蜂みたいな虫はアブ?スズメバチにそっくりな虫も…危険性・予防策!
蜂は毒があり非常に危険な虫だということは、よく知られた事実でしょう。そんな蜂のように見える虫を見かけてしまうと、思わずあわててしまうかもしれません。
しかし、まずは落ち着いてその虫の正体を確かめてみましょう。じつは虫の中には、スズメバチなどの危険な虫の体に似せることで、自分の身を守っている賢い虫が多く存在するのです。また、万が一蜂であった場合は、あわててとった行動が逆に、蜂にとって刺激になってしまい、攻撃を受けてしまうおそれがあります。
こちらでは、蜂に似た体をもつ虫の特徴をご紹介します。虫の正体がわかったら適切な行動がとれるでしょう。またそれぞれの虫に対しての対処についても、ご紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。
目次
蜂みたいな虫…それはアブかも?
「蜂みたいな虫がいる……」と思ったら、それはもしかしたら蜂ではなくアブかもしれません。アブの中でもハナアブやアカウシアブという種は、体に蜂のような黄色の警戒色をもっており、蜂と見間違うことがあります。
アブと蜂の違いとしてまずあげられるのが、頭の部分です。アブの頭は基本的に、蜂に比べて平らにつぶれたような形状になっており、それにくわえて蜂よりも大きな目をもっています。また、体にほとんどくびれがないことも大きな特徴でしょう。
アブの体はよく見ると、実はハエの体に似ています。それに対して蜂は、アリと同じ膜翅目(まくしもく)という分類で、アリにそのまま羽が生えているような見た目をしています。
また、蜂は比較的ゆっくり飛ぶ種類が多く、さらに空中で静止するホバリングという行動をとっていることもあります。対してアブは非常に飛ぶスピードが速く、空中で静止することは一切ありません。
アブは蜂のような毒針はもっていない代わりに、口で人をかんできます。アブは動物の血を食料としており、吸血のために人のまわりを積極的に飛び回ります。かまれてしまうとしばらくの間、蚊に刺されたようなかゆみに襲われることでしょう。
蜂に対して下手に手を出してしまうと、毒針で刺されてしまう危険があります。しかし、アブにはそこまでの危険性はないため、アブであることがわかったら、叩いて追い払ったりしても構いません。
蜂みたいな虫~アブ以外の昆虫~
蜂に見間違うことがある虫はアブ以外にもまだいます。ここでは、アブ以外の蜂に似た虫をいくつかご紹介します。
コシアカスカシバ
スズメバチの一種であるキイロスズメバチによく似た虫です。とくに飛んでいる姿だけを見ると、蜂なのかどうかの見分けをつけることは難しいかもしれません。
コシアカスカシバの正体はガの仲間で、人間に対してはとくに害のない虫です。見分けるポイントとしては、足に生えたフサフサの毛や、ピンと上に伸びた太い触覚といった、ガらしい特徴をもっているかどうかになるでしょう。
オオスカシバ
蜂のようなエビのような、そんな不思議な見た目をしているのが、オオスカシバです。全体的にはうぐいす色、お尻の部分は赤、黄、黒と、色鮮やかな体をもっているのが非常に印象的です。こちらもコシアカスカシバと同じ仲間で、とくに人間に害があるわけではありません。
トラフカミキリ
「カミキリムシを蜂と見間違うことなんてないんじゃ……」とお思いの方もいらっしゃるかもしれません。しかしこのトラフカミキリは体の質感や体の色を見事にスズメバチに似せており、見間違うほうが非常に多いのです。
カミキリムシは木をかみ砕くほどの立派な顎をもっていますが、人をかむようなことは基本的にありません。ですが、もしかまれた際には強烈な痛みをともなうため、下手に危害をくわえるのはさけたほうがよいでしょう。
蜂を寄せ付けないようにする方法~虫予防にも効果アリ~
目の前にいる虫が蜂ではなく無害な虫であったなら、ひとまず安心です。しかし、本当に蜂が寄ってきてしまうときがこないとは限りません。蜂が寄ってくるのを防ぐ対策としては、いくつかの方法があります。
まずは、ベランダやお庭を片付けておくことです。巣もないのに蜂が寄ってくるということは、これから巣をつくる場所を吟味しているということかもしれません。蜂は敵に見つかりづらい死角になる場所を好んで巣をつくるため、置物などを片付けておくだけでも十分な蜂対策になります。
また殺虫剤をまいておくだけでも、予防として非常に有効です。蜂は軒下や屋根裏、庭の木などに巣をつくる傾向があります。そういった場所にあらかじめ殺虫剤をまいておくことで、蜂にとって居心地の悪い環境をつくることができるのです。
また、蜂はハッカのにおいを嫌うため、ハッカ油をまいておくのもよいでしょう。ただし、そのままではにおいが強すぎるため、事前に薄めて使うようにしましょう。スプレーボトルにハッカ油20滴~60適、エタノール10mlを入れて混ぜ合わせたのち、90mlの精製水を混ぜることで、ハッカのスプレーをつくることができます。
ただし、ハッカ油は猫にとっても毒になってしまいます。猫はハッカ油の成分を体内で分解することができません。そのため、誤って口に含んでしまうと、中毒を起こして嘔吐してしまうことがあります。ペットで猫を飼っている場合は、使用をさけたほうがよいでしょう。
やっぱり蜂かもしれない…怖い!と感じたらプロに相談しよう
ここまで虫の特徴を確認して、やはり目の前にいるのは蜂かもしれないという場合、むやみに騒ぎ立ててはいけません。なぜなら蜂の中には、スズメバチのような凶暴な種類もいるからです。
スズメバチは巣に近づいただけで襲ってくるような攻撃性を秘めており、動くものや大きな音に対して過敏に反応します。そのため、あわててその場から逃げようとすると、そのまま追いかけられてしまうおそれがあるのです。
蜂は巣を守るために威嚇しているに過ぎないので、刺激を与えなければ必要以上に追ってくることはありません。物音を建てないよう、静かにその場から離れましょう。
その場からは逃げることができても、危険な蜂が飛び回っているかもしれないという場合、そのまま放置しておくのは怖いものですよね。お悩みの場合は、蜂駆除のプロに相談をしてみましょう。
蜂駆除お助け隊では、蜂駆除に関するさまざまなお問い合わせに対応しております。「もしかしたら蜂かもしれない」というご相談も、親身になって承ります。もし駆除をご希望であれば、お近くの業者を派遣することもできますので、ぜひ一度ご連絡ください。
まとめ
一見蜂かもしれないと思っても、蜂に擬態している別の虫というのは意外と多いものです。まずは飛んでいる虫を安全な位置からよく観察して、その種類を見極めるようにしましょう。
もし本当に飛んでいるのが蜂なら、あわてず騒がず、音を立てないようにその場から離れて、駆除業者に相談するのをおすすめします。蜂駆除お助け隊は年中無休で蜂駆除に関するお悩みに対応しておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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