働き蜂|蜂は役割を分担して巣を作る!女王蜂や雄蜂との違いは?
蜂を見かけたとき、その蜂はどんな蜂だかわかりますか?ひとことで蜂といっても、蜂の巣には「女王蜂」「働き蜂」「雄蜂」の3種類の蜂がおり、それぞれ別の役割をもっています。
この記事では、働き蜂を中心にそれぞれの特徴や役割についてまとめました。また、蜂を駆除するときの方法や、業者に駆除を依頼するときのメリット・相場についてもご紹介しますので、ぜひお役立てください。
目次
働き蜂が大多数!蜂の役割分担とは?
蜂の一群は、女王蜂、働き蜂、雄蜂で構成されています。それぞれの蜂の生態や役割についてみていきましょう。
巣の蜂は90パーセントが働き蜂
巣のなかにいる蜂は女王蜂、働き蜂、雄蜂にわけられ、それぞれの役割をもっています。別々の役割をこなすことにより、一群は成り立っているのです。
オスは雄蜂のみとなり、女王蜂と働き蜂はすべてメスです。女王蜂は一群に1匹しかおらず、雄蜂も10パーセントほどです。残りの90パーセントが、巣を大きくしたりはちみつを作ったりなどの仕事をする、働き蜂で構成されています。
女王蜂・働き蜂・雄蜂の生態と役割
女王蜂、働き蜂、雄蜂の生態と役割についてみていきましょう。ここではミツバチを例に説明します。
・女王蜂
女王蜂は、働き蜂よりもひとまわり以上体長が大きいことが特徴です。一群のなかに1匹しかいない女王蜂は、産卵が主な仕事となります。1匹で巣を作り始め、1日に1,000匹以上の卵を産み、働き蜂を孵化させていくのです。
女王蜂は巣のなかの王台という場所で育ち、蜂のなかで唯一ローヤルゼリーを餌としています。ローヤルゼリーは働き蜂が花粉などをもとに体内から分泌したもので、タンパク質やアミノ酸が多く含まれる栄養食です。それを食べている女王蜂は寿命も約3年ほどあり、働き蜂や雄蜂より長生きです。
・働き蜂
働き蜂は女王蜂と同じメスですが、卵巣が未発達のため、産卵することができません。働き蜂は花粉を集めて巣を大きくするなど、産卵以外のほとんどの仕事をしています。
働き蜂は1ヶ月~6か月ほどの寿命となっており、孵化するとはじめのうちは巣のなかで掃除や幼虫の世話をします。そのあと巣やはちみつを作るようになり、寿命が近づくと巣の外に出て、花のミツや花粉を集めるようになります。
外に出た働き蜂は、体を振りながら飛ぶなどして他の働き蜂に花の場所などの情報を共有し、一緒にミツを集めています。
・雄蜂
雄蜂は、繁殖期に女王蜂と交尾することが仕事となるため、巣のなかでの仕事は一切しません。働き蜂からもらうミツを餌としているため、不要になると働き蜂から追い出されることもあります。寿命も最大で2カ月ほどと、他の蜂よりも短命です。
どうやって働き蜂は決められる?
女王蜂と働き蜂はともにメスです。産卵のときにも女王蜂と働き蜂の違いはありません。女王蜂と働き蜂がどのように決められるかというと、産み付けられた場所と餌の違いです。
巣のなかの王台という場所に産み付けられると女王蜂に、六角形の巣房に産み付けられると働き蜂になります。また、女王蜂にはローヤルゼリーが与えられます。
孵化したばかりの幼虫もローヤルゼリーを食べますが、成長するにつれてはちみつや花粉を食べるようになります。女王蜂となる1匹のみがローヤルゼリーを食べ続けられます。
はじめに産み付けられた場所が巣房だとしても、孵化して2日ほどの間に王台に移し、ローヤルゼリーを与えることで、女王蜂になるのです。
蜂の巣を大きくするのは働き蜂
ミツバチは、働き蜂も女王蜂とともに冬を越し、暖かい時期になると女王蜂と働き蜂で巣を作りはじめます。スズメバチは、はじめのうちは女王蜂が1匹で巣を作っていますが、 成長した働き蜂は巣作りに参加するようになります。働き蜂をたくさん見かけようになると、その分攻撃される危険性が増してしまいます。
働き蜂を見かけたらどうする?
働き蜂を見かけたときは、近くに巣があるかもしれません。ここでは、蜂の巣の探し方や見つけたときの対処法についてご紹介します。
働き蜂は近くに巣があるサイン
蜂の巣は、人目につかない場所にこっそりと作っていることがあります。巣を見つけていなかったとしても、働き蜂を頻繁に見かけるときは近くに巣があるかもしれません。
気付かずに巣に近づいてしまうと、蜂は攻撃されたと思い、こちらに向かってくるおそれがあります。刺されるなどの危険にあわないためにも、蜂を頻繁に見かけるときは、近くに巣がないかどうか探してみましょう。
蜂の巣の探し方
蜂は巣を見つけられないように、いろんな場所を飛び回って巣に帰ります。しかし、注意深く観察していると、必ず飛んでいく方向や場所があります。その周辺を探してみましょう。
雨風をしのげて、人目につかない場所を選んで巣を作る傾向があるため、換気口や家の軒下、庭木や物置のなかなどは注意して探してみてください。それでも見つからない場合は、業者に調査を依頼するのがおすすめです。
蜂の巣を発見!ケースごとの対処法
蜂の巣は、巣が作られている場所の所有者に、駆除をする責任があるとされています。公共施設で巣が作られていた場合は市町村や自治体が駆除をしますが、自分が所有している敷地や物件に巣が作られていた場合は、自分で駆除をおこなわなくてはいけません。
賃貸物件で巣が作られたケースであれば、まず大家さんや管理会社へ連絡をして対応してもらいましょう。ただし、共有部ではなく、部屋のベランダなどの専有部に巣を作られている場合は、自分で対応しなければならない場合もあるようです。
特別攻撃性の高いスズメバチであれば、自治体で蜂の巣駆除ができる業者を手配してくれることもあります。自治体によっては駆除をするときに使用する防護服や道具などを貸し出してくれることもあるので、お住いの地域の自治体に確認するとよいでしょう。
所有している敷地や物件に巣が作られてお困りであれば、業者に相談してみましょう。弊社であればいつでもご相談いただけるよう24時間お電話を受け付けております。ぜひご利用ください。
蜂の巣を自分で駆除する方法
蜂の巣を駆除することは自分でもできますが、刺されるおそれもあり危険です。蜂の巣を駆除するときの注意点や駆除方法、業者に駆除を依頼したときの相場についてみていきましょう。
働き蜂だけを駆除しても意味がない!
蜂を駆除したいとしても、巣の周りにいる働き蜂だけを駆除しても意味がありません。巣のなかにいる女王蜂は、1日に1,000個以上の卵を産みます。巣ではどんどん幼虫が卵からかえり、日々新たな働き蜂が生まれているのです。
蜂を駆除するのであれば、しっかりと巣ごと撤去しなければなりません。巣を撤去することで、巣のなかにいる女王蜂や幼虫も駆除することができます。
蜂の巣の駆除方法
蜂の巣は、自分で駆除することも可能です。しかし、大きな巣であれば、中にはその分たくさんの蜂がいます。スズメバチなど攻撃性の高い蜂はもちろん、ミツバチやアシナガバチなど、普段温厚でおとなしいとされている蜂でも、攻撃されていると思えばこちらに向かってきます。
自分で駆除をする場合は、しっかりと準備したうえで手順を守って駆除をしましょう。蜂の巣駆除を自分でおこなう方法については、こちらを参考にしてみてください。
こちらをクリック⇒蜂の巣退治を自分で安全にしたい!必要装備や手順、危険サインも紹介
自分での駆除が難しそうなら……
自分で駆除することに不安や難しさを感じる場合は、業者に依頼するとよいでしょう。業者であれば専門の道具と知識をもっているため、しっかりと駆除をしてもらうことができます。駆除には費用がかかりますが、安全性や確実性を考えると、業者に依頼したメリットは大きいといえるでしょう。
蜂の巣駆除の費用相場
蜂の巣駆除を業者に依頼した場合の費用は、蜂の種類や巣の大きさ、巣がある場所などにより異なります。
アシナガバチやミツバチを駆除する場合は、10,000円~15,000円が相場となります。攻撃性の高いスズメバチは危険度も高いため、相場も15,000円~25,000円と、他の種類より高くなります。大きい巣であれば40,000円以上の費用がかかることもあるようです。
大きい巣にはそれだけ蜂が多くいるため、駆除するのも困難です。また、2階の外壁や天井裏、倉庫など、巣のある場所によっても金額が異なることがあります。
駆除作業のみをしてくれる業者か、再び巣を作られることがないよう、予防などのアフターケアまでしてくれる業者なのかによっても費用は異なります。無料見積りをとり、費用の内訳には何が含まれているのかを事前に確認しておくとよいでしょう。
弊社であれば無料見積りはもちろん、現地調査も無料で承っております。正式に依頼いただく前のご相談などにも対応しておりますので、お気軽にお電話ください。
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