アシナガバチ退治を自力でおこなうための駆除方法や注意点を解説!
アシナガバチは比較的おとなしい蜂とされていますが、人の生活圏で巣を作った場合はできるだけ早く駆除することをおすすめします。アシナガバチは毒針をもち、人に危害を加えるだけでなく、スズメバチを呼び寄せ刺傷被害のリスクが高まることもあるためです。
本記事では、自力でアシナガバチを退治する際の注意点や、具体的な駆除方法などについて解説しています。また凶暴といわれるスズメバチの巣との見分け方についてもふれていますので、自宅周辺で蜂の巣を作られてお悩みの方はぜひご覧ください。
もしすぐにでも蜂の巣の駆除をしたいということであれば、ぜひ弊社にご相談ください。弊社では、蜂の巣駆除をおこなうプロの業者をご紹介しております。24時間年中無休で受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。
目次
アシナガバチの巣を自力で駆除する方法
アシナガバチは蜂の中でもおとなしいとされています。しかし巣に刺激を与えて敵と認識されてしまえば、もちろん毒針を使って攻撃してきます。自分でアシナガバチの巣を駆除する際に、間違えた手順や準備が万全でない場合は刺傷被害を受けてしまうおそれがあるため注意しなくてはいけません。
ここでは、自力でアシナガバチを退治するときの注意点や駆除の手順などを解説します。刺傷被害を受けないためにも、しっかり準備をして駆除にのぞみましょう。
駆除前に注意すべきこと
アシナガバチの巣を駆除する前に、いくつかの注意点を知っておく必要があります。安全に駆除作業をおこなうためにも、身につけておきましょう。
・駆除を始める時間帯は夜間がおすすめ
蜂は基本的に昼の間エサを捕獲するなどして外にいますが、夜にはほとんどの蜂が巣に戻り活動を停止しています。このため駆除を始めるのは、日没後から数時間経った夜間をおすすめします。
・匂いが強いものは避ける
蜂は匂いにとても敏感なため、駆除をおこなう際は香水や整髪料などは控えるようにしましょう。また駆除のときも、風上に向かって巣に近づくようにするのがポイントです。風下に向かって巣に近づくと、駆除作業に入る前に蜂に気付かれてしまい、警戒だけでなく攻撃を受けるおそれがあるため注意しなくてはいけません。
駆除するにあたって準備するもの
アシナガバチは毒針をもっており、種類によっては重症化して命に危険がおよぶこともあります。このため、刺傷被害を受けないためには万全の準備をすることが重要です。
・防護服
蜂の巣を駆除するには、頭から足の先までカバーできる蜂専用の防護服を着用することがおすすめです。とはいえ、防護服は日常的に使うものではありません。新品で購入すれば、数万円の費用がかかってしまうこともあります。ただし、自治体によっては無料で貸し出ししていることもあるので、電話や直接窓口などで問い合わせてみてもよいでしょう。
ここでは、防護服が用意できない場合の代用品について解説します。まずは、毒針に刺されないようにするため徹底的に肌の露出をなくすことが大切です。
厚手の長袖や長ズボンを着用したあと、蜂を止まりにくくするために表面が滑らかな素材のレインコートを重ねて着ましょう。さらに手袋や長靴も着用して、袖や裾の隙間からハチが侵入しないように紐などでしばっておきます。また首回りにタオルを巻くほか、ヘルメットやゴーグルなどで頭部もカバーすることが大切です。
・殺虫剤
アシナガバチの巣を駆除する際は、「ピレスロイド」という成分が含まれている蜂専用のスプレー殺虫剤がおすすめです。効率よく駆除するためには、薬剤を噴射できる時間や距離が長いものを選ぶようにしましょう。
また市販の殺虫剤を竿の先につけて、離れた場所から薬剤を噴射できる器具もあるので、巣に近づくことに不安がある場合は購入するとよいかもしれません。
・懐中電灯
懐中電灯は夜間に駆除をおこなう際、巣の位置を確認するために使用します。ただし直接巣に光を向けると、アシナガバチを刺激して攻撃を受けるおそれがあるので、赤いセロファンなどで光を弱めておきましょう。また、夜間の作業をスムーズにおこなうためにも、昼間のうちにある程度は巣の位置を確認しておいてください。
・ゴミ袋
ゴミ袋は、駆除し終えた巣を入れるために使用します。巣が高い位置にある場合は、虫取り網にゴミ袋を入れておけば、周りを蜜などで汚すことなく簡単に巣の除去ができるので便利です。
アシナガバチの巣を駆除する手順
作業前の準備ができたら、実際に巣の駆除をおこなっていきましょう。まず懐中電灯で巣の位置を確認して、風上に向かって巣に近づきます。巣に2メートルほどまで近づいたら懐中電灯を消して、巣に向かって殺虫剤を噴射します。
このとき蜂は大きな羽音を立てて周りを飛び回ることもありますが、おそれずに2~3分殺虫剤を噴射し続けてください。飛び立った蜂も薬剤が少しでもかかれば、しばらくすると落下して死に絶えます。蜂の数が減ったら、近づいて巣の中に向かって殺虫剤を噴射します。
巣にいた蜂も駆除できたら、棒状のもので巣を落としてゴミ袋に入れます。まだ生きている蜂がいるかもしれませんので、巣の入ったゴミ袋の中に殺虫剤をしてから処分するようにしましょう。駆除した蜂の巣は、燃えるゴミとして処分できます。
・戻り蜂には注意が必要
巣の駆除が終わったからといって、すぐに安心してはいけません。薬剤がかからず、逃げた蜂が駆除後に戻ってくる「戻り蜂」には注意です。巣を失ってしまった蜂は攻撃的になっていることもあります。また、戻り蜂によって同じ場所に再度巣を作られないようにするためにも、巣のあった場所に殺虫剤を吹きかけておきましょう。
・蜂の死骸は手でふれないこと
巣の駆除を終えたあと、アシナガバチの死骸を素手でふれるのは危険です。たとえ死んでいても、腹部を押さえると反射的に毒針が出て刺さるおそれがあるのです。死骸を処理するときは、トングや箸などでつまむようにしましょう。
自力で巣を駆除するのが危険な場合もある
アシナガバチは軒先や木の枝だけでなく、屋根裏などの閉鎖的な空間に巣を作ることがあります。とくに巣の一部や出入口しか見えないような場合は、巣の規模や個体数が分からないことから自分で駆除することは避けたほうがよいでしょう。大きく成長したアシナガバチの巣には、数百匹の個体がいることもあるため非常に危険なのです。
そして、アシナガバチの種類によっては毒性の強いものがいるということも覚えておきましょう。もし自分で駆除することに不安がある場合は、決して無理をせず業者に依頼して駆除してもらうことがおすすめです。業者であれば、アシナガバチの種類や巣の規模を特定して適切な方法で安全に駆除してくれます。
弊社では、アシナガバチの駆除をおこなうプロの提携業者を数多くご紹介しております。24時間年中無休で受け付けており、最短で即日に対応することが可能です。安全にアシナガバチの巣を除去するためにも、専門的な知識や経験をもったプロに駆除を任せるようにしましょう。
温厚なアシナガバチでも駆除したほうがよい理由がある
アシナガバチは比較的温厚で、こちらから危害を加えたり巣に近づき過ぎたりしなければ攻撃を受けることは少ないとされています。またアシナガバチは作物を食い荒らすチョウやガの幼虫を食べてくれるので、農業などの世界では益虫として扱われることもあるのです。
しかし人の生活圏で巣を作られた場合は、おとなしい性格とはいえ危険な場合もあるのです。ここでは、おとなしいといわれるアシナガバチを駆除したほうがよい理由について解説します。
時期によって攻撃性が高まる
一般的に蜂は、4~6月ごろ冬眠から目覚めた女王蜂が単独で巣作りを始めます。7~8月ごろには働き蜂が増えて、徐々に攻撃性が高まるようになります。さらにオス蜂や次世代の女王蜂が産まれる9~10月ごろは、働き蜂の防衛本能がもっとも高まりやすくなる危険な時期です。この時期は、巣に近づくだけでアシナガバチの攻撃を受けるリスクが高くなります。
アシナガバチがスズメバチを呼び寄せることもある
ヒメスズメバチは、アシナガバチの幼虫などを狙って巣を襲うことがあります。このためアシナガバチの巣があると、ヒメスズメバチを呼び寄せてしまう原因になるのです。
ヒメスズメバチは、アシナガバチよりも攻撃的で強い毒性をもっています。さらにアシナガバチの巣を放置しておくと、ヒメスズメバチが近くに巣を作って刺傷被害にあうリスクが高くなってしまうかもしれません。
巣を作る場所によってはアシナガバチでも危険
アシナガバチは、生垣など普段あまり目につかない場所で巣を作ることもあります。庭木の剪定などで巣の存在に気付かず刺激してしまい、アシナガバチに刺されてしまったケースも数多くあります。また玄関やベランダ付近など人の往来が多い場所に巣を作られると、こちらから危害を加えなくても刺傷被害を受けるリスクが高くなるものです。
比較的おとなしい蜂なので、巣を作った場所によってはそのまま放置しても問題ないかもしれません。しかし、不安に思うようなら一度プロの業者に現地調査をしてもらってアドバイスを受けてみてはいかがでしょうか。
弊社では、無料の現地調査をおこなうプロの蜂駆除業者を数多くご紹介しています。プロであれば、作られた蜂の巣を放置しておいてよいものか適切な判断をしてくれます。また時期によっては、巣を放置しておくと蜂の数が増えて危険度が高くなってしまうかもしれません。まずは、弊社の無料相談窓口からお気軽にお問い合わせください。
※加盟店などによって現地調査や見積りに費用が発生することもありますが、あらかじめ確認をとらせていただきますのでご安心ください。また、調査や見積り後のキャンセルも可能です。
巣を作っているのがスズメバチなら業者に依頼すべき!
もし、自宅の軒先などに作られた巣がアシナガバチではなくスズメバチであった場合は注意が必要です。スズメバチはアシナガバチよりも攻撃性が高く強い毒をもっています。ここでは、スズメバチの危険性やアシナガバチとの見分け方などを解説します。もしスズメバチと分かった場合は、自分で駆除するのは避けてプロの業者に任せるようにしましょう。
スズメバチの特徴を知っておこう
スズメバチの特徴は種類によっても異なりますが、大きいもので体長が4cm前後あり攻撃性や毒性が高いため危険な蜂になります。ほかにもいくつか特徴があるので、スズメバチかどうか見分けるときの参考にしてみてください。
・素早く移動ができる
スズメバチは素早く移動することが可能で、時速40km前後の速さで飛ぶこともあります。さらに種類によっては、そのスピードで80m近く追いかけてくることもあるのです。アシナガバチのように後ろ足をだらりと下げてフワフワと浮くような飛び方はしないため、見分けはつきやすいでしょう。
・巣にマーブル模様の外皮がある
蜂の巣は育房と呼ばれる六角形の部屋が集まってできていますが、スズメバチの場合はさらにマーブル状の模様がある外皮でおおわれています。ほとんどの巣は球型で、大きい巣になると直径80cm前後にもなり、1,000匹以上のスズメバチがいることもあるのです。
ただし、巣の形状だけで見分けるのが困難なケースもあります。ヒメスズメバチという種類の巣は、下部から育房が見えることもあります。育房がむき出しになった巣を作るアシナガバチと間違えないように気をつけましょう。
スズメバチの種類によっては、巣の入り口に見張り番が顔を出していたり、常に数匹が巣の周りを警戒していたりすることがあります。時期によっては、巣に近づくだけで威嚇することなくいきなり攻撃してくることがあるので注意しなくてはいけません。
・毒液を飛ばすことがある
スズメバチは刺してくるだけでなく、毒液を飛ばすこともあります。毒液が目に入ってしまえば失明の危険があるほど強力な毒性をもっているのです。また毒液には、ほかの仲間を呼び寄せる警戒フェロモンを含み、敵ということを知らせるマーキング効果もあります。このため、一度毒液をかけられると標的にされ複数回攻撃を受ける可能性が高くなるのです。
スズメバチの毒性は命の危険があるほど強力
スズメバチが危険といわれる理由は、針に強力な毒をもっていることにあります。スズメバチはミツバチとは異なり何度も刺すことが可能です。症状が軽い場合は、激しい痛みと腫れなどの局部症状だけで済みますが、場合によっては重症化することもあるのです。
一般的に、はじめて蜂に刺された場合には人の体内で抗体が作られます。そして2回目に同じ毒が体内に入ってくると急性のアレルギー症状を引き起こすことがあるのです。
この症状は「アナフィラキシーショック」といわれ、全身症状があらわれることがあります。主な症状には呼吸困難や意識障害などがあり、最悪の場合は刺されて15分前後で命を落としてしまう事例も過去に起きています。
さらにスズメバチの種類や刺された人の体質によっては、はじめて刺された場合でも重症化することがあることも知っておきましょう。このため、自宅付近で作られた巣がスズメバチによるものだった場合は、毒性の危険性からも自分で駆除することはおすすめできません。
少しでも不安がある場合は業者に駆除を依頼しよう
アシナガバチもスズメバチも毒針があり、人を刺すことには変わりないため巣を見つけた場合には早めに駆除することをおすすめします。たとえアシナガバチの巣であっても、自分で駆除する場合に蜂の見分け方や作業手順を間違えたりすれば、重大な刺傷事故につながるおそれがあります。
また、蜂の見分け方や自分で駆除することに少しでも不安を感じるなら、業者に相談してみるのもよいかもしれません。そして個体や巣などの特徴からスズメバチということが分かった場合も、自分で何とかしようとはせずに、プロの業者に依頼して駆除してもらいましょう。
プロの業者であれば、安全で確実な方法によってどんな蜂でも駆除してくれます。何より自分の身を危険にさらすことなく、蜂の巣を駆除できる点は大きなメリットです。
もし蜂でお悩みがある場合は、ぜひ弊社にご相談ください。弊社が提携している業者は迅速に対応するだけでなく、蜂の巣駆除におけるさまざまなノウハウをもっており、蜂の駆除を徹底的におこないます。
まずは、24時間年中無休受け付けをしている無料の相談窓口から、お電話やメールにてお悩みをお聞かせください。蜂の巣は刺傷被害を受けて重大な事故が起きてしまう前に、できるだけ早めに対処しておきましょう。
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