アシナガバチの駆除方法|巣の自力駆除に役立つ“3つ”のポイント
「アシナガバチに巣を作られてしまった!」
「何とかして駆除したい……安全に駆除するにはどうすれば?」
ときに死傷者を出すこともある、放置厳禁のアシナガバチ。とはいっても、このアシナガバチの駆除方法は意外とカンタンです。とくに小さい巣、作りはじめの巣などは個人でも比較的駆除しやすいといえるでしょう。
しかし危険がない、というわけでは決してありません。アシナガバチの巣の駆除を自力でやりたい場合は、その正しいやり方はもちろん、知っておきたい注意点までしっかり把握した上でチャレンジしてみましょう!
このコラムでは、そんなアシナガバチの駆除方法をわかりやすく解説していきます。
※もし「無理そうかも……」と思った場合は、無理は禁物です。本コラムでは業者依頼した際の費用相場やポイントについても触れていますので、ぜひ参考にしてください。
目次
アシナガバチの駆除方法|知っておきたい自力駆除の注意点
アシナガバチの巣の駆除方法は、カンタンにいえば「日没後、巣から数m離れた風上から殺虫スプレーをかける」だけです。小さい巣であれば、しっかり防護服に身を包んで適切に作業すれば巣の撤去まで数十分で終わることもありますよ。
2.懐中電灯で巣の位置を確認
(懐中電灯に赤いセロファンを貼っておくと、巣を刺激しにくくなります)
3.物音を立てないように、刺激しないように巣にそっと近づく
4.巣から約2mほど離れた風上からスプレーを噴霧する
5.飛び出してきたアシナガバチにも落ち着いてスプレーする
6.数十秒スプレーし続け、羽音がしなくなったら巣穴にも噴射
7.巣を撤去する(ハサミや棒をつかうとラク!)
8.巣をゴミ袋に入れ、燃えるゴミで処分
☆ワンポイント!
殺虫スプレーには予防・忌避効果があるものも多いです。それを駆除後、巣があった場所にスプレーしておくと、
- そのとき巣にいなかったハチ(=戻りバチ)
- 別のハチの営巣
の予防にもなります!
日没後に駆除するのは、夜であれば巣から離れているハチも少なく、一網打尽にしやすいから。また、夜間はハチの動きが鈍いのも理由のひとつです。アシナガバチは有名なスズメバチとは違い比較的温厚なので、駆除作業も個人でおこないやすいでしょう。
しかしたとえおとなしいアシナガバチとはいえど、かならず守らなければいけないポイントはいくつかあります。以下ではそんな知っておきたいノウハウを“3つ”紹介していくので、ぜひご覧ください。
アシナガバチ駆除の注意点1:巣の”サイズ”に注意!
アシナガバチの巣を駆除する前には、巣のサイズが『15cm』以上ないか?という点をまず確認しましょう。なぜならそれ以上に成長したアシナガバチの巣には、危険な働き蜂が大量にいるケースが多いから。
温厚なアシナガバチとはいえ、巣を攻撃されたとなっては当然おそってきます。この際、ハチの数が1匹~数匹であればそこまで危険性は高くないですが、数十匹ともなるとかなりの難易度です。仮に自分は刺されなくとも、家族や近隣の人に被害が及んでしまうことも……。
サイズがわかりにくければ、時期が7月~10月ごろか?という点でも巣の活発度が見分けられます。この時期はアシナガバチの活動も活発化し、攻撃性も増してくるため駆除にはどうしても危険がともなうでしょう。
「ちょっとアシナガバチの数が多いな……」と思った場合は無理に自力で取り組まず、駆除業者に相談することをオススメします!
業者依頼の費用相場・ポイント⇒後述2章をご覧ください。
アシナガバチ駆除の注意点2:巣の”場所”に注意!
アシナガバチの巣の場所が高すぎる・狭すぎる場合は、自力での駆除はかなり危険です。ハチに攻撃された際、とっさに対処しにくいのはもちろん、転落など別のリスクの考慮もしなければならないのは少々骨が折れます。
目視できる位置にあるとはいっても、ハシゴ・脚立にのぼらなければいけないような場所や、また屋根裏のような暗く、狭い場所などなど……。少しでも難しそう、大変そうと思うような場所の場合は安全のためにも、自力駆除はやめておいた方が得策です。
業者依頼の費用相場・ポイント⇒後述2章をご覧ください。
アシナガバチ駆除の注意点3:駆除につかう道具に注意!
アシナガバチ駆除の必須アイテムは、おもに「防護服」・「殺虫スプレー」・「懐中電灯」がメイン。この駆除道具にかかる費用が意外と高く、場合によっては業者依頼より高くなってしまうことも……。
駆除道具 | 価格(1個につき) |
防護服 | 約5,000円~10万円 |
殺虫スプレー (合成ピレスロイド系・2缶ほど) | 約800円~2,000円 |
懐中電灯 (赤色だと少々高めなことも) | 100円~ |
見るとかなり高額なアシナガバチ用の防護服。その価格は、質によってピンキリです。ある程度安全性の高いものを選ぶと1万円を余裕で超えてきます。
これだと正直、後述する業者依頼の費用相場(約8,000円~3万円)とそう変わらなくなってしまうので、DIYのメリットが薄れてしまいます。アシナガバチの巣が小さければ自作の防護服で何とかなることもありますので、まずは作り方から見てみましょう。
- 白系で厚手の長袖・長ズボンを着る(作業服などがオススメ)
- その上からレインコート等を重ね着して、厚みを出す
- ヘルメット・マスク・長靴等も着用し、できる限り肌を隠す
- 軍手は複数枚重ねて着ける(固い素材だとなお安心)
- 首回りのすき間にはタオルを詰めておく
- 細かいすき間はテープでふさぐ
服の厚みは、アシナガバチの針の長さ(平均約5mm)を参考に余裕を持って取っておくことをオススメします。とはいっても、これは自作な分どうしてもすき間ができてしまうことも多く、防御力はやや控えめ。
不安な方はやはり、自分で防護服を用意するしかありません。自治体によっては防護服などの駆除道具を貸し出ししている役所もあるので、一度お住まいの地域のホームページなどを確認してみるとよいでしょう。
アシナガバチの巣の駆除は、自力で退治する以上刺されるリスクは0ではありません。またここまで読んで、作業自体に少しでも不安があるならやはり駆除作業は避けておいた方が無難です。
アシナガバチの駆除料金|業者依頼のメリットとコツ
アシナガバチの駆除料金の相場は、約8,000円~3万円とされています。少々幅がありますが、これは「巣の大きさ」と「巣の場所」に応じて変動しています。
基本的には巣が成長していたり、駆除が難しい場所にあればあるほど高額になることが大半……巣が小さければ安く済むことも多いですが、やはり業者依頼するとなるとその「費用・料金」がネック、という方も多いですよね。
とはいえアシナガバチ駆除の業者依頼には、費用がかかるぶん得られるメリットも多いのです。
- 身の危険がない
- 道具を購入・レンタルする手間がない
- 解決の早さがダントツ
危険なアシナガバチの駆除、それを代わりにすべて済ませてくれるというのは、やはり頼りになるもの。またプロの駆除作業時間は早ければ10~20分程度、長くとも1~2時間といわれており、これがただ待っているだけで完了するのです。
まずは見積りを取ろう!
とはいえアシナガバチの駆除料金は、やはり決して安い買い物ではありません。そのため一度見積りを確認し、納得してから依頼を決めることが大切です。駆除費用はどうしても現場や巣の状況によって大きく変動するため、まずは現場を見てもらいましょう!
この際、信用できる駆除業者に依頼したいなら以下の点に注目するのがオススメです。
- 料金や作業内容の説明はわかりやすいか?
- 追加料金はかからないか?
実際にどんな作業をするか、どんな作業にどれだけの料金がかかるかなど、あなたがわからないことがあれば何でも質問してみてください。優良業者であれば、それにわかりやすく、また納得がいくまで説明してくれるでしょう。
また見積りの際は“追加料金”がかからないか、どうしてもかかる場合は確認があるか、という点をハッキリさせておきましょう。はじめは安かったのに追加費用で高くなった……なんてことのないよう、見積りの段階で確認しておくことが大切です。
すぐに巣の駆除対応をしてくれるスピード感はもちろん大切ですが、実際に会ったときの誠実さも、しっかり依頼の基準として持っておくと安心ですね。
当サイトを運営する弊社の無料相談窓口(電話・メール)では全国数百もの提携業者のなかから、お近くの優良業者をスグにご紹介。最短数十分で現場に急行できることもあります。
窓口は24時間365日受付対応中。「まずはちょっと相談してみたい……」という方の、面倒な業者選びのサポートをさせていただきます。当然見積り料金の確認・了承まではキャンセル可能ですのでご安心ください。
アシナガバチの不安は、その道のプロに一度相談してみるのが一番の近道です。ハチに関するお悩みであれば、いつでもお気軽にご相談ください!
番外編:もし駆除作業中に刺されてしまったら……?
アシナガバチの駆除作業中、もし刺されてしまったという場合は、すぐに病院へ向かうようにしてください。なぜなら、アシナガバチに刺されると最悪命にかかわる症状を発症する恐れもあるからです。
アシナガバチに刺された場合、多くは傷口が腫れたり、傷んだりといった「局所症状」を発症します。しかし場合によっては、「アナフィラキシー」というおそろしいアレルギー症状を発症してしまうことも……。
これは呼吸困難や吐き気などの全身症状を発症し、最悪命が危険な状態に突入する「アナフィラキシーショック」につながることもあるなど、大変危険な状態です。この場合はどれだけ迅速に治療できるかが、非常に重要になってきます。
アシナガバチの巣の駆除中、「刺されてしまった……」なんてことは珍しい話ではありません。軽い症状のときはもちろん、少しでも身に異常を感じたときは無理せず、救急車を呼ぶようにしてください。
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