蜂の巣が土でできていたら『ドロバチの巣』かも!危険性や駆除方法
ベランダや軒下、壁などに土の塊を見つけた、という場合、それはドロバチの巣である可能性が高いです。
なぜなら、ドロバチという種はその名の通り泥や土を使って、それを貼り付けるように巣を作るから。「壁や軒下に不自然に土の塊が……」ということがあれば、多くの場合ドロバチの巣といえるでしょう。
この記事では、そんなドロバチの危険性や駆除方法、また蜂の種類別の巣の見分け方についても解説していきます。
目次
ドロバチは駆除すべき?意外と安全なその習性と巣の特徴
ドロバチは約1~2cmぐらいの種が多い、小さな蜂です。見た目は、黒系統の体色の中に走る数本の細い黄色ラインが特徴的でしょう。
蜂と聞くとおびえてしまうかもしれませんが、このドロバチの危険性はそれほど大きくはありません。なぜならドロバチは、スズメバチなどに比べて攻撃性が低く、また基本的に1~2匹と小規模で行動しているからです。
たとえばオオスズメバチの場合は巣の3m以内に近づいただけでも集団攻撃されることもありますが、ドロバチの場合は数m巣に近づいても、いきなり攻撃される可能性は低いです。多くの場合、こちらから攻撃しようとしたり、巣にちょっかいをかけたりしなければ、よほど攻撃してくることは少ないでしょう。
そのため、生活圏に近い場所に巣がない限りは、駆除する必要性は低い蜂といえます。
ドロバチの巣がある場所
土・泥などでできた小さめのドロバチの巣は、主に外壁や床下の柱、天井裏の壁や軒下などに貼り付いていることが多いです。また巣には成虫のドロバチ1~2匹と幼虫しかいないため、飛回る蜂の数も少なめになります。そのため、巣自体の危険性も比較的低めといえるでしょう。
また、土の塊だけがあって蜂が見当たらない、という場合は、もうすでに使っていない巣かもしれません。
ドロバチにも毒はある?
結論からいえば、このドロバチにも毒はあります。オオスズメバチなどよりは危険性は低いとされているドロバチですが、かといって刺されてしまうと強い痛みが走ることもあります。
場合によってはアナフィラキシーショックと呼ばれる、重篤なアレルギー反応を引き起こす原因となることも。油断せず、注意しておくに越したことはないでしょう。
どうしてもドロバチを駆除したいなら
ドロバチはむこうから攻撃してくることはあまりないため、ほうっておいても知らない間にいなくなっていることが多いです。どうしても駆除したい……というときは、ドロバチがいなくなったことを確認した後に巣を撤去してしまいましょう。
ドロバチは7~9月ごろに巣を作り、翌年の春には幼虫が巣から旅立つので、その後は空の巣になります。できればその状態のときに、巣をとりはらうことをオススメします。
しかし、ドロバチがいる状態のときに巣を攻撃すると、温厚なドロバチとあっても攻撃してくるでしょう。基本は1~2匹しかいないので防護服や適切な殺虫剤、正しい知識や技術があれば安全に駆除できますが、巣の場所によっては高所作業となります。
また、ドロバチはスズメバチとも少し似ているので、誤った判断で近づいた結果刺されてしまうことも……。
少しでも不安がある方は、蜂駆除の業者に相談してみてはいかがでしょうか。業者であれば、まずは調査をしてどんな蜂か・どうすれば対処すればいいかを突き止めてくれます。身を危険にさらすことなく、待っているだけで危険を取り除いてくれるでしょう。
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本当にドロバチ?別の蜂の巣の種類・場所
蜂の巣が土でできている場合は基本的にドロバチのものである可能性が高いですが、なかなか蜂の巣の見た目の差についてくわしい方は少ないのではないでしょうか。
ふとできた巣をドロバチのものと決めつけてしまうと、場合によっては危険にさらされてしまうことも。一度、遠くから離れて巣を観察して、どの蜂の巣か確認してみましょう。
1.スズメバチの巣の特徴・場所
スズメバチの巣の特徴は、主にマーブル模様のボールのような形状が多く、成長すれば最大1mにも迫るようなサイズにまでなることも。また初期の巣はまだ巣穴しか見えなかったり、とっくりを逆さにしたような変わった形状になっていたりとさまざまな形状があります。
スズメバチはこの巣に数十匹~数百匹の大規模で生活していることが多く、巣を刺激すると一斉におそいかかってきます。ただし、その営巣場所はスズメバチの種類によって異なります。場所によっては気が付きにくいこともあるので、注意しておきましょう。
オオスズメバチ:土や木の中・天井裏・床下
キイロ・モンスズメバチ:天井裏・床下・すき間などの閉鎖空間(巣が成長してくると開けた場所に移動することも)
コガタスズメバチ:軒下・木の枝などの開放空間
なかでもオオスズメバチの巣は地中にあることが多く、土、という観点ではドロバチに近いものがあります。とはいえ危険性は段違いで、毒性も蜂トップクラスなので決して油断してはいけません。
また多くは地中に営巣するオオスズメバチですが、場合によっては屋根裏や床下に営巣することもあるので、気配を感じたらすぐに業者に相談することが大切です。
※これ以外のヒメスズメバチという種類は、狭い場所に比較的小さめの巣を作る変わった種なので注意が必要です。ドロバチの巣とはあまり似ていませんが、サイズ的な面で間違えないよう気を付けましょう。
2.アシナガバチの巣の特徴・場所
アシナガバチの巣の形状はスズメバチとは異なり、成長しても巣穴がむき出しになっています。その外見から、シャワーヘッドのような見た目と評されることも。
場所は主に木の枝や垣根、身近な場所でいえば軒下や物置、ベランダなど、雨風をしのげる開けた場所に作られることが多いです。
このアシナガバチは攻撃性こそスズメバチに比べると強くないですが、強い毒性はしっかりもっています。当然巣などを刺激するとおそわれる危険性は高いので、この点気を付けておきましょう。
3.ミツバチの巣の特徴・場所
ミツバチの場合は、主に板のような巣が何枚も重なったような形状になっています。生活環境の近くだと、主に床下や屋根裏などの閉鎖的な空間にあることが多く、気が付かないうちに作られているかもしれません。
ミツバチの攻撃性は低めですが、それでも蜂は蜂です。集団でおそわれてしまうと毒針を刺され、スズメバチなどと同様にアナフィラキシーショックを起こしてしまうおそれもありますので、無理な接近・刺激はやめておきましょう。
蜂の巣が不安なら一度業者に相談してみよう
ドロバチの場合は比較的危険は少ないですが、スズメバチやアシナガバチの場合は攻撃性や毒性の高い種も多く、また個人での駆除は危険・手間が非常に多いです。とくにオオスズメバチやキイロスズメバチは毎年死者を出しているほどに凶暴な種で、不用意に近づくだけでおそわれてしまうことも。
ミツバチの場合も凶暴性こそ低いですが、数や巣の規模が大きく、また屋根裏などに巣があることが多いため駆除作業の難易度が非常に高いです。また、ミツバチとはいえ一斉におそわれたら大変危険といえます。
ドロバチの巣かと思ったら別の蜂だった、なんてこともあるかもしれません。自らや家族を危険にさらさないためにも、まずは一度、蜂駆除の業者に相談・点検だけでもしてもらうと安心できるでしょう。
現地調査だけなら無料という業者も多いので、一度探してみてはいかがでしょうか。
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