オオスズメバチの駆除方法|安全に駆除するには?【費用相場】
「最近大きな蜂をよく見かける……あれってオオスズメバチ?」
「庭の小さな穴に大きな蜂が出入りしている!」
もしオオスズメバチやその巣の気配がするなら、早急に見つけ出して駆除したいものですよね。
とはいえ、オオスズメバチはスズメバチの中でも非常に毒性・攻撃性が強い種です。たとえプロの駆除業者でも、実際に作業をする際には細心の注意を払わなければ命にかかわるほどともいわれています。
この記事ではそんなオオスズメバチの駆除方法についてくわしく解説していきますが、その実行はとてもオススメできません。少しでも不安・危険を感じるのであれば、早急にプロに相談するようにしてください!
オオスズメバチの駆除方法|知っておきたいポイント
オオスズメバチの巣の駆除方法は簡潔にいえば『巣穴に殺虫用のくん煙剤を突っ込んで、飛び出してきた蜂をスプレーで退治する』、このような流れです。小さな巣であれば、スプレーだけで駆除できることもあるでしょう。
手順であらわすとカンタンそうに見える、オオスズメバチの駆除。しかし、この巣の駆除作業はそうたやすく上手くいくものではありません。なぜなら、オオスズメバチの巣の場所は、多くが目に見えない『地面の中』にあるから……。
下記ではオオスズメバチ駆除のポイントについてくわしく解説していきますが、DIYでの無理な駆除はできればしないことをオススメします。基本はプロに依頼して駆除してもらうようにしてください!
絶対NG!駆除に挑戦してはいけない条件2つ
第一にオオスズメバチは、以下の2つの条件に当てはまっている場合は自力駆除すべきではありません。
- 「時期が7月以降」
- 「巣の近く(2~30m以内)に民家がある」
オオスズメバチが活動する時期は、大体5月~11月ごろ。中でも5月~6月ごろであれば巣作りの時期ですので、女王蜂1匹しかいなかったり、もし働き蜂がいても数匹だったり……。比較的、駆除作業はしやすいといえます。
しかし7月~10月にかけては巣も大きくなり、活動も活発になってきます。蜂の数も増え、最大で数千匹になってしまうことも……。こうなると11~12月ごろまでは、安全性・難易度などなどさまざまな観点から見て駆除は難しくなります。
自分の周りを、最大5cmにもなるオオスズメバチの大群が飛び回ることを想像してみてください。自分を中心に響く大音量の羽音に、ガンガンとぶつかってくるオオスズメバチの感触。いくら頑丈な防護服を着ていても、その感覚はかなりの恐怖感を煽ります。
上記の条件に当てはまる場合はもちろん、少しでも不安・危険を感じるようなら絶対に無理な駆除作業はやめておきましょう。
業者依頼の費用相場⇒後述2章へ!
オオスズメバチ駆除に必要なもの
オオスズメバチの駆除に必要な道具は、
- 「防護服・手袋」
- 「殺虫スプレー」
- 「殺虫用くん煙剤」
- 「長めの棒と針金」
- 「シャベル」
などなど……。下記ではそれぞれの費用相場をご紹介します。
駆除に必要なもの | |
名称 | 相場価格(1個ごと) |
防護服 | 約4,000円~10万円 |
手袋 (厚手のもの) | 約4,000円~1万円 |
殺虫スプレー (合成ピレスロイド・2~3本) | 約800円~2,000円 |
殺虫用くん煙剤 | 約800円~2,000円 |
殺虫用くん煙剤 | 約800円~2,000円 |
大きめのシャベル | 約800円~ |
2~3mほどの棒 | 100円~ |
針金 | 100円~ |
〇ハチ防護服 蜂武者
〇蜂防護服 ラプター 3 V-1000
〇ハチノックL
〇ハチ・アブバズーカジェット
なかでも防護服は安いものであれば数千円のものもありますが、万全を期すなら質の高い防護服を用意したほうがやはり安心。「1回しか使わないのに、ちょっと高いな……」と思う方は、自治体で防護服を貸し出していることもあるので確認してみてもよいでしょう。
しかしもしなかった場合は、道具をそろえるだけでもかなりの費用になってしまうことも……。
できるだけ費用を抑えても、1~2万円以上はしてしまうことが大半です。こうなると正直業者に依頼するのと変わらない、もしくは依頼した方が安いことすらあります。
もし費用面の心配で「DIYしたい!」と思っているのであれば、かかる費用や手間を考えると実際そこまでお得にはならないかもしれません……。
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オオスズメバチ駆除を業者依頼するときの4つのポイント
オオスズメバチ駆除の手順は、まず巣穴を見つけることから始まります。まずは遠目から刺激しないようにオオスズメバチの行方を観察し、巣の場所を特定しましょう。見つけたら、以下の流れで作業していきます。
1.夜間、日が沈むまで待つ
2.巣穴を確認し、風上3mほどの位置に陣取る
3.棒に針金で括りつけたくん煙殺虫剤を巣穴に差し込む
4.飛び出してきたオオスズメバチを殺虫スプレーでしっかり駆除する
5.駆除しきったらシャベルで巣穴をふさぎ、そこにも念入りにスプレーする
巣のある場所にスプレーしておけば、駆除作業時に巣にいなかった蜂(=戻り蜂)も後追いで駆除できます。殺虫スプレーの散布は、駆除後も油断せずしっかりやっておきましょう!
オオスズメバチ駆除の費用・料金相場
オオスズメバチ駆除の費用相場は、およそ1万5千円~5万円。料金の幅がかなり広いのは、スズメバチの駆除費用というものが現場状況次第で大きく変わるからです。例えば、以下のような条件で費用は上下していきます。
- 巣の大きさ
- 巣の場所
- 働き蜂の多さ
などなど……
これに加えて業者の設定金額や出張費のことも考えると、一概に『駆除費用は〇円です!』とはなかなかいい切れません。実際業者も、現場を見てから正確な費用を提示し、それから依頼するかどうかたずねる会社が多いでしょう。
そのためもし駆除費用が気になるなら、まずはすぐに現場に来てもらって調査・見積りを出してもらうことが大切です。このとき、見積りの内容や駆除の仕方について疑問・質問があれば、その場で何でも聞いてみてください。
信頼できる業者さんであれば費用や作業に関してあいまいにせず、納得できるまでしっかり解説してくれるでしょう。費用はもちろんですが、実際の現地調査でわかる対応・人となりもしっかり確認しておくと安心ですね。
「一度駆除について業者に相談してみたい……」
そんなときは、当サイトを運営する弊社の『無料相談ダイヤル』をご活用ください。
弊社ではお電話1本頂ければ、すぐにお近くの提携業者をご紹介いたします。提携数は400社以上、最短15分でお住まいのエリアに対応した業者が現場に到着できることも!
見積りにご納得いただけるまでは、もちろんキャンセル可能。お見積り無料の業者も多数加盟しておりますので、ご希望の方はお伝えください。エリア・現場状況によって見積り・調査に費用が掛かる場合は事前にご確認いたします!
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豆知識:超凶暴!オオスズメバチの生態を知ろう
オオスズメバチは巨大・凶暴・強毒の3拍子そろった、まさに「最強のスズメバチ」。数多く存在する日本のスズメバチの中でも最大といわれており、人間のみならずミツバチや別のスズメバチの巣を襲って壊滅させるほどの攻撃性を持ちます。
ここではそんなオオスズメバチの生態をはじめとした、さまざまな知識を解説していきます。オオスズメバチについて詳しく知り、被害に遭わないよう備えておきましょう!
オオスズメバチの“生態データベース“
下記では気になるオオスズメバチの生態・特徴を、ひととおり表にまとめました。まずはここから、「オオスズメバチとは何か」を知っていきましょう!
生息地 | 北海道~九州 |
見た目 | 発色の強いオレンジに黒い縞模様 |
サイズ | 働き蜂:約3~4cm 女王蜂:約4~5cm |
針の長さ | 約5~7mm |
活動期間 | 5月~11月 |
危険な時期 | 7月~10月 |
巣の場所・特徴 | 土の中や木の中 釣り鐘のような形 |
天敵 | 鳥・クマなど |
オオスズメバチはサイズはもちろん、毒性も他のスズメバチに比べて群を抜いています。その毒量は、同じく危険な種としても知られる「キイロスズメバチ」の倍以上とも。もし刺されてしまえば、多大な被害をこうむることは避けられないでしょう。
オオスズメバチを始め、スズメバチたちは毎年死傷者を出すほど私たちの生活に身近になってきています。この被害を防ぐためには、いったいどうすればよいのでしょうか。
被害から身を守るには?
スズメバチの被害から身を守りたいのであれば、個体や巣を『刺激しない』ことが最重要です。もし身近に巣や個体を見かけても、大声を出したり、手で払ったりしないようにしましょう。
またとくにオオスズメバチは山中などにも多い種です。そのため、ハイキングなどの最中に攻撃されてしまった、という事故は多く発生しています。
山など、オオスズメバチのリスクが高い場所に出かける際には、
- 『黒系統の服は控える』
- 『香水や整髪料の匂いに注意する』
- 『できるだけ長袖長ズボンを着用する』
などなど、スズメバチを刺激しない工夫は徹底しておきましょう。
※もし「刺されてしまった!」という場合は毒による危険なアレルギー症状が出るおそれがありますので、早急に医療機関へ急行してください。
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