ドロバチの生態と毒性【安全に蜂の巣駆除を進めるための基礎知識】
ドロバチは、基本的におとなしい蜂ですが、刺激したり巣に近づいたりすると攻撃してくるおそれがあるため危険です。
また、攻撃性が高く非常に危険なオオスズメバチの巣と、ドロバチの巣の見た目が似ているため、勘違いしてしまうことも考えられます。そのため、むやみにドロバチには近づかないようにしましょう。
この記事では、ドロバチの危険性や生態に加えて、オオスズメバチの巣との見分け方、ドロバチの駆除方法などについてご紹介します。
目次
ドロバチは危険?生態・毒性について
ドロバチとはドロバチ科を総称したもので、日本全国に分布している蜂です。 また、その特徴的な見た目から危険な蜂だと思われがちです。しかし、実際はおとなしい性格であるため、それほど危険度の高い蜂ではありません。この項目では、ドロバチの簡単な生態や、危険性などについてご紹介します。
ドロバチは危険度高そうな見た目
ドロバチは、体長1cmから2cm程度の小さな蜂です。黒をベースに細い黄色のしま模様が少しだけ入った見た目が特徴的です。黒色と黄色という危険色の組み合わせとなっていることから、ドロバチは危険度の高そうな見た目をしています。
土でつぼ型の巣を作る
ドロバチは単独行動をおこなう蜂で、8月ごろになると土や泥でつぼ型の巣を作り始めます。そして巣を作り終えると、ドロバチの幼虫のエサとなる青虫を毒で動けない状態にして、巣の中へと入れていくのです。青虫を入れた後、産卵をおこない幼虫を外敵から守るために巣の入り口を土や泥で塞いで、ドロバチは元の巣に戻らず旅立っていきます。
そのため、巣の中には卵だけが取り残されるのです。卵が孵化して幼虫になるとエサとして入れられた青虫を食べて、巣の中で成長していきます。そして、卵が孵化してから翌年の春になると、幼虫はサナギから羽化した後、巣の入り口を壊して旅立っていきます。
ドロバチの危険性
基本的にドロバチは、おとなしい性格のため、刺激したり巣に近づいたりしない限り攻撃してくることはありません。しかし、ドロバチは毒を持っているため、万が一刺されるとケガをしてしまうおそれがあります。最悪の場合、アナフィラキシーショックと呼ばれるアレルギー症状を起こして、死に至る場合もあるほどです。
そのため、ドロバチを見かけたら業者に相談するようにしましょう。業者であれば、適切な方法で安全にドロバチを駆除してもらうことができます。
弊社にご相談いただければ、ドロバチの駆除が可能な業者をご紹介いたします。「近所でドロバチを見かけた」「自宅にドロバチの巣がある」などでお困りの方は、ぜひお気軽に弊社までご相談ください。
ドロバチとオオスズメバチの巣は類似!蜂の種類の見分け方
ドロバチと似たような形の巣を作る蜂として、オオスズメバチが存在します。オオスズメバチは攻撃性が高く非常に危険な蜂であるため、ドロバチの巣と間違えて少しでも近づくと、襲われてしまうおそれがあります。そのため、ドロバチとオオスズメバチの巣を正しく見分けることが大切です。
この項目では、ドロバチとオオスズメバチの巣の見分け方についてご紹介します。
【コツ1】大きさで見分ける
ドロバチの巣は、直径8cmから12cm程度の小さいものがほとんどです。一方でオオスズメバチの巣は、直径20cmを超える大きさであることが多いです。そのため、巣が小さいものであればドロバチ、大きいものであればオオスズメバチの巣である可能性が高いと言えるでしょう。
【コツ2】巣ができる場所で見分ける
ドロバチの巣は、基本的に入り口が土や泥で塞がれているため、地中に巣を作って外敵から身を守る必要がありません。そのため、地面の外側で巣を作ることがほとんどです。しかし、オオスズメバチの巣は、入り口が常に開いている状態なので、基本的に地中で巣を作ることが多いのです。
そのため、巣が地面より外側の軒下やベランダ、屋根裏などにあればドロバチ、地中にあればオオスズメバチの巣である可能性が高いといえるでしょう。
スズメバチは日本でトップクラスの危険性!
オオスズメバチに限らず、キイロスズメバチやモンスズメバチなど、スズメバチは日本でトップクラスの危険性を誇る蜂です。基本的にスズメバチは毒性が強いため、刺された場所に激しい腫れや痛みが起きたり、吐き気などを及ぼしたりする危険性があります。最悪の場合、アナフィラキシーショックを起こして、死に至るおそれがあるほどです。
すぐに対応してくれる業者の探し方
「ドロバチかオオスズメバチかわからないけど、巣を見つけたからすぐに駆除してほしい」といったように、すぐに対応してくれる業者をお探しの方は、弊社にご連絡ください。
弊社にご連絡いただければ、ドロバチ・オオスズメバチのどちらであっても駆除することができる業者をご紹介いたします。また、「早朝・深夜に対応してほしい」といったご要望にもお応えすることが可能です。蜂の巣駆除でお困りの方は、ぜひお気軽にご連絡ください。
ドロバチの駆除について
ドロバチの巣を見つけた場合、適切なタイミングで駆除することが大切です。間違ったタイミングで駆除しようとすると、刺されてケガをしてしまうおそれがあるためです。ここからは、自力でドロバチの巣を駆除する際のタイミングや方法などについてご紹介します。
ドロバチを駆除するタイミング
ドロバチの巣を駆除するのに最適なタイミングは、巣の中にドロバチがいなくなったときです。ドロバチは、春になると巣の入り口を壊して旅立っていくため、この時期の巣にドロバチが残っていることは基本的にありません。
そのため、ドロバチの巣を駆除するのであれば、春になる4月から5月ごろが最適なタイミングだと言えるでしょう。
自力でドロバチの巣を駆除する方法
自力でドロバチの巣を駆除するために、まずは駆除に必要な道具を用意します。ドロバチの巣の駆除に必要な道具は以下のとおりです。
- 作業着
- 軍手
- 帽子
- 殺虫剤
- 長い棒
- 虫取り網
- ゴミ袋
ドロバチの巣を駆除するときは、万が一巣の中にドロバチがいた場合に備えて、作業着・軍手・帽子を装着して刺されたときのリスクを減らしておきます。万全を期すのであれば防護服のほうが適していますが、持っていない場合は、肌が露出しない作業着を着用しておきましょう。殺虫剤も巣の中にドロバチがいた場合に備えて、用意しておきます。
長い棒は、蜂の巣を落とす際に使用してください。虫取り網とゴミ袋は、落とした蜂の巣を入れて処分するために用意しておきましょう。
自力でドロバチの巣を駆除する方法については、以下のとおりです。
1.巣に殺虫剤を噴射する
まずは、巣の中にドロバチが残っているおそれがあるため、巣の全体に殺虫剤を2~3分間噴射してください。殺虫剤を噴射して巣にドロバチが残っていないことが確認できたら、次の作業へと移ります。
2.巣をゴミ袋に入れる
巣の中にドロバチがいないことを確認したら、虫取り網にゴミ袋を被せた状態のものを巣の真下において、長い棒などで巣をゴミ袋の中に落としてください。無事に巣をゴミ袋に入れることができたら、燃えるゴミとして処分してすべての作業が終了です。
蜂の駆除で少しでも不安を感じたら…
もし、自力で蜂の巣を駆除するのが不安だという方は、 駆除と合わせて予防対策もおこないたいという方は、業者に相談するとよいでしょう。業者であれば、どんな種類の蜂であっても安全に駆除してもらうことができます。
弊社にご相談いただければ、多数の加盟店の中から依頼者に最適な業者をご紹介いたします。また、現地調査による見積りを無料で承っておりますので、「見積りを取ってから依頼するかどうか決めたい」という方でも、安心してご依頼いただけます。ドロバチやオオスズメバチなどの巣でお困りの方は、ぜひお気軽に弊社までご相談ください。
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