【チャイロスズメバチ】珍しい生態・特徴・危険性をご紹介します
スズメバチは、毎年刺傷被害のニュースが出るほど、身近で危険なハチです。そのなかに、赤褐色をしたチャイロスズメバチをいう種類のスズメバチがいます。
チャイロスズメバチは、ほかのスズメバチの巣を乗っ取って自分たちのものにしてしまうという珍しい特徴があります。
本コラムでは、そんなチャイロスズメバチの生態や巣の特徴、駆除の方法までを解説します。さらに、被害にあわないための対策もあわせてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
チャイロスズメバチの生態
ほかの蜂の巣を乗っ取るという珍しい生態であるチャイロスズメバチは、ほかのスズメバチと同様に人を刺すこともあります。
珍しい生態に惹かれる人もいますが、安易に近づくのは危険です。ここからは、チャイロスズメバチによる刺傷被害を防ぐため、詳しい生態や危険性を解説します。
チャイロスズメバチの見た目
チャイロスズメバチは、腹部が黒く、それ以外の部分が赤褐色をしています。全体的に暗めの色をしているので、黒っぽいハチを見かけたら、チャイロスズメバチかもしれません。
大きさは女王バチが約30ミリメートル、働きバチが17~24ミリメートルなので、それほど大きなハチではありません。
ほかの蜂の巣を乗っ取る特徴をもつ
チャイロスズメバチには、キイロスズメバチやモンスズメバチの巣を乗っ取って、自分たちの巣にしてしまう特徴があります。
自分たちで巣をつくらないので、チャイロスズメバチの女王は、ほかのハチよりも少し遅めに冬眠から目覚めます。そして、目覚めた女王バチは、ほかの蜂の巣に入って巣にいる女王バチを殺し、巣を乗っ取ります。
巣の中にある卵は、チャイロスズメバチの女王バチが産んだものだけではなく、乗っ取られる前に巣にいた女王バチが産んだものもあるので、しばらくの間は2種類のハチが同居した状態になります。しかし、チャイロスズメバチの働きバチがたくさん羽化すると、自然とチャイロスズメバチだけの巣になります。
危険性が高めなチャイロスズメバチ
チャイロスズメバチの被害にあうのは、ほかのハチだけではありません。人も被害にあう危険性があります。
チャイロスズメバチは、攻撃性が非常に高く黒色のものを攻撃する性質があります。また、毒性も強く毒に含まれる痛みを引き起こす成分の濃度が高いため、刺されたときの痛みはもっとも強いといわれています。
さらに、執念深い性格をしていて、ほかのスズメバチよりも遠くまで敵を追いかけます。チャイロスズメバチに狙われないよう、外出時は黒い服を避けましょう。
また、香水や整髪料といった甘い香りを発するものを使用していると、樹液などと勘違いしてハチが寄ってくることもあります。その性質はハチ全般に当てはまるものであり、チャイロスズメバチも例外ではありません。近くでチャイロスズメバチを見かける頻度が多いと感じたときは、香水や整髪料の使用もできるだけ避けたほうがよいでしょう。
見かけたら早めの駆除をオススメします
チャイロスズメバチは、ほかの蜂の巣を乗っ取って自分たちのものにしてしまうほど、攻撃性が高く毒性の強いハチです。放っておけばどんどん巣の中のハチが羽化して、刺傷被害が出やすくなります。早めに業者に依頼して、蜂の巣を駆除してもらいましょう。
駆除業者を知らないという方は、弊社にご相談ください。蜂の巣駆除をおこなっているプロの業者をご紹介します。
チャイロスズメバチの巣を見つけたら
チャイロスズメバチの巣は、見つけたタイミングによっては別のハチが同居している可能性があります。ハチは種類によって攻撃性や活発に活動する時間が異なるため、2種類のハチが同居している場合は、より警戒が必要です。
チャイロスズメバチの巣ができやすい場所を知り、被害にあわないための対策を取りましょう。また、駆除が必要な場合は、自分でおこなうのは危険なので、駆除依頼をする必要があります。
ここでは、チャイロスズメバチの巣ができやすい場所や、巣を見つけてしまったときの依頼先などについてご紹介します。
チャイロスズメバチの巣ができやすい場所
チャイロスズメバチは、キイロスズメバチやモンスズメバチの巣を乗っ取ります。そのため、その2種類のハチが巣をつくる場所にチャイロスズメバチの巣ができやすいといえます。
とくに注意しなければならない場所は、屋根裏や床下などの閉鎖的な場所です。人目につきにくく、人が近づくことも少ないので巣がつくられていることに気づかないため、知らない間に巣が大きくなっていることもあります。
チャイロスズメバチに刺されないために
チャイロスズメバチも、ほかのスズメバチも、刺激を与えることが刺される原因になりますが、何がハチにとっての刺激になるかはわかりません。
刺されないようにするためには、なるべく蜂の巣に近づかないほうがよいでしょう。近づいてしまってから蜂の巣に気づいたら、慌てずにゆっくりとその場を離れましょう。
また、ハチが狙う習性があるものを身につけないことも大切です。ハチは黒いもの・香りの強いもの、俊敏なものに反応します。黒い服を避けたり、香水や整髪料の使用を控えたり、巣の近くで走らないようにしたりすることでハチに襲われる危険性は低くなるでしょう。
蜂の巣駆除の依頼先は2パターン
スズメバチは、人を刺すハチのなかでも、攻撃性や毒性が強く危険度の高い種類です。蜂の巣駆除を自分でおこなうのは控えたほうがよいでしょう。その場合、駆除は外部に依頼する必要があるのですが、蜂の巣駆除の依頼先は自治体と業者の2パターンあります。
自治体に依頼する場合は、事前にHPなどでどのような対応をおこなってくれるのか確認して相談しましょう。駆除を請け負ってくれたり、駆除費用を負担してくれたりすることもあります。ただし、防護服の貸し出しのみや、相談窓口があるだけという場合もあります。
安全に駆除をおこないたい場合は、業者に依頼することがおすすめです。業者には蜂の巣駆除に必要な道具や薬剤がそろっていますし、ハチに関する知識もあります。また、自分が近くにいる必要もないので、作業中も安心です。さらに、駆除後に新たな蜂の巣がつくられないようにアフターフォローをおこなう業者もあります。
蜂の巣駆除のプロに依頼するとかかる費用
業者に蜂の巣駆除を依頼する場合にかかる費用は、約10,000~50,000円です。蜂の巣は駆除する際にも襲われる危険性があります。また、蜂の巣駆除用の薬剤や道具、出張費なども含まれているため、上記のような費用がかかります。
スズメバチは、チャイロスズメバチに限らず、攻撃性や毒性の強い種類が多く、刺傷被害が出やすいハチです。人間は刺激を与えたつもりなどなくとも、ハチが刺激を与えられたと思えば攻撃されてしまいます。
安全な蜂の巣駆除には、そのようなハチの生態を理解していることもとても重要なポイントになります。業者に依頼して安全に駆除してもらいましょう。
蜂の巣駆除依頼をする際は、弊社のサービスをご利用ください。いくつかの業者から見積りを取って、費用を比較したうえでの依頼が可能なので、費用面が気になる方でも安心してご利用いただけます。
スズメバチの巣をつくられないために
チャイロスズメバチの被害にあわないようにするためには、ほかのスズメバチに巣をつくらせないことが大切です。
スズメバチに巣をつくらせないための3つの予防法をご紹介します。アイテムを使用する方法ですが、簡単に手に入るものばかりなので、早めに実践してみましょう。
予防法1:木酢液を使う
木酢液とは、焦げ臭い煙のニオイのする液体で、ホームセンターで購入できます。ハチは火や煙を嫌うので、火や煙があるのではないかと思わせるニオイは予防に効果的です。
ただし、木酢液のニオイは強く、人にとっても刺激になるので、生活圏内にニオイが入ってしまう場合は、別の方法を試したほうがよいかもしれません。
予防法2:ハッカ油を使う
ハッカ油に含まれるメントールという成分も、ハチが嫌うものです。効果は長く続きませんが、定期的に何度もまいておけばハチは近寄らなくなるでしょう。
また、ハッカ油には殺菌・消毒作用があり、汗のにおいを抑えることができるので、市販のスプレータイプのものを体に吹きかければ、外出時のハチ対策も可能です。
予防法3:殺虫剤をかけておく
スズメバチが巣をつくりそうな場所に殺虫剤をかけておくのも効果的な方法です。殺虫剤にはハチが嫌がる成分が含まれているので、その場所にハチは近づかなくなるでしょう。
しかし、できてしまった蜂の巣にかけるのは危険です。攻撃されたと思ったハチが襲ってくるおそれがあります。巣をつくらせない予防のために使用しましょう。
ここでご紹介したのは、蜂の巣をつくらせないための予防法です。すでにできてしまった蜂の巣は駆除して取り除くしかありません。もしも蜂の巣をつくられていたら、早めに業者に駆除の依頼をしましょう。
業者選択には、ぜひ弊社をご利用ください。「ハチの種類がわからない」「すぐに駆除してほしい」などの疑問や不安などをお聞きして、解決に適した業者をご紹介します。まずはご相談だけでもかまいませんので、一度お電話ください。
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