蜂駆除方法は蜂の危険度で変わる!アシナガバチは殺虫剤で駆除も可能
「最近、家の周りでよく蜂を見かける。駆除したいけど、自分の力で駆除できるのだろうか……」
蜂を駆除するときは、まず自力でできるかどうかを見極めることが大切です。なぜなら、蜂の種類や巣がつくられた場所などによっては、自分で駆除することが危険な場合があるからです。
このコラムでは、蜂駆除ができるかどうかを判断するポイント、DIYによる蜂駆除の方法などを解説しています。このコラムを読んで、自力で蜂駆除するのが危険だと感じた場合は、業者に依頼することをおすすめします。
目次
まずは蜂駆除が自分に可能なのか判断しよう!
蜂駆除は、蜂の種類や巣がつくられた場所、巣の大きさによって危険度が変わります。そのため、自分では駆除できない場合もあります。
ここでは、蜂駆除を自分でできるかどうかを判断するポイントをご紹介します。自分で駆除できるかどうかわからないときに、ぜひお役立てください。
蜂の種類によって危険度は違う
蜂の種類ごとに毒の強さ、性格などが異なります。
スズメバチは基本的に凶暴な性格をしており、巣に近づかなくてもほかの蜂や人を襲い、何度も刺してくることが多いです。毒も非常に強く、刺されるとアナフィラキシーショック(呼吸困難・意識障害など)を引き起こすおそれがあるのです。
アシナガバチやミツバチも毒は強いですが、その性格は比較的温厚なので、巣によほど近づかない限り集団で人を攻撃してくることはほとんどありません。
そのため、アシナガバチやミツバチは巣から一定の距離をとっていれば、スズメバチよりも比較的駆除しやすいです。逆にスズメバチの場合は、ほかの2種に比べて危険性が高く、駆除の難易度も高いので、基本的には業者に依頼することをおすすめします。
蜂の巣がつくられやすい場所と難易度の違い
蜂の巣は、土のなかや屋根裏・軒下など、雨風の影響を受けにくい場所につくられやすいです。そのようなところは、閉鎖的な場所と開放的な場所にわけることができ、それぞれ駆除の難易度が違ってきます。閉鎖的な場所は、蜂が密集して攻撃してくるため、駆除が難しくなるのです。
また、巣の大きさによっても駆除の難易度が変わります。巣の大きさが15cm以上になると、巣のなかにいる蜂の数が非常に多くなるので駆除の難易度は上がります。
巣の駆除の難易度を以下のように、表にまとめてみました。
場所の特徴 | 巣の大きさ | 駆除の難易度 |
閉鎖的(屋根裏・床下・壁のすき間など) | × | 高い |
開放的(軒下・ベランダ・天井など) | 15cm未満 | 比較的低い |
15cm以上 | 高い |
これらの要因から駆除するのが難しいと判断した場合は、業者に依頼しましょう。(この点については後述いたします)
蜂の巣場所の特定するには
巣がある場所を特定するためには、おもに次のふたつの方法があります。
- 蜂が飛んでいるのを見かけたら、その後を追う
- 蜂が出入りしている場所の周辺を探してみる
発見した巣がスズメバチのものである場合や、巣の大きさが15cm以上ある場合など、自力では駆除できないと判断したときは、業者に依頼しましょう。
どの業者に依頼してよいかわからない方は、ぜひ弊社にご相談ください。弊社には全国に多数の業者が加盟しておりますので、お近くの業者をすぐにご紹介いたします。蜂の巣ができてお困りの方は、ぜひ一度ご連絡ください。
蜂駆除の具体的な方法【DIY】
蜂駆除を安全におこなうためには、適切な方法を知ることが大切です。ここでは、蜂駆除の方法を具体的に解説しています。自分で蜂を駆除しようと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
まずは防護服や必要な道具を確認しよう
蜂を自分で駆除する場合、おもに以下のものが必要になります。
〇蜂の針から身を守るもの
- 白色で無地の防護服
- ヘルメット
- ゴーグル
- 針の長さよりも厚い手袋
※スズメバチの針の長さ4~7mmほど、ミツバチの針の長さ2.5mm前後、アシナガバチの針の長さ5mm前後
〇蜂・蜂の巣を駆除する道具
- 蜂専用の殺虫スプレー
- 巣を落とすための長い棒
- 点灯部分に赤いセロファンを貼った懐中電灯
懐中電灯はそのまま使うと光に蜂が集まるため、危険です。それを使うときは、点灯部分に赤いセロファンを必ず貼るようにしてください。
〇蜂の巣を回収・処分する道具
- ほうき
- ちりとり
- ゴミ袋
防護服には、蜂の針を通さない素材が使われています。なかでも白色で無地のものは蜂を刺激しにくいため、ほかの色よりも安全に駆除できる可能性が高いでしょう。
そんな防護服ですが、安いものを選ぶと3,000円~7,000円くらいが相場の目安となります。しっかり身を守れるものである場合は、5万円以上かかることもあります。自治体によっては、防護服の貸し出しをおこなっているところもありますので、相談してみるとよいでしょう。
安全性は落ちますが、防護服を用意できない場合は、蜂の針を通さないくらい厚手の作業着の上からレインコートを着ることで、防護服の代用品になります。代用品を使う場合は、蜂に刺されないよう、すき間をつくらないようにしてください。
駆除をおこなうなら夜間がおすすめ
夜間は蜂がおとなしくなりますし、働き蜂もすべて巣に戻っているため、1匹残らず駆除しやすくなります。そのため、蜂を駆除するのであれば、夜間におこなうことをおすすめします。
ただしスズメバチの種類によっては、夜は巣を守るために起きて警戒をしているものもいます。また、スズメバチのなかには、モンスズメバチのように夜活動するものもいます。
夜だからといって安全というわけではありませんので、駆除するときは油断しないようにしましょう。
蜂の巣の駆除方法
蜂の巣を駆除する具体的な手順を以下に示しました。
1.2mほど離れたところから、巣の入り口に向かって約3分間、殺虫剤をスプレーし続ける
2.飛び回る蜂がいなくなったら、巣に近づき、なかに殺虫剤をスプレーする
3.羽音がしなくなり、巣のなかの蜂をすべて駆除できたら、作業完了
巣を駆除するときは、殺虫剤の量を確認してください。駆除の途中で殺虫剤がなくなると、蜂が攻撃状態のまま作業を中断することになり、刺されるおそれがあります。
また万が一に備えて、蜂に刺された際に便利な毒の吸引器を購入しておくとよいでしょう。ただし、これはあくまで応急処置。実際に刺された場合はこれでよしとせず、必ずすぐに病院にいくようにしましょう。
蜂の巣を取り除く
駆除した後、蜂の巣は長い棒でたたき、地面に落とします。直接手で取り除こうとすると、巣のなかから生き残った蜂が攻撃してくるかもしれないからです。落とした巣や蜂の死骸は、ほうきでちりとりに乗せ、ゴミ袋にいれて密封してください。
この際、蜂の死骸を不用意に触るのは危険です。死んだとしても筋肉の収縮で、触った瞬間に刺される可能性があるからです。
ここまで説明した蜂駆除の方法を読んで、しっかり駆除をする自信がない、自分でやるのは面倒だと思った方は、業者に依頼するとよいでしょう。業者選びに迷われた方は、ぜひ弊社にご依頼ください。弊社に加盟するプロの蜂駆除業者がすぐに駆け付け、適切に対応いたします。
蜂駆除をプロに依頼する
自宅につくられた巣がスズメバチのものであったり、巣がつくられた場所が天井裏などの閉鎖的な場所だったりすると、自分の力で駆除するのは難しい場合があります。
ここでは、蜂駆除をプロの業者に依頼するメリットについて解説しています。そのほか、業者に依頼する場合の費用などについても解説してありますので、あわせてご覧ください。
業者に相談することで安心して駆除できる
業者に依頼することには、おもに次のようなメリットがあります。
- 蜂に刺される心配をする必要がない
- 1匹残らず駆除してもらうことができる
- 自分で蜂の巣を処分しなくて済む
- 再発防止のための施工をしてもらえる
このようなメリットを見て業者に依頼しようと思った方は、ぜひ弊社にご相談ください。弊社に加盟する業者のなかには、見積りが無料のところや再発防止の施工をしてもらえるところもあります。
ご希望の業者をすぐにご紹介しますので、お気軽にお問い合わせください。
駆除を依頼した際の費用相場
蜂駆除と巣の除去を依頼した場合の費用相場は以下になります。
蜂の種類 | 費用相場(蜂駆除と巣の除去の合計代金) |
スズメバチ | 約1万3千円~約5万円 |
アシナガバチ | 約8,000円~約2万円 |
ミツバチ | 約8,000円~約3万5千円 |
ただし、これらの費用相場はあくまでも目安です。詳細な金額は、見積りをとることをおすすめします。
自治体によっては補償が受けられることも
蜂駆除の費用は、蜂の種類や巣がつくられた場所などによって、高額になることがあります。駆除費用を安く抑えたい方は、お住まいの地域にある役所に相談してみましょう。
自治体によっては、駆除費用の補償が受けられることがあります。もし自治体が対応していれば、それを利用すればお得です。
蜂駆除をプロの業者に依頼しようと思っている方は、ぜひ弊社にご相談ください。メールでの相談は無料ですし、もちろん通話も無料です。お気軽にご連絡ください。
蜂駆除後の注意点と予防法
蜂を駆除した後でも安心せず、対策しておくことが大切です。場合によっては『戻り蜂』など、放っておくと再発するおそれもあります。
ここでは、蜂駆除後の注意点と予防法をご紹介いたします。まずは、注意点から見ていきましょう。
戻り蜂には気をつけて
戻り蜂とは、駆除してから数時間から数日たった後に、巣があった場所に戻ってくる蜂のことをいいます。戻り蜂には、次のような二つのパターンがあります。
- 巣の外にでてエサを探していた働き蜂が日没後、巣があった場所に戻ってくる
- 駆除のときに生き残った蜂が戻ってくる
戻り蜂がいると、元の場所に再び巣をつくるおそれがあります。日没後に作業するのはもちろん、蜂を駆除した後は戻り蜂に巣をつくられないよう、自宅に寄せ付けないような忌避対処をすることが大切です。
そのための道具としては、以下のものがあります。
〇忌避効果のあるもの
- 木酢液
- 虫よけスプレー
- ハッカ油
など
蜂の巣をつくらせないためには
再び巣をつくらせないようにするためには、蜂が巣をつくりにくいような環境にすることが大切です。そのような環境にするためのおもな方法を、以下に記しました。
- 雨風の影響を受けやすいように、庭木を剪定する
- 屋根裏などに巣をつくられないようにシートなどで通気口をふさぐ
- 蜂が好む香りがするシャンプーや香水などを、敷地内に置かない
- こまめに蜂の巣がつくられていないか点検する
しかし、そのような対策をしていても蜂に巣をつくられてしまうことがあります。その場合は、プロの業者に相談することをおすすめします。
その際は、ぜひ弊社にご相談ください。ご相談していただければ、蜂の巣を駆除した後、再発を防止してくれる業者をご紹介いたします。もちろん通話は無料ですので、ぜひ、一度お電話ください。
アシナガバチ駆除の関連記事
- アシナガバチの駆除方法|巣の自力駆除に役立つ“3つ”のポイント
- アシナガバチ退治を自力でおこなうための駆除方法や注意点を解説!
- ヒメホソアシナガバチとは|危険な種類・巣の場所・駆除の必要性
- アシナガバチの巣の場所は開放的なところ!自力駆除についても解説
- 【キボシアシナガバチ】生態・危険性・蜂の巣の特徴など詳しく解説!
- アシナガバチの巣のある場所|撤去せず放置する危険性・駆除方法
- アシナガバチの餌はどんな食べ物?巣の対処法やスズメバチの餌など
- スズメバチの被害が多い時期は夏!被害を減らすための対策方法を解説
- アシナガバチは気温が高まる春から活動!その生態や対策法をご紹介
- アシナガバチの巣は食べ物があるからできる?巣をつくらせない対策