アシナガバチでも『アナフィラキシー』になる?|ハチ毒の症状・予防
アシナガバチに刺された場合、いわゆる『アナフィラキシー』という危険な症状を引き起こすことがあります。
その症状について理解した上で、もしものときは迅速に対処することが非常に大切です。なぜなら、アシナガバチの毒性は非常に強く、かつ症状が出るのが速いケースが多いから。
過去には死亡事故も発生しているほど危険なアシナガバチ。このコラムではそんなアシナガバチのアナフィラキシーの具体的な症状や予防法などについて解説していくので、ぜひお役立てください。
目次
そもそも『アナフィラキシー』とは? アシナガバチに刺された際の症状
そもそも『アナフィラキシー』と『アナフィラキシーショック』の違いはご存知でしょうか。
カンタンにいえば、アナフィラキシーは『発症から短時間かつ、全身に起きるアレルギー反応』、アナフィラキシーショックは『アナフィラキシーが重症化し、生命に危機が迫っている状態』のことを指します。
これらは、アシナガバチはもちろんスズメバチやミツバチなど、どのハチ毒でも起きうることです。
とはいえ、アシナガバチに刺されたからといって、必ずしもこのアナフィラキシーショックのような重篤な症状が起きるとは限りません。まずは段階別に症状を解説していくので、ぜひ参考にしてください。
症状が軽度の場合の症状
アシナガバチに刺された後、症状が軽い場合は主に以下のような症状が出ます。
- 刺傷部分のかゆみ・痛み・発赤
- 刺傷部分周辺の腫れ
etc……
前述したようにハチ毒による重い症状は必ず起きるものではなく、アレルギー反応が出なければ、症状は基本的に局所的なもので済むともいわれています。ただし、重い症状になると体にさらなる異変が起き始めます。
アナフィラキシー症状が出た場合の症状
アシナガバチのアナフィラキシー症状が全身に発生し始めると、主に以下のような症状が、短期間で出始めるとされています。
- 呼吸困難
- めまい
- じんましん
- 吐き気・嘔吐
- 動悸
etc……
これがさらに重症化すると『アナフィラキシーショック』、つまり生命が危険な状態に入ってしまう可能性もあるため、注意が必要です。
ハチの毒は、症状が出るまでが非常に速いといわれています。そのため、もし刺されてしまった場合は、どれだけ迅速に気づき、対処できるかが重要となります。
もし自分や周りの人が刺されてしまった、もしくは気分が悪いという場合は、すぐに救急車などで病院へ急行し、医師の指示を仰ぐようにしましょう。
「2回刺されたら危険」って本当?
よくうわさで「ハチは2回刺されたら危険」なんてことを耳にしますが、これは決して間違いではありません。
1度アシナガハチなどのハチに刺されると、体にその毒の抗体ができることがあります。そうなると、2度目以降は体内の物質がハチ毒のアレルギー物質に作用し、アナフィラキシーを引き起こす可能性が高くなってしまうのです。
とはいえ、1回目なら大丈夫、というわけでもなく、はじめての刺傷でも場合によってはアナフィラキシーが出る可能性はあります。また、短期間で何度も刺されてしまうと、さらに危険性が上がることも……。
そのため、まだ刺されたことがない、という方でも油断してはいけません。
不安な方は、皮膚科などでアレルギーがあるかどうかの検査をおこなえることもあります。ただしこれはどの医療施設も実施しているわけではないので、必ず確認してからいきましょう。
アシナガバチにおそわれないための予防法
アシナガバチはオオスズメバチなどのどう猛なハチとは違い、比較的おとなしい種の多いハチです。とはいえ、巣や個体を刺激すれば集団で攻撃されてしまうことも。
刺される人は無意識のうちに巣やハチを刺激してしまっている、というケースが多いです。ハチも自らや巣に危機が迫っていると思わなければ、攻撃してくることはあまりないでしょう。
まずはアシナガバチを刺激しない、ということを心がけることが大切です。
予防法1.巣に極力近づかない
巣のようなものを見つけた場合には、うっかり刺激しないためにもそこには近づかないことが大切です。そのためにはまず、アシナガバチの巣の形状や場所を知らなくてはなりません。
アシナガバチの巣の見た目は巣穴がむき出しになった形状が特徴的で、シャワーヘッドにも例えられます。生活環境の近くだとベランダや軒下、木の枝などに作られることが多いでしょう。
ベランダなどの場合は発見しやすいですが、木の枝の巣などは剪定の際などに意図せず刺激してしまいやすいので、とくに注意が必要です。また、夏~秋にかけてはアシナガバチの活動も活発になりますので、より一層警戒しておきましょう。
予防法2.大きな声・音を出さないようにする
巣やアシナガバチを見つけた際、大声や騒音を出すなどしてはかえって刺激してしまいます。また、手で払ったり、大げさに動いたりするのも、刺激して刺されてしまうことがあるため大変危険です。
もしアシナガバチや巣を見つけた場合には、そっと音をたてずにその場をゆっくり離れることが大切です。
予防法3.”色”や”香り”に注意する
ハチは一般的に、黒色の部分を攻撃してきやすい、という傾向があるといわれています。理由は諸説ありますし、黒でなければ絶対刺されない、というわけではありませんが、とくにハイキングなどに外出する際には注意しておくとよいでしょう。+α、できるだけ露出しないような服装で向かうと安心です。
また、整髪料や臭いの強い香水の香りなども、刺激という観点からいくと危険です。身近に巣がある場合などは、色と同様に、念のためこれらを付けないようにすると安心です。
アシナガバチの駆除はプロに任せよう
「おとなしいアシナガバチなら自分でも……」と思いがちですが、それでも巣を刺激すれば一斉におそいかかってきます。まだギリギリ4~5月で、巣が小さくハチも少ない状態であれば自分で駆除できる可能性はありますが、失敗すればやはり刺されてしまうことも……。
とくに6月~9月ごろ、巣が大きくなってからはむやみに近寄ることすら危険になります。また、アシナガバチのつもりが実はもっと危険なスズメバチだった、なんてこともあるので注意が必要です。
ハチの被害やアナフィラキシーショックをおそれるのであれば、無理な作業はやめておいたほうが得策といえます。
業者依頼の気になる費用
アシナガバチ駆除や、巣の撤去を依頼した場合の相場は、約1万円~3万円になります。これは設定価格や営巣場所、サイズによっても異なるため一概にはいえませんが、まだ小さい時期であれば1万円を割ることも。
この価格はDIYと比べても、それほど大きくは変わりません。自分で駆除をするにも防護服がいりますし、また殺虫剤やハサミなど、もろもろの道具をすべてそろえると、安くても約5,000円~1万円ぐらいにはなります。
手間や危険性、解決までの速さを考えると、それほど高いということはないでしょう。
まずは現地調査・見積りを取ってみよう
アシナガバチの駆除にかかる金額は条件次第で変わるため、一般的なハチ駆除業者はまず現地調査をして、見積りを出します。ここで初めて正確な金額がわかるので、まずはコレをチェックしましょう。具体的な金額や作業内容を聞き、ハチ被害の解決の糸口が見えるだけでも安心できますよ。
「すぐに相談してみたい……」
そんなときは、ぜひ当サイトのサービスをご活用ください。24時間受付対応の無料相談窓口ではすぐにお近くの提携ハチ駆除業者を選定→ご紹介。ご要望や条件次第では、業者が最短15分ですぐに駆け付けます!
『調査・見積りが無料』のハチ駆除業者も多数加盟。もし調査や見積り、作業に費用がかかる場合は、必ず事前にご了承いただいてから、という仕組みになっていますので、ご安心ください。もちろん、見積り確認後のキャンセルもOKです !
アシナガバチに刺される不安は、プロの技術で迅速かつ、安全に取り払いましょう!
蜂毒・アナフィラキシーショックの関連記事