アシナガバチの巣の場所は開放的なところ!自力駆除についても解説
「アシナガバチの巣を見つけるためには、どのような場所を探せばよいのだろうか?」このようにアシナガバチに刺されるのが心配で、巣があれば早く駆除したいと思っている方もいらっしゃるでしょう。
アシナガバチは軒下・庭木・ベランダといった場所に巣を作ることが多いです。これらの場所は開放的なことに加えて、雨風や直射日光の影響が小さいので、アシナガバチが好んで巣を作るのです。
本コラムでは、アシナガバチの巣が作られやすい場所や巣の特徴を解説しています。アシナガバチの巣の場所を早く発見するために、ぜひお役立てください。また、巣を自力で駆除する方法も解説しています。
自分で駆除するのが難しいと感じたら、無理をせずにプロのアシナガバチ駆除業者に依頼しましょう。
目次
アシナガバチの巣が作られやすい場所
アシナガバチの巣が作られやすい場所がわかれば、早く発見できる可能性が高くなります。アシナガバチは基本的に次のふたつ条件がそろっている場所に巣をよく作ります。
- 直射日光がほとんど当たらない
- 雨風など天候の影響が小さい
このふたつの条件がそろっている具体的な場所は以下になります。
- 軒下
- 屋根の下
- ベランダ
- 庭木の枝や葉の間
- 室外機
- ガレージや物置の中
- 換気口など
自宅でアシナガバチが飛んでいるのを見かけたら、上記のような場所に巣が作られていないか確認するとよいでしょう。
アシナガバチの巣の特徴
巣の特徴がわかると、蜂の種類を特定しやすくなります。アシナガバチの巣は、大きさが直径約10cm~約20cmで、色はグレーです。その形はシャワーヘッドに似ており、巣穴がむき出しになっています。
ここでは、ほかにも日本で被害が多いスズメバチやミツバチの巣の特徴に関してもご紹介していきます。アシナガバチの巣の特徴と比較しながら確認してみてください。
スズメバチの巣の特徴
スズメバチの巣は、作り始めのころはトックリをひっくり返したような形をしています。繁殖期になると、それがどんどん大きくなりボールが縦に伸びたような形になるのです。
また、巣の表面には茶色と薄い茶色のマーブル模様があり、大きさは直径約30cm~約80cmにもなります。
ミツバチの巣の特徴
ミツバチの巣の形は、平らで板状になっています。種類によっては、板状の巣が1枚だったり、複数枚だったりします。その大きさは1mくらいまで成長することもあります。
また巣は基本的に白色です。しかし、ミツバチには蜜を巣に集める習性がります。蜜が集まると巣はだんだんオレンジ色へと変化していくのです。
判断に迷ったらプロに相談しよう
アシナガバチ・スズメバチ・ミツバチの巣は基本的に上記のような特徴があります。種類ごとに巣の特徴にちがいがありますが、蜂にはさまざまな種類がいるので、素人が見分けるのは難しい場合もあるのです。
「アシナガバチの巣の場所を見つけたけれども、ほんとうにアシナガバチのものか自信がない……」など、判断に迷った場合は無理をせずにプロの蜂駆除業者に相談するとよいでしょう。業者であれば、的確に判断し対処してくれます。
弊社ではアシナガバチ駆除業者をご紹介するサービスをしております。アシナガバチの巣ができてお困りの際は、ぜひお気軽にご連絡ください。
アシナガバチの巣は放置せずに駆除しよう
アシナガバチは野菜を食い荒らすイモムシなどの害虫を食べてくれるので、益虫としての役割をもっています。しかしアシナガバチは強い毒をもっています。作られた巣を放置していると、数が増えて刺されて重症を負うリスクが高くなります。
また、アシナガバチの幼虫を狙って、強い毒をもつヒメスズメバチがやってくるおそれもあります。ヒメスズメバチも人を襲うことがあり、刺されると重症を負うおそれがあり危険です。
このような理由から、アシナガバチの巣はできるだけ早く駆除することをおすすめします。以下では、アシナガバチの巣を自力駆除できる条件・駆除の手順を解説しています。アシナガバチの巣を自分で駆除しようという方は、ぜひ参考にしてください。
巣を自力駆除できる条件
アシナガバチの巣を自力で駆除できる条件は、以下のみっつです。
・アシナガバチの活動時期でないこと
活動時期である6月~8月は、アシナガバチは巣を守るため攻撃的です。この時期に駆除しようとすると、猛攻撃を受けて重症を負うおそれがあります。そのため、アシナガバチの巣を自力で駆除するときは、6月~8月以外の時期にしましょう。
・巣が手の届くところにあること
巣が手の届かない高所にあると、通常はしごや脚立を使って駆除することになります。その場合、巣から出てきたアシナガバチに驚いて高所から落ち、大ケガをするおそれがあります。
アシナガバチの巣を自力で駆除するときは、巣が手の届く高さにあるときにしましょう。
・巣の大きさが15cm以下であること
巣の大きさが15cmを超えると、働き蜂の数が非常に多くなり危険度が増します。たくさんのアシナガバチに攻撃されると、毒針に刺されて重傷を負うおそれがあります。そのため、自力で駆除する場合は、巣の大きさが15cm以下のときにしましょう。
もしひとつでもこれらの条件に該当しない場合は、無理をせずにプロの蜂駆除業者に駆除してもらうことをおすすめします。業者に駆除してもらうときの費用は【業者によるアシナガバチ駆除の費用相場】を参考にしてください。
自力駆除に適した時間と必要なもの
アシナガバチを自力駆除するときは、夜が最適です。日中は巣を離れていますが、夜になると巣に帰ってくるため、一掃できる可能性が高いです。
また夜は活動が鈍くなるため、駆除しやすいというメリットもあります。さらにアシナガバチを安全かつ効果的に駆除するためには、以下のものが必要です。
・防護服
アシナガバチは毒針をもっています。その毒針に刺されると最悪の場合アナフィラキシーショックになるおそれがあります。アナフィラキシーショックとはアナフィラキシーというアレルギー症状により呼吸困難などをまねき、命が危険な状態になることです。
このようにアシナガバチの毒針は危険です。アシナガバチの毒針の長さは約5mmなので、針が皮膚まで届かないよう、6mm以上の厚さの防護服を用意しましょう。
・殺虫剤スプレー3本ほど
蜂用と書いてある殺虫剤スプレーを用意しましょう。蜂用と書いてないものだと効果が発揮できないおそれがあります。駆除の途中で殺虫剤が切れると、興奮したアシナガバチに襲われて刺されるリスクが高くなりますので、念のため3本ほど用意しておきましょう。
・赤いセロファンを貼った懐中電灯
アシナガバチは光に向かう習性があります。懐中電灯をそのまま使うと、光っているところに向かってアシナガバチが密集し刺されるリスクが高くなります。アシナガバチを密集させないためにも、赤いセロファンを懐中電灯のヘッドに被せて光を弱めましょう。
・トング
駆除したアシナガバチの死骸をつまむために使います。死骸を素手でつまむと、アシナガバチが反射的に動いて毒針が皮膚に刺さるおそれがあります。毒針が皮膚に刺さると重症を負うおそれがあるので、アシナガバチの死骸は素手でつままないようにしてください。
・長い棒とゴミ袋
長い棒でたたき落とした巣をゴミ袋に入れます。このときアシナガバチの死骸も一緒に入れましょう。まだ巣の中に生きているアシナガバチがいるかもしれませんので、ゴミ袋に殺虫スプレーを噴射してから口を縛るようにしましょう。
自力駆除の手順
アシナガバチを自力で駆除するときは以下の手順でおこないます。
1.日中に巣の場所を確認する
2.夜になったら、防護服を着用する
3.3mほど離れた風しも以外の場所から巣めがけて殺虫剤スプレーを噴射する
4.飛び回る蜂がいなくなったら、棒で巣をたたき落とす
5.巣と蜂の死骸をゴミ袋に入れ、自治体のルールに従って処分する
・注意点
殺虫剤スプレーを噴射するときは、近くに火の気がないか確認しましょう。殺虫剤スプレーは可燃性なので、引火するおそれがあります。
また、駆除しきれなかったアシナガバチが巣のあった場所に戻ってきて、再び巣を作るおそれがあります。アシナガバチが寄ってこないように、巣があった場所やその周辺に殺虫剤スプレーをまいておきましょう。殺虫剤スプレーには駆除だけでなく、アシナガバチを寄せ付けない効果もあります。
業者によるアシナガバチ駆除の費用相場
プロの蜂駆除業者にアシナガバチの駆除を依頼すると、いくらかかるのか気になる方もいらっしゃるでしょう。業者にアシナガバチ駆除を依頼した場合の費用相場は、約9,000円~約2万円です。
ただし、この費用相場はあくまでも目安にすぎません。アシナガバチの巣が高所にある、巣が大きいなど駆除の難易度が高いと、追加費用がかかることがあります。正確な金額を知りたい方は現地調査をしてもらい、見積りを出してもらいましょう。
費用を抑えるなら相見積りがおすすめ
相見積りとは、複数の業者から見積りをとって、価格やサービス内容などを比較することです。相見積りをすれば、納得したうえで業者に依頼できるというメリットがあります。
もし、相見積りをしようと思われている方は、ぜひ弊社がご紹介する業者もご検討ください。弊社がご紹介する業者は良心的な価格や満足いただけるサービスを提供しているところばかりですので、ご安心ください。ぜひ一度ご検討のうえ、ご依頼ください。
アシナガバチ駆除の関連記事
- アシナガバチの駆除方法|巣の自力駆除に役立つ“3つ”のポイント
- アシナガバチ退治を自力でおこなうための駆除方法や注意点を解説!
- ヒメホソアシナガバチとは|危険な種類・巣の場所・駆除の必要性
- 【キボシアシナガバチ】生態・危険性・蜂の巣の特徴など詳しく解説!
- アシナガバチの巣のある場所|撤去せず放置する危険性・駆除方法
- アシナガバチの餌はどんな食べ物?巣の対処法やスズメバチの餌など
- スズメバチの被害が多い時期は夏!被害を減らすための対策方法を解説
- アシナガバチは気温が高まる春から活動!その生態や対策法をご紹介
- アシナガバチの巣は食べ物があるからできる?巣をつくらせない対策
- 蜂駆除方法は蜂の危険度で変わる!アシナガバチは殺虫剤で駆除も可能