミ袋を被せ、棒を使って巣を落とします。蜂の巣がゴミ袋に入ったら、閉じるまえにもう一度殺虫剤を噴射してから袋を閉じてください。蜂の巣は燃えるごみの日に処分することができます。
蜂の巣駆除に必要な服装と道具について
素早く安全に蜂の巣駆除ができるよう、道具は事前にしっかりと準備しておくようにしてください。蜂の巣駆除に必要なアイテムは以下のとおりです。
- 蜂駆除専用の防護服
- 殺虫剤
- ゴミ袋
- 長い棒
- 懐中電灯
刺されないように、蜂専用の防護服をしっかりと着用してください。チャックの閉め忘れや隙間などがあると、防護服の中に蜂が入ってくるおそれがあり危険です。殺虫剤が途中で足りなくなるなどの不備がないように、道具はしっかりと揃えてきましょう。
蜂の巣を駆除する手順と方法
まずは蜂の巣から少し離れた場所から殺虫剤を吹きかけます。反撃をするため巣から蜂がでてくるのでひるんでしまうかもしれませんが、そのまま3分間ほど噴射します。巣の入り口らへんを重点的に狙ってください。
殺虫剤が効いてくると、少しずつ蜂の動きが鈍くなっていきます。そうしたら巣に近づいて内部にも殺虫剤を吹きかけてください。1匹でも残していると刺される危険性がありますので、しっかりと殺虫剤を吹きかけ退治しましょう。
次に蜂の巣にゴミ袋を被せ、棒を使って巣を落とします。蜂の巣がゴミ袋に入ったら、閉じるまえにもう一度殺虫剤を噴射してから袋を閉じてください。蜂の巣は燃えるごみの日に処分することができます。
蜂の巣駆除後のアフターケアはしっかりと!
駆除するときはすべての蜂を退治するのが理想ですが、「戻り蜂」が巣の駆除後に戻ってくることがあります。戻り蜂は駆除の際に巣にいなかった蜂のことです。戻り蜂は巣があった周辺をうろうろ飛び回ります。巣があった箇所に殺虫剤や忌避剤をまき、戻り蜂を追い払いましょう。
そして、巣があった形跡や汚れ、蜂の死体などはしっかり掃除して除去しておいてください。再び同じようなトラブルが起こらないように、蜂の巣対策とアフターケアはとても重要です。
不安なときはプロに依頼しよう
自分で駆除ができれば、費用をおさえることはできるかもしれません。しかし、上記にてご紹介したとおり、蜂の巣駆除には手間と危険がともないます。また、防護服や殺虫剤などの道具を自治体から借りることができない場合は、自分で購入して揃えることになります。
防護服の値段は7,000円のものから10万円以上するものなど、商品によって差がありますが、「一度しか使わないようなものにお金をかけるのは……」と躊躇(ちゅうちょ)する人は多いでしょう。しかし、安い防護服だと不安を感じてしまうかもしれません。
蜂の巣駆除を業者に依頼したときにかかる費用は蜂の種類によって異なりますが、スズメバチの場合の平均相場はおよそ1万6千円です。蜂の巣駆除の方法を見て、自分では難しいときや手間をはぶきたいときは、プロに依頼することをおすすめします。
弊社では、蜂の巣を安全に適切な方法で駆除してくれる業者をご紹介しています。まずは相談だけでも大歓迎ですので、弊社のフリーダイヤルまでお気軽にお問い合わせください。
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