木酢液は蜂退治に有効なのか?正しい使用方法と注意点を要チェック!
普段、畑仕事をされている方は、「木酢液」というものをご存知ではないでしょうか?現在では、農薬として使用されている木酢液は、他にもいろんな目的で使用されています。
では、木酢液は、蜂にも効果を発揮してくれるのでしょうか?ご自宅に蜂が発生してお困りの方は、木酢液が効果を発揮してくれるかもしれません。
目次
木酢液は蜂退治のつよい味方!そのわけとは?
木酢液は、蜂退治にもとても役立ちます。木酢液は、なぜ蜂にも効果を発揮するのでしょうか?木酢液についてご説明していきます。
木酢液とは
木酢液をご覧になったことはありますか?普段からガーデニングや畑仕事をされる方はよく目にされるのではないでしょうか?
木酢液とは、木や木炭を燃やした時に出る煙を冷やして、液体になったとき上澄みに残る部分のことです。色は赤茶色をしていますが、ほとんどの成分は水だとされています。
木酢液は、広葉樹林から取れたものが、より品質がよいといわれており、効果も高くなってきます。
なぜ蜂退治に有効なの?
なぜ、蜂がこの木酢液を嫌うのでしょうか?それは、「におい」です。木酢液には、特有のにおいがあり、「燻製されたにおい」がします。
木酢液をまくことによって、蜂たちはこのにおいを嫌がり、近寄らなくなるのです。
ほかにもこんな効果も期待できる!
木酢液には、ほかにもいろんな用途があります。蜂のほかに、蚊やゴキブリなどの害虫もこのにおいを嫌い、その土地に近づかなくなります。
同じように、猫や犬などの小動物もこのにおいを嫌う傾向にあるので、猫のフンなどでお困りの方は猫対策や予防にはなるかもしれません。しかし、ご自宅にペットを飼われている方は、ペットにとってストレスになってしまうので、注意して使いましょう。
さらに、木酢液は殺菌・効果も期待できます。トイレのアンモニア臭が残りやすいところは木酢液を消臭剤として使用してもよいでしょう。
よく知られている用途は、園芸の農薬としてではないでしょうか?土の中で微生物を働かせ、栄養たっぷりの土に変えてくれる働きもあります。また、木酢液がまかれた土の中にいる害虫は木酢液を嫌い、作物が虫に食べられることを防いでくれます。
木酢液を使ってみよう!おすすめの方法2つ
それでは、木酢液を購入して使ってみましょう。木酢液が蜂退治に効果的だと聞いて購入してみたものの、使い方が分からない方もいらっしゃるかもしれません。普段使用されない方は、困ってしまいますよね。木酢液の効果的な使い方をご紹介していきます。
一般的には市販のものを水で薄めて使う
木酢液の一般的に知られている使い方は、「木酢液:水=1:1」の割合で薄めて使う方法です。原液のままでは、においや効果が強すぎて、木酢液の効果が必要でないものにまで影響してしまいます。
必ず水で薄めて使うことをおすすめします。特に水槽の藻を防ぐために使う場合は、魚にも影響するため、少しづつ試しながら使わなくてはなりません。
【方法1】木酢液を容器に入れて設置する
木酢液で蜂退治をするときに使う方法として、なにかの容器に入れて、設置するという方法があります。蜂が嫌う木酢液のにおいが拡散されれば、どんな容器に入れても全く問題ありません。
よく使われるのが、ペットボトルを半分に切って作った容器です。そのまま捨てられるのは便利ですよね。ほかにも、使用後の消臭剤の入れ物やタッパー、レジ袋、小瓶などが使いやすいでしょう。
設置場所は、蜂が出没しやすいベランダや軒下に設置するのが効果的です。しかし、木酢液はにおいがきついので、においのつきやすいタオルなどを洗濯物として干すのは注意が必要かもしれません。
また、そのまま容器を設置すると、風などで倒れてしまう危険性があるため、柱などに紐で固定しておくとよいでしょう。木酢液の効果は1ヶ月ほどとされているので、1ヶ月ごとに交換してください。
【方法2】木酢液をスプレーとして噴射する
屋根の上や容器が設置しにくい場所は、木酢液をスプレーとして使うことをおすすめします。容器で使用するのと同じように、木酢液と水を1:1で割って使用してください。
スプレーで噴射することで、蜂が出没する屋根近くや、高い位置にも木酢液をかけることができます。木酢液は雨などで流れてしますので、こまめに噴き掛けておきましょう。また、忘れずに1ヶ月ごとに容器の中の木酢液も交換しましょう。1ヶ月で使いきれるくらいの量を作ると、経済的です。
木酢液を使用する際に注意するべきことは?
木酢液を蜂退治に使うときに注意すべき点があります。木酢液を購入するときによく液をご覧になってください。
木酢液の中になにか浮かんでいませんか?通常の色は茶褐色ですが、色が薄くなっていませんか?このような現象がみられる木酢液は、品質が低いとされています。
基本的に、木酢液は安全なものとされていますが、品質が低いものを使えば人体に危険性があるかもしれません。また、効果も発揮しにくくなります。もし、木酢液を使用するのであれば、品質のよいものを使いましょう。
木酢液で蜂退治するのにおすすめの時期
木酢液で蜂を退治する時期は、蜂の活動時期と密接に関係しています。どの時期に設置すれば効果的に蜂退治を行えるのでしょうか?
2~5月おすすめ!
蜂の種類によって、活動時期がことなります。スズメ蜂が4~11月、アシナガ蜂が3~9月、ミツ蜂が2~11月とされています。
木酢液を設置するときは、2~5月がおすすめです。この時期はちょうど蜂たちが巣を作り始める時期なので、巣をつくらせないためには最も適切な時期とされています。
働き蜂も少なく、蜂たちの攻撃性も低いため、安全に設置できる時期になるでしょう。
蜂の攻撃性が高まる夏の時期は危険
もし家に出没した蜂が、スズメ蜂やアシナガ蜂であれば、夏は巣の近くに近づくだけで攻撃してきます。この時期の木酢液の設置は非常に難しく、危険性も高いです。
また、夏は巣ができあがっている状態が多く、木酢液で蜂を追い払うのは困難です。蜂がご自宅に住み着いている以上、早く追い払いたいと考えますが、この場合はプロにまかせるほうが無難です。
木酢液以外にも効果が期待できるもの
木酢液以外に蜂退治に効果的なものがあります。木酢液がご自宅にない場合、購入しなくてもほかのもので代用できるかもしれません。蜂退治に効果があると知られているものをご紹介していきます。
ハッカ油
ハッカ油も木酢液と同じように、特有の強いにおいがします。このにおいを嫌い、蜂は近寄らなくなります。
水180mlに対して、ハッカ油を60滴程度入れるだけで、ハッカ油スプレーが完成するので虫よけスプレーとしてもお使い頂けますし、蜂以外の害虫駆除にも役立ちます。
竹酢液
竹酢液とは、木酢液とおなじ工程で竹を燃やした時に出る煙を冷やして、液体にしたものをいいます。木酢液と同じようにおいで蜂を追い払います。
木酢液より少量しか取れないので、高値にはなりますが、ご自宅にあるようでしたらこちらを使ってもかまいません。
殺虫剤
よく薬局やホームセンターなどでも購入できるのが殺虫剤です。蜂に殺虫剤をかけて退治ですることができますが、大量の蜂を退治するには不向きかもしれません。
なぜなら、蜂も防衛本能として、攻撃してきた人間に対して、攻撃し返すのです。しかも大群で襲われれば、アナフィラキシーショックで最悪の場合死に至ります。
すでに巣を作ってしまっている場合は、蜂を刺激しないようにして、プロの業者にいらいしましょう。
まとめ
木酢液による蜂退治は蜂が巣を作り始める初期段階であれば有効です。蜂は2~5月に巣を作り始める傾向にあり、その時期に木酢液を設置すればにおいを嫌がり、近づかなくなります。
しかし、巣をすでに作り上げてしまっている状態や蜂の攻撃性が増す夏の時期は、木酢液で蜂退治は難しくなるでしょう。蜂たちは人間を敵と判断し、襲い掛かってくるおそれがあります。
もし、ご自宅に蜂の巣を発見したときは、木酢液での撃退は避け、なるべく近づかないようにしておきましょう。このような場合は、蜂退治のプロの業者に依頼して、確実に蜂を駆除してもらうことをおすすめします。
蜂の駆除の業者であれば、より安全に蜂も巣も取り除いてくれます。業者に駆除してもらってから予防策として、木酢液を使用するとよいでしょう。
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