ドロバチの巣の特徴・場所|”土の中に巣を作る”危険な蜂について
土や泥を材料にして巣を作る特徴をもつドロバチは、日本中に生息しているため1度はみたことがあるのではないでしょうか。ドロバチは、一般的な蜂に比べておとなしいため、比較的安全とされていますが、その反面とても凶暴なオオスズメバチと巣の見た目がよく似ているため、蜂に関する知識が少ない方には間違えやすいとされています。
今回は、ドロバチの特徴や生態について知識を深めていきましょう。また、オオスズメバチとの違いや巣の見分け方を含め、詳しく解説していきます。
目次
ドロバチの巣は特徴的!生態と危険性
ドロバチは、一般的な蜂とは異なり、おもに土や泥を使って壺型の巣を作るとされています。そんなドロバチには、多くの種類が存在します。巣が特徴的なドロバチは、どのような生態をもっているのか詳しくみていきましょう。
ドロバチの生態と活動時期
ドロバチはスズメバチなどの種類に比べて、攻撃性が少なく群れではなく孤立して行動するといった特性をもっています。また、体色は黒の割合が多く、お腹の部分に黄色の線が2本あるのが特徴です。そして、7~9月ごろに活動的になり巣を作り始めます。この時期のドロバチは、とくに活発で危険なので注意しましょう。
ドロバチの種類は何種類?
ドロバチという名前は、ドロバチ科という科名の総称です。こまかくわけてみると、ドロバチにも種類がいくつか存在することがわかります。ドロバチのおもな種類としては、以下のものが知られています。
・オオフタオビドロバチ
最大でも体長が20mm程度で、竹の内部に巣を作るのが特徴です。
・エントツドロバチ
大きいもので30mmほどあるエントツドロバチは、そのほかのドロバチと同じく比較的攻撃性が低いです。また、名前のとおり煙突のような巣を作るのが特徴です。
・サイジョウハムシドロバチ
60~80mm程度の体長のサイジョウハムシドロバチは、茅を材料とした屋根やお寺の柱などに巣を作るとされています。
このほかにも、ヤマトフタスジスズバチ、キアシトックリバチ、スズメバチ、スズバチなどがドロバチの仲間として存在しています。
ドロバチの巣の特徴
ドロバチの巣は、おもに土や泥が材料となっており、壺のような形状をしているのが特徴です。また、ドロバチの生息する地域によって、材料となる泥や土の性質が異なるため、できあがる巣の色や質感などがそれぞれ異なるとされています。また、住宅の壁や軒下だけでなく、木に空いた穴などにも巣を作ることがあります。
ドロバチは危険なの?
スズメバチなど凶暴な蜂に比べてドロバチは、挑発しない限り人間に危害を加えることが少ないため、比較的危険度が低いとされています。しかし、能力は弱いものの針には毒性があるため、刺された場合は腫れや強い痛みをともなう危険性があります。
さらに、抗体をもっている場合、刺されてしまうとアナフィラキシーショックと呼ばれるアレルギー症状を引き起こし、命にかかわることもあります。そのため、むやみにドロバチやドロバチの巣に挑発などをおこなわないようにしましょう。
ドロバチの巣の駆除が必要なケース
ドロバチは比較的おとなしく安全であるため、積極的な巣の駆除は必要ないとされています。しかし、巣があることで周囲の住民やお子さんなどに不安感を与えてしまうほか、刺されてしまう危険がないとも言い切れません。巣が身近な場所に作られてしまった場合は、安全のためにも巣を駆除することをおすすめします。
また、ドロバチの巣にお悩みの場合は、ぜひ弊社へお電話ください。弊社では、多数の加盟店から、蜂駆除をおこなう業者をご紹介させていただきます。また、24時間365日無料で電話受け付けをおこなっていますので、お困りの際は一度ご相談ください。
ドロバチの巣と形が似ている「オオスズメバチ」の巣に注意!
ドロバチの巣とよく似たものに、オオスズメバチの巣が存在します。ドロバチが比較的安全だからといって放置するのは危険です。
放置していた巣がオオスズメバチのものだった、などとならないようにするためにも、オオスズメバチのおもな生態や特徴についてみていきましょう。ドロバチとの生態や特徴の違いを知れば、勘違いして巣を放置してしまうことも減るはずです。
オオスズメバチの巣の特徴
ドロバチは、土や泥を材料に巣を住宅の壁や軒下に作るのに対して、オオスズメバチの場合は土のなかに巣作りするのが特徴です。また、巣自体の大きさも異なっており、ドロバチの場合1~2匹ほどしか入ることができない小規模なものに対して、オオスズメバチは数百~数千匹もの数が入ることができる大規模なものとなっています。
オオスズメバチってどんな蜂?
オオスズメバチは、オレンジと黒のシマ模様の体色をしており、大きいもので40mmほどのものも存在するとされています。また、ドロバチとは異なり集団で行動し、夏~秋を中心に活動をおこないます。体長がスズメバチ属のなかでも世界最大のオオスズメバチは、その大きさから飛んだ際の羽音が低く大きいのが特徴です。
オオスズメバチの危険性
オオスズメバチは、ドロバチとは違い攻撃性が高く強力な毒性をもつことから、危険性が昆虫のなかでもトップクラスといわれています。また、おもに集団行動をするため、ハチや巣を挑発すると、一度に大量のオオスズメバチに襲われてしまうおそれがあるため、大変危険です。
オオスズメバチの巣を見かけたら?
オオスズメバチの巣を見かけた場合は、絶対にむやみに近づかず刺激しないようにすることが大切です。また、安全のためにもオオスズメバチの巣駆除は自分でおこなうことはさけ、必ず業者を依頼するようにしましょう。
オオスズメバチは、個人で巣を駆除するのは大変危険です。弊社では、オオスズメバチなど蜂駆除をおこなう業者をお近くの加盟店からご紹介いたします。また、年中無休で受け付け対応をおこなっておりますので、蜂被害にお悩みの際は一度お気軽にご相談ください。
ドロバチやオオスズメバチの巣の駆除はプロへ
ドロバチやオオスズメバチの巣を見かけた場合は、刺されて大きなケガなどの被害にあわないようにするためにも、必ず業者に駆除を依頼することがおすすめです。
駆除を業者に依頼することで、安全に巣を除去できるなどのメリットがあります。そのほかにどのようなメリットがあるのか、業者選びのコツとともに詳しくご紹介します。
プロに任せるメリットとは?
知識のない人が蜂の巣駆除をおこなうと、かえってドロバチやオオスズメバチを刺激してしまい攻撃されるだけでなく、毒により命の危険にかかわる可能性もあります。そのため、適切な技術や知識をもつプロに任せることで、安全かつ確実に巣を駆除することができます。
また、業者によっては駆除をおこなった後に、再度巣が作られないように薬の散布や対策などのアドバイスを受けることができる場合があります。また、巣を発見してから迅速に駆除をおこなうことができるのも、プロに任せる大きなメリットです。
蜂の巣の駆除業者の選び方
蜂の巣駆除を依頼する場合、どのようなポイントに注意して業者を選ぶとよいか判断が難しいかもしれません。一般的には、以下のような点に注意して業者選びをするとよいとされています。
- 蜂の巣駆除や害虫の駆除を専門的におこなっているか
- 蜂の巣駆除後にトラブルがあった場合、アフターフォローをおこなってくれるか
- 建物を傷つけずに作業をおこなってくれるか
- 迅速な対応で駆除をおこなってくれるか
- 近隣に被害や迷惑をかけないように配慮して、蜂の巣駆除をおこなってくれるか
このようなポイントに気を配りながら業者選びをすることが、信頼できるプロに作業を任せるうえでも重要です。また、事前に見積りを出せるかどうかや、業者の実績などを前もってホームページなどで確認しておくことも大切です。
自治体による駆除が可能な場合もあります
危険性の高いスズメバチなどに関しては、自治体によって駆除をおこなってくれる場合があります。そのため、自治体での駆除を実施している地域に関しては、駆除費用などの負担を減らすことにつながります。
しかし、このような制度は、自治体によって蜂の種類など条件が存在するほか、駆除自体はおこなわず相談のみ受け付けている場合があります。
地域ごとに、自治体での蜂駆除に関する対応は異なるため、あらかじめホームページなどで確認しておくことをおすすめします。また、住まいにドロバチやオオスズメバチの巣があり、いち早く駆除をしたい場合には、業者に依頼するようにしましょう。
弊社では、適切な技術や知識をもつ蜂駆除業者をご紹介いたします。また、現地調査、見積りは無料でおこなっており、お見積り後のキャンセルも可能となっています。安全のためにも蜂の巣駆除をお考えの場合は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。
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