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日本のアシナガバチ11種類の特徴を解説!あわせて逃げ方も知ろう

日本のアシナガバチ11種類の特徴を解説!あわせて逃げ方も知ろう

アシナガバチは世界中に生息しており、26属ほど存在します。その中でも日本で確認されているのが、「アシナガバチ属」「チビアシナガバチ属」「ホソアシナガバチ属」の3属です。そのため、この3属にあたる種類のアシナガバチを知って対策しておけば安心といえるでしょう。

このコラムでは日本に生息しているアシナガバチの種類やその特徴を紹介します。刺されないためにも、この記事を参考にして日ごろの対策をおこなってください。

アシナガバチ属は7種類いる

日本に生息しているアシナガバチの1属として、「アシナガバチ属」という種類がいます。アシナガバチ属も7種類の蜂にわかれており、それぞれ特徴が異なるようです。ここでは、このアシナガバチ属にあたる7種類の蜂について紹介していきます。

1.キアシナガバチ【写真付き】

1.キアシナガバチ【写真付き】

キアシナガバチは、体長2026mmほどでアシナガバチの中では最も大きな蜂です。体の色は全体的にはっきりした黄色をしています。おもに自然が多い雑木林などを好んで生息しているため、住宅地で見かけることはあまりないでしょう。

しかし、植物や木が多い家の庭や公園の近くであれば家や施設の軒下などにも巣を作ることがあります。巣の形は釣鐘のような作りになっています。育房(巣穴)はおよそ300400ほどあり、なかで幼虫を育てたり、貯蔵庫としたりします。

キアシナガバチはアシナガバチの中でも攻撃性が高く、巣に近づくだけで攻撃してくるので注意が必要です。また、刺されたときの痛みはアシナガバチの中でも群を抜いています。

2.キボシアシナガバチ

キボシアシナガバチは体長1218mmほどの蜂で、体色は暗めの茶色です。街中というよりは自然にあふれた場所で見かけることが多いでしょう。巣は2m未満の木の枝や葉などに作るので人間の手が届く範囲にあります。

育房は100未満しかないので、それほど大きな巣を作ることはないでしょう。しかし、キボシアシナガバチも攻撃性がやや高く、庭木の剪定中などに刺されてしまう被害が多いようです。

3.コアシナガバチ

コアシナガバチは名前のとおりアシナガバチの中で最も小さい蜂で、1117mmほどの大きさをしています。体の色は基本的に黒をベースとしていますが、ところどころに黄色や茶色の模様が入っているのが特徴です。

コアシナガバチは家の軒先や岩の表面にも巣を作ります。巣が完成に近づき大きくなってくると、巣が上にのけぞったようになるので、すぐ判別することができるでしょう。体は小さいですが、攻撃性は高めなのであまり近づかないようにしてください。

4.セグロアシナガバチ【写真付き】

4.セグロアシナガバチ【写真付き】

セグロアシナガバチはキアシナガバチと同じく、体長21~26mmほどもある大きな蜂です。日本で最も多く生息しているアシナガバチで被害も多いため、駆除の依頼も自然と増加しています。しかし、あまり寒さには強くないのか北海道では生息が確認されていません。

体の色は名前に由来しているように背中部分が黒くなっていて、黄色い点々がついています。私たちの生活圏内で生息しており、軒下や庭の木などに巣を作る傾向にあるようです。攻撃性もやや強めなので、不用意に巣に近づくと刺されてしまうでしょう。また洗濯物についたまま取り込んでしまい、被害に遭うことも少なくありません。

5.トガリフタモンアシナガバチ

トガリフタモンアシナガバチは、体長1419mmほどの蜂です。体色は黒の体にきれいな黄色の線がいくつも入っています。基本的には自然の多い場所を好み、枯れた草木などに巣を作っているため、人間が住む家に巣を作ることはありません。そのため、日常生活でトガリフタモンアシナガバチを見かけることは少ないでしょう。

6.フタモンアシナガバチ【写真付き】

6.フタモンアシナガバチ【写真付き】

フタモンアシナガバチは、体長1418mmほどの蜂です。体色は黒色がメインとなっていて、お腹部分に黄色く丸い模様が2つあることが名前の由来になっています。フタモンアシナガバチは寒さに耐える力があるため、気温の低い北海道でも生息が確認されているようです。

巣は民家の軒下や草むらの中に作り、下から見上げると長細い円のように見えます。秋ごろになると巣の周辺を飛び回っている姿が目撃されますが、そのほとんどが雄蜂です。雄蜂のおしりには針がないので、刺される心配はなく危険に感じることはないでしょう。

7.ヤマトアシナガバチ【写真付き】

7.ヤマトアシナガバチ【写真付き】

ヤマトアシナガバチは体長1222mmほどの蜂で、黄色の体に黒や茶色の模様が入っています。巣の規模はアシナガバチの中でも最も小さく、ひとつの巣に育房が5070ほどしかありません。

おもに自然が多いところに生息していますが、近年その数は少なくなりつつあります。地域によっては、絶滅危惧種に指定していることもあるようです。攻撃性も低く、巣に触ったりしないかぎりは攻撃してくることもありません。

チビアシナガバチ属は2種類いる

チビアシナガバチ属は、ほかの2属に比べて胸部と腹部の間が異様に細くなっているので見た目で見分けることができるでしょう。チビアシナガバチ属の中に含まれるのは、オキナワチビアシナガバチとナンヨウチビアシナガバチの2種です。

ここでは、この2種類の蜂の特徴について紹介していきます。見た目や巣の違いなどを把握して、見分けられるようにしましょう。

8.オキナワチビアシナガバチ

オキナワチビアシナガバチは体長910mmほどで蜂としては小さめとなっています。体色はおもに明るめの茶色をベースとしていて、おしりや胸部に黄色い模様がついているのが特徴的です。名前にも由来しているとおり、沖縄県での生息が確認されています。

巣は雌が1匹、もしくは複数でサトウキビの葉の裏などに作り始め、繁殖行動ののち100匹ほどの働き蜂によって構成されるようになるでしょう。そのため、サトウキビの収穫作業中に巣に触れてしまい、刺されるといった被害が多いようです。しかし、刺されたときの痛みはそれほど強くないとされています。

9.ナンヨウチビアシナガバチ

ナンヨウチビアシナガバチは、体長1417mmほどの蜂で赤みを帯びた茶色い見た目をしています。形はオキナワチビアシナガバチと似ていますが、それぞれの体色と模様で見分けることができるでしょう。巣はとても大きく、育房数は1,000を超えるほどです。

本来は日本にいた蜂ではなく、米軍基地へ物資を送るときに一緒に侵入してきたことが考えられます。日本では硫黄島のみでの生息が確認されているようです。日本の在来種の昆虫などを捕食するため、要注意外来種として指定されています。

ホソアシナガバチ属は2種類いる

ホソアシナガバチ属はほかの2属のアシナガバチより体が細く、腹部のはじまりがそのまま膨らむのではなく、しゃもじの持ち手のように細くなっているのが特徴です。このホソアシナガバチ属にはヒメホソアシナガバチとムホンホソアシナガバチの2種が存在します。それぞれの特徴について見ていきましょう。

10.ヒメホソアシナガバチ

ヒメホソアシナガバチは1116mmほどの小さな蜂です。全体的に淡く明るい黄色をしており、顔を正面から見ると黒い線が入っているのがわかるでしょう。同じホソアシナガバチ属のムホンホソアシナガバチには顔の模様がないので、見分けるのも簡単です。

ヒメホソアシナガバチは山の中で生活しており、民家には営巣することは滅多にありません。そのため、生活している中で刺される被害は少ないといえるでしょう。その巣も特徴的で、垂れさがったように細長い巣を作ります。それほど数が多くないため、なかなか見かけることも少ないでしょう。

11.ムモンホソアシナガバチ

ムホンホソアシナガバチは1520cmほどあるため、ヒメホソアシナガバチより少し大きい印象を受けるでしょう。見た目は鮮やかな黄色と淡い茶色をしています。おもに山の中で生活しており、葉の裏や枝に細長い巣を作るようです。

民家に巣を作ることはありませんが攻撃性は若干高いようで、山の草刈り作業中に刺されてしまうことも少なくありません。

もしアシナガバチに遭遇してしまったら……

日本に生息しているアシナガバチの種類がわかれば、見た目や巣の形状、蜂の活動傾向から危険性が高い蜂なのかどうか見分けることができます。しかし、急にアシナガバチに遭遇してしまったときは種類を見分けるよりも刺されないように対処することが最優先です。

ここでは、実際アシナガバチに遭遇してしまったときの対処法について紹介します。刺されないように適切な行動を取りましょう。

蜂に遭遇したときの逃げ方

アシナガバチを見かけたら

もしアシナガバチに遭遇したら、慌てず冷静に対処するのが最も安全な方法です。急に目の前にアシナガバチが現れたら、悲鳴をあげてしまったり、手を大きく振って払おうとしたりするかもしれません。しかし、その大きな声と動作がアシナガバチを刺激してしまい、反対に攻撃を招く結果となってしまうのです。

アシナガバチに攻撃されないためには、大きな声を出さずゆっくりと後退しましょう。すぐにでも逃げ出した気持ちをぐっとこらえて、ゆっくりと離れるのが大切です。近くに壁などがある場合は、身を隠して離れるのもよいでしょう。

業者に巣を駆除してもらおう!

アシナガバチの危険から無事逃れることができたら、今後刺されることがないように駆除を検討しましょう。アシナガバチは植物などにつく害虫を食べてくれる益虫といわれていますが、生活圏内に巣があると刺される危険性もあるので非常に危険です。

駆除する際は、蜂駆除業者に依頼して駆除してもらいましょう。蜂の知識や駆除作業に慣れている業者であれば、危険な思いをせず安全に蜂の巣を取り除いてくれるはずです。弊社には、全国各地に優秀な蜂駆除業者が加盟しています。お客様のお悩みに合わせた業者を紹介させていただきますので、ぜひご相談ください。

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