蜂の活動時期【種類別】に解説!遭遇したときの対処法もお教えします
蜂の活動時期は基本的に3~11月頃とされています。これは春に女王蜂が巣作りを始め、その後産まれた働き蜂が冬前に活動を終えるという、年間サイクルに基づいています。
しかし、蜂は種類によって活動時期が異なります。今回は種類別に活動時期を解説していきます。あわせて、蜂に遭遇してしまったときの対処法もご紹介するので、正しい知識を身に付け、もしものときに備えましょう。
目次
蜂の活動時期を【種類別】に解説
先述したように、基本的には蜂の活動時期は3~11月です。しかし、蜂の種類によっても、活動時期が変わってくるので、ここでは種類別に詳しく解説していきます。
スズメバチ
スズメバチは4~5月頃にかけて、巣を作り始めます。そして7~8月頃は、繁殖期に入るためとくに攻撃的になります。
とくに、秋に生まれる蜂の中には、女王蜂候補や、ほかの巣の女王蜂候補の相手となるオスバチがいるので、余計に気性が荒くなります。エサとなる虫が減るのも、それを助長してしまいます。
スズメバチはもともと攻撃性の高い蜂なのに、これらの時期はさらに凶暴になるため大変危険です。下にスズメバチの活動時期を種類別にまとめました。
・オオスズメバチ
巣作り:5月中旬から
攻撃性がとくに高い時期:8~10月
・キイロスズメバチ
巣作り:4月から
攻撃性がとくに高い時期:7~10月
・コガタスズメバチ
巣作り:5月から
攻撃性がとくに高い時期:7~10月
・モンスズメバチ
巣作り:4月から
攻撃性がとくに高い時期:7~9月
アシナガバチ
アシナガバチに関しては、3月頃から女王蜂が巣作りを始めます。そして、働き蜂が成長して巣作りを始める6月頃からが、もっとも攻撃的になります。
・セグロアシナガバチ
巣作り:4月から
攻撃性がとくに高い時期:6~8月
・キアシナガバチ
巣作り:5月から
攻撃性がとくに高い時期:7~8月
・フタモンアシナガバチ
巣作り:3月から攻撃性がとくに高い時期:6~8月
スズメバチに比べると、活動時期が短いため、攻撃的なのは夏の間です。しかし、秋にも越冬の準備のために巣から離れた新しい女王蜂に、刺されることもあります。そのため秋まで注意が必要です。
ミツバチ
スズメバチやアシナガバチに関しては、越冬するのは巣を飛び立った女王蜂候補だけですが、ミツバチの女王蜂は働き蜂と一緒に巣ごと越冬します。そのため、ミツバチは1年中活動していることになります。
10~11月は越冬準備の期間、2~3月は越冬直後の時期にあたります。これらの時期になるとミツバチは通常よりも攻撃的になるので、注意が必要です。
攻撃性の高い時期の蜂は、危険です。もし蜂の巣を見つけても、絶対に近付いてはいけません。すぐに業者に依頼して駆除してもらいましょう。
もし活動時期の蜂に遭遇してしまったら……
蜂の被害にあわないためには、蜂に近付かないのが一番です。しかし、蜂はいつどこからやってくるかわかりませんから、突然遭遇して驚いて悲鳴をあげたり、パニックになってしまう人もいるかもしれません。
しかし、それらの行為は蜂の習性から逆効果となるのです。蜂は大きな音や、俊敏に動くものに反応します。そのため、悲鳴のような大きな声は蜂を刺激してしまいますし、パニックになって慌てて逃げるのもよくありません。蜂に遭遇してしまったら、次のように行動するようにしましょう。
- 声を出さずに静かに
- ゆっくりと蜂から離れる
もし、家の中などに蜂が侵入してしまった場合は、窓を開けて出ていくのを待ちましょう。蜂は明るいほうに寄っていく習性もあるので、できれば室内の電気を消すとよいです。
蜂は活動時期になると、巣作りや繁殖のため攻撃的になります。そのため、たまたま巣に近付いてしまっただけでも、警戒されてしまいます。とくに危険なスズメバチは、カチカチという警戒音を発します。この音がしているということは、警戒されているということなので、静かにゆっくりとその場から離れましょう。なるべく刺激しないように、落ち着いて行動してください。
冬場の蜂は怖くない?
ここまで活動時期の蜂の危険性について、お話してきました。では、蜂の活動時期じゃなければ刺される危険性はないかというと、そうではないのです。活動時期に比べたら被害件数は減りますが、冬場にも刺されてしまったという被害報告があります。
種類別の冬場の過ごし方
まず、蜂が冬をどのように過ごしているのかを、種類別にみていきましょう。
・スズメバチ
11月頃になると、働き蜂は寒さで死んでいきます。しかし、巣を飛び立った新しい女王蜂は、越冬するために冬眠の準備を始めるのです。12月頃に冬眠に入った新女王蜂は、3月頃まで眠り続けます。4月頃になると目覚めて、一匹でゼロから巣作りを始めます。
・アシナガバチ
9月頃から活動することが減っていき、働き蜂は死んでしまうようです。そして、新女王蜂は巣を飛び立ち越冬準備に入ります。新女王蜂は10~3月頃まで冬眠し、4月頃に目覚めて、新しい巣作りを始めます。
・ミツバチ
ミツバチの働き蜂は、冬になっても死にません。10月頃から越冬の準備を始め、女王蜂と一緒に働き蜂も越冬します。越冬期間は11~2月頃です。越冬中は体を温めるために、女王蜂と働き蜂が体を寄せ合っています。その集まった姿が球体のようなので、蜂球とよばれています。
女王蜂が越冬する場所
働き蜂と一緒に越冬するミツバチは、女王蜂も一緒に巣で冬眠します。では、秋に巣を飛び立つスズメバチやアシナガバチの女王蜂は、どこで越冬するのでしょうか。
スズメバチやアシナガバチの女王蜂は、越冬準備ができても巣に戻ることはありません。女王蜂は次のような暖かい場所で越冬します。
- 朽ちたり倒れている木
- 土の中
- 衣類の中
衣類の中には、洗濯物を干している間などに侵入してしまうことがあるようです。そのことに気付かずに衣類を着てしまい、女王蜂に刺されるということがあります。冬に蜂に刺されるというのは、このように女王蜂に刺されるというケースのようです。
冬場の巣の駆除
冬場に巣を駆除するときは、白い服・軍手・殺虫スプレー・ゴミ袋などを用意してください。蜂は濃い色にも反応するので、白い服装で作業しましょう。
冬場のスズメバチやアシナガバチの巣は、新女王蜂はすでに飛び立ったあとですし、旧女王蜂と働き蜂も死に絶えたあとです。そのため、巣の中に蜂は残っていないはずです。しかし、確認のために、まずは殺虫スプレーを巣に散布します。
蜂がいないことを確認したら、巣にゴミ袋をかぶせて、取り除きます。巣があった場所は、蜂の巣作りに適した場所といえます。そのため、また別の蜂がやってきて巣を作ってしまう可能性があるので、巣を駆除したあとにも殺虫スプレーを散布して予防をするとよいでしょう。
しかし、冬場の巣に蜂が残っている可能性もゼロではありません。近年は温暖化の影響なのか、蜂の活動時期が長いこともあるようです。
そのため、冬場の巣の駆除も、危険を伴うといえるでしょう。もし、巣の駆除をしなければならなくなったときは、季節に問わず業者に依頼することをおすすめします。弊社では巣の駆除をしてくれる業者をご紹介しています。いつでもご相談ください。
まとめ
蜂の活動時期は3~11月とされていますが、正確には種類ごとに異なります。新しい女王蜂しか越冬できないスズメバチとアシナガバチは、冬の間活動しません。ミツバチは、女王蜂も働き蜂と一緒に巣ごと越冬します。
活動時期の蜂は大変危険です。大きな音や、動きは蜂を刺激してしまいます。もし遭遇してしまったら、静かにゆっくりと蜂から離れましょう。
スズメバチやアシナガバチの新しい女王は暖かい場所で越冬します。その越冬する場所として衣類の中に紛れ込むことがあり、それに気付かずに女王蜂に刺されてしまうことが冬場にあるようです。そのため、冬だからといって安全ではありません。
冬のスズメバチやアシナガバチの巣の中は基本的に空のはずですが、万が一に備えて、駆除は業者に依頼することをおすすめします。業者をお探しの際は、ぜひ弊社までご連絡ください。安心して駆除を任せられる業者をご紹介します。
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