代表的な蜂の生態について詳しくご紹介!巣を見つけたときの対処も
夏場になるとニュースでも取り上げられることが多い蜂の被害は、最悪の場合命に関わるものとなります。蜂に刺されてしまう理由は、遭遇したときに正しい知識がなく不用意に刺激してしまったことが挙げられます。
そこで今回は、蜂の中でも代表的なスズメバチ、ミツバチ、アシナガバチにスポットライトを当てて、特徴や生態について紹介していきます。それぞれの違いを知ることで、適切に対処していきましょう。
目次
スズメバチの特徴と生態
蜂と一口にいっても、さまざまな種類がいます。まずは、もっとも危険とされているスズメバチの特徴から見ていきましょう。
スズメバチの種類
スズメバチの大きさは約20mmから40mmと、種類によって異なります。もっとも攻撃性の高いことで知られているオオスズメバチは平均で約35mmと、蜂の中でも大柄といえるでしょう。色は頭部が橙色で胸部は黒く、腹部は橙と黒の縞模様です。またオオスズメバチは、木の上など高い場所ではなく、土の中に巣を作るという特徴をもっています。
キイロスズメバチは、家の軒下や庭木、さらには床下などの目につきにくい場所に巣を作ることが多いです。人の住む環境に巣を作るようになった理由は、餌の豊富さにあります。キイロスズメバチは、ハエやほかのハチなどの虫や甘いものが好物です。人が捨てた飲みかけのジュースや果物も餌にするため、都会で発生することが増えたと考えられます。
キイロスズメバチの大きさは約20mm前後とやや小柄ですが、オオスズメバチと同様に攻撃性が高く、巣に近づくのは大変危険です。
クロスズメバチは前述の一般的なスズメバチとは異なり、黒みがかった身体で、腹部は白と黒の縞模様になっているのが特徴です。攻撃性はあまり高くなく、大きさも約10mm前後と小柄のため、見分けやすいといえるでしょう。
スズメバチの生態
スズメバチの被害は夏から秋ごろがもっとも多く、長期休暇中に被害を受けるケースが目立ちますが、実際は春から活動を始めているのです。
越冬のため冬眠していた女王バチは、春になると花の蜜などで栄養を摂取し、体力を取り戻した5月の上旬ごろから、巣を作るのに最適な場所を探します。そのため、個体数の少ないこの時期は、スズメバチの姿を見かけることはあまりありません。
6月の梅雨ごろから、本格的な巣作りを開始します。徐々に個体数が増えていき、働きバチが餌を求めて動き始めます。ちょうど夏場にあたる7月~9月ごろに被害が多くなるのは、巣を守るスズメバチが増えるためです。
しかし、秋になってもまだ油断はできません。秋ごろのスズメバチは、主食となるほかの昆虫が減少しているため、餌を求めて飛び回ることが多くより攻撃的になっています。冬になると、女王バチは越冬のために巣を出ますが、それ以外の働きバチは寿命を迎えるため、冬を越すことができません。
そして春になると、越冬した女王バチが再び巣を作るために目覚めるのです。女王バチの寿命は1年ほどとされており、新たな女王バチが誕生して成長するころには寿命を迎えるそうです。
ミツバチの特徴と生態について
日本国内におけるミツバチは、おもにニホンミツバチとセイヨウミツバチの2種類が挙げられます。それぞれどのような特徴や違いがあるのでしょうか。
ニホンミツバチとセイヨウミツバチ
名前のとおりニホンミツバチは、日本に古くから生息していた在来種にあたります。ニホンミツバチは、実はあまり養蜂には適していません。後述のセイヨウミツバチと比較すると、年に1回しか蜜を採取することができず、量も少なめとなっています。
いっぽう、セイヨウミツバチは養蜂目的で日本に輸入されてきました。ニホンミツバチよりも蜜の採取回数や量が多いため、蜂蜜はセイヨウミツバチのものがおもに流通されています。しかし、本来はヨーロッパに生息していた蜂のため日本の気候に合わず、飼育でしか生きることはできないそうです。
ミツバチの特徴
ミツバチはほかの蜂よりも小柄な約10mm~13mm程度で、外見は薄い毛に覆われており腹部は黒と黄の縞模様が特徴的です。また、女王バチを中心にコロニーを形成しており、蜂ごとに役割が違っています。
もっとも個体数の多い働きバチは、巣作りはもちろんのこと、幼虫の世話や餌探しなど、巣の中で快適に暮らすための雑用全般をこなします。次に個体数の多い雄バチは、巣の中では普段は何もしておらず、働きバチから餌をもらって生活して女王バチとの交尾のためだけに生息しています。女王バチは毎日、産卵を続けてハチの個体数を増やすことに専念しており、一度に約1,000個もの卵を産むとされています。
またミツバチの特徴の1つとして、分蜂が挙げられます。コロニーの中には、基本的に女王バチは1匹のみとされています。しかし、春になると新たな女王バチが生まれるため、先にいた女王バチは働きバチを半数ほど率いて、別の場所に巣を作るために飛び立ちます。
家の周辺に巣を作られたら二次被害に注意!
ミツバチの巣は、板のような巣が縦長にいくつも連なって形成されています。また、ミツバチの巣はほかの蜂と違い、蜜が大量に含まれているのが特徴です。そのため、家の周辺で巣を作られてしまうと、蜜の匂いにつられてほかのシロアリやゴキブリといった害虫などを呼んでしまう二次被害も考えられます。
ミツバチは一般的に、蜜の採取や作物を育てるために必要な花粉を運んでくれることなどから益虫とされていますが、家の周辺で巣を見つけたら早めに対処しましょう。
アシナガバチの特徴と生態について
アシナガバチは、名前のとおり足が長く、身体が全体的に細身という特徴をもっています。昨今は都市部でも見かける機会が増えているそうです。
アシナガバチの特徴
アシナガバチの色は、全体的に黒みがかっていますが、脚は橙に近い黄色で、腹部も黒と黄色の縞模様なのが特徴です。スズメバチとの判断がつきにくいかもしれませんが、アシナガバチは、立ったような状態で長い後ろ脚を揺らしながらゆるやかに飛ぶという違いがあります。
大きさは種類によって異なりますが、もっとも危険視されているキアシナガバチの体長は約20mm~30mmです。スズメバチと比較すると攻撃性はそれほど高くありませんが、巣に近づくと敵とみなされるため姿を見かけたら刺激を与えないようにそっと離れましょう。
アシナガバチの生態
アシナガバチは、農作物を食害するアブラムシやケムシといった虫を主食としています。そのため、農作物に殺虫剤を使わずに害虫を駆除してくれるという点で益虫とされているのです。しかし、庭木などにいる害虫も捕食したり付近に巣を作られてしまうと刺される危険性はあります。益虫ということを踏まえつつも、身に危険が及ぶようなら駆除することをおすすめします。
蜂の巣を見つけたらすること
もしも家の周辺に蜂の巣を作られてしまったり、街中で見つけてしまった場合は突然のことで驚くかもしれません。不用意な行動で蜂を刺激してしまうことがあるため、適切な対処方法を知っておくとよいでしょう。
蜂の巣を見つけたらまずは近づかない!
蜂の巣の周辺は蜂が警戒して飛び回っているため、どんな蜂でもまずは近づかないように距離をおくことが大切です。その際、蜂を追い払うために手を大きく降ると、かえって逆効果となり、蜂を刺激してしまいます。できるだけゆっくりと離れましょう。
蜂の巣を駆除するなら業者がおすすめ
家の敷地内に、蜂の巣がある場合はご自身で対処しなければいけません。春先ならまだ巣が小さいため比較的駆除しやすいですが、刺されてケガをする危険がともないます。そのため、できるだけ業者に依頼して駆除してもらうことをおすすめします。
どこの業者に依頼すればよいのかわからない場合は、弊社にぜひご相談ください。ご相談内容をもとに最適な業者を紹介させていただきます。蜂の巣は小さければ小さいほど、個体数が少なく駆除にかかる費用も抑えることが可能です。
巣を見つけたら早めに駆除依頼をすることをおすすめします。さらに、相見積もりをおこなって費用相場を比較検討することで、納得のいく費用で依頼することができるでしょう。
まとめ
今回は、スズメバチ、ミツバチ、アシナガバチ、それぞれの生態や特徴について紹介しました。この中で、もっとも攻撃的で危険視されているのがスズメバチです。スズメバチの個体数が増え、活動が盛んになる夏場にお出かけの際は特にご注意ください。
ミツバチの巣は蜜を含むため、放っておくと、蜜の匂いにつられてほかの害虫や害獣が発生してしまうおそれがあるのです。ミツバチは益虫とされていますが、巣の駆除はきちんとおこないましょう。
脚を伸ばした状態で飛ぶのが特徴的なアシナガバチは、攻撃性はあまり高くありませんが、強い毒性をもつため、近づかないのが賢明です。いずれの蜂も、お住まいの近くに巣を作られてしまったら早めに業者に駆除してもらうことをおすすめします。
業者選びに迷ったら、弊社を利用してみてはいかがでしょうか。お客様の状況に合わせて最適な業者を紹介させていただきます。
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