ヒメホソアシナガバチとは|危険な種類・巣の場所・駆除の必要性
お腹のくびれが細く、顔に黒い線が入っている蜂がいたら、それはヒメホソアシナガバチかもしれません。もしヒメホソアシナガバチを見かけたら近くに巣があるかもしれないので、足元を注意するようにしましょう。
ヒメホソアシナガバチは、地面に近い場所に巣を作る傾向があります。さらに、人家の周りにも作ることがあるため、うっかり刺激して攻撃されてしまうことも少なくありません。
当コラムでは、ヒメホソアシナガバチの生態やアシナガバチの危険性、駆除・予防法について解説します。ぜひ参考にしてみてください。
目次
ヒメホソアシナガバチの生態
ヒメホソアシナガバチは、ホソアシナガバチ属の1種です。別名で「トウヨウホソアシナガバチ」や「コホソナガバチ」と呼ばれることがあります。アシナガバチ属の分類は、まだ完全ではないため、この先新種が見つかる可能性があるとされています。
以下では、ヒメホソアシナガバチの生態を解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。
・見た目
ほかのアシナガバチに比べて、体や腹部のくびれが細くなっています。体の色は黄色と暗褐色(濃い褐色)の斑紋で、頭部に黒線があります。大きさは約11mm~16mmです
・巣の場所と形
ヒメホソアシナガバチの巣は、細長くヒモ状に垂れ下がっています。巣を作る場所は、低い草木の葉の裏などです。見つけにくい場所にあるので、足元には注意しましょう。
・生息場所
ヒメホソアシナガバチは、本州・四国・九州に分布しています。おもに山中や森林に巣を作るため、街なかで見かけることはあまりありません。しかし、ときどき家の戸口などに巣を作ることがあります。
・活動時期
ヒメホソアシナガバチの活動時期は、4月~10月です。ヒメホソアシナガバチは冬を集団で越すため、10月になると準備を始めるとされています。
ほかにもいる危険なアシナガバチの種類
アシナガバチには先ほどご紹介したヒメホソアシナガバチ以外にも、さまざまな種類があります。ここでは、その中でもとくに危険だといわれている3種類のアシナガバチとそれぞれの特徴を解説します。
セグロアシナガバチ
- 見た目……背中が全体に黒く、お尻は黒と黄色の縞模様。背中の前方部分、羽根のつけ根あたりに2本の黄色い縦線がある。触覚は黄色。
- 巣……円盤状の形をしている。巣のサイズは最大で15cmほどになる。
- 生息場所……軒下、木の枝など
- 活動時期……4月~11月
フタモンアシナガバチ
- 見た目……体は黒に黄色の模様だが全体に黒が多い印象。お尻に2つの黄色い点があるのが特徴。
- 巣……巣を作る場所によって形が変わるため、不規則な形状をしている。巣のサイズは最大で10cmほどになる。
- 生息場所……瓦の下・木の枝・草むらなど
- 活動時期……4月~11月
コアシナガバチ
- 見た目……黒と黄色だけでなく、茶色も混ざった3色の縞模様が特徴。触覚は黒い。
- 巣……大きくなるにつれて、巣を支えている部分から一方向に伸びる。大きいものでは、蓮の実のように反り返ることがある。
- 生息場所……軒下・岩陰など
- 活動時期……4月~10月
アシナガバチの巣の特徴と作られやすい場所
アシナガバチが飛んでいるのを見かけたら、その近くには巣があるかもしれません。うっかり刺激してしまうと刺されたり、攻撃されたりするおそれがあります。もし見かけても安易に近づかないようにしましょう。
ここでは、アシナガバチの巣の特徴や作られやすい場所をご紹介します。少しでも被害を減らすことに役立ててください。
巣の特徴
多くのアシナガバチの巣は、シャワーヘッドやお椀を逆さまにしたような形をしています。また、スズメバチやミツバチよりも巣のサイズが小さく、大きくても20cmほどです。そのため、いろんな場所に巣を作られてしまいます。
作られやすい場所
巣の特徴で少し触れましたが、アシナガバチは巣をいろんな場所に作ります。以下に作られやすい場所をまとめましたので、アシナガバチの活動時期は十分に注意しましょう。
- 軒下
- ベランダ
- 庭木
- 物置
- ガレージ
- エアコンの室外機
- 屋根
- 窓枠
巣を放置するとヒメスズメバチが来るかも
もしも自宅の周辺にアシナガバチの巣ができてしまった場合、放置していると危険です。ヒメスズメバチがアシナガバチの幼虫を狙ってやってくるおそれがあるのです。ヒメスズメバチの大きさは、オオスズメバチに次ぐ大きさのスズメバチです。
比較的大人しい性格ですが、刺激すれば攻撃してきます。アシナガバチだけではなく、スズメバチまで呼んでしまうとより危険な状態になってしまいます。ですので、巣を見つけたら早めに駆除するようにしましょう。蜂駆除業者をお探しの場合は、弊社にご相談ください。
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アシナガバチに刺されないために注意したいこと
近くでアシナガバチを見かけたり、近くに巣があったりする場合は、刺されないように以下のようなことに注意しましょう。
・黒い服装を避ける
ハチは黒色のものを見つけると攻撃してくる習性があります。そのため、家の周辺に巣がある場合には、できるだけ黒い服装は避けるようにしましょう。できれば白や黄色など明るめの色の服装がよいです。
また、黒髪を隠すために明るめの色の帽子を被るようにするのも、ハチが寄ってこないのでおすすめです。
・強い香りがするものの使用を避ける
香水や化粧品など香りの強いものは、ハチが寄ってくる原因になります。ハチは花の蜜を探すときににおいで見つけたり、仲間と情報をやり取りする際にフェロモンを使用したりするため、においに敏感なのです。
また、香水や化粧品はハチを興奮させる原因になる可能性があるので、家の周辺に巣がある場合にはできるだけ使用を控えましょう。香水や化粧品以外にも、洗濯時に使用する柔軟剤や洗剤も気をつけなければいけません。
花の香りがする柔軟剤を使用すると、ハチが本物の花と間違えて近づいてくるからです。柔軟剤や洗剤を使う際は、香りのあるものは避け無香料のものを使用するようにしましょう。
・素肌を隠す
肌の露出が多いと、ハチに刺されるリスクが高くなるため危険です。肌の露出が多い服を避け、長袖・長ズボンを着用するようにしましょう。そうすることで、露出しているときよりも刺されたときの被害が小さくすむ可能性があります。
被害に遭う前に!蜂の巣駆除のご相談は弊社まで
蜂の巣はひと夏の間にすぐに大きくなり、手に負えなくなってしまいます。大きくなった蜂の巣は蜂の数も増えるため、被害に遭うリスクも高まります。できるだけ早いうちに駆除することが大切です。
小さな蜂の巣であれば自力で駆除することもできますが、複数の蜂を見かけるようになったときは危険を伴うため、業者に依頼しましょう。蜂の巣駆除業者なら駆除だけでなく、その後の対策についての相談もできるメリットがあります。
弊社では、さまざまな蜂駆除業者をご紹介しています。ご相談やお見積りだけという方でもご利用できますので、お困りの際にはお気軽にご連絡ください。
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