蜂に刺されたらどうすればいいの?症状・受診する科・危険な蜂の駆除
もし蜂に刺されたら、蜂の種類を特定できるとよいです。それは、蜂の種類によって症状や処置の方法が異なるためです。蜂の種類がわからない場合は、病院で診てもらいましょう。
また、危険な蜂だと、被害が拡大するおそれがあります。そうならないためには、早めに駆除をしておくことが大切です。この記事では、蜂に刺された場合の対処法や、危険な蜂の種類、巣の場所を解説します。しっかりと対処するために、参考にしてみてください。
目次
蜂に刺された!緊急事態の対処法
蜂に刺されたら心配なのがアナフィラキシーショックですよね。しかし、アナフィラキシーショックは必ずおこるものでもなく、自宅で様子を見てもよいのか判断が難しいところです。しかし、安心なのはやはり病院で診てもらうことです。蜂に刺されたら、早めに病院へ行くことをおすすめします。
危険な蜂かも?種類がわからないならまず病院へ
蜂にもさまざまな種類があり、それぞれ毒性や、持っている毒の量が違います。そのため刺された蜂の種類を特定できればよいのですが、蜂に詳しくないとそれは難しいでしょう。もし刺されたのが毒性の強い蜂だった場合、アナフィラキシーショックをおこす危険が高くなるため、病院へ行って診てもらうのが一番安心です。
何科を受診すべきなの?
病院にはさまざまな科がありますが、蜂に刺された箇所にまず症状があらわれるため、一般的には皮膚科がよいでしょう。もし刺された箇所以外にも症状があらわれているようなら、内科です。また、刺されたのがお子さんの場合は、小児科でもよいです。
万が一、症状が重い場合は、救急車を呼んで救急外来で診てもらいましょう。アナフィラキシーショックはすぐに対処しないと命に危険があります。症状については次で解説します。
蜂に刺されたときの症状は?
蜂に刺されると、刺された箇所にのみ局所症状があらわれる場合と、全身症状といってさまざまな症状があらわれる場合があります。とくに全身症状であるアナフィラキシーショックがおこると命の危険があります。蜂に刺されたら、どのような症状があらわれているか注意深く観察しましょう。
局所症状
刺された箇所がズキズキと痛みます。また、赤く腫れてしまいますし、人によってはかゆみなどの症状もあらわれます。症状はおおよそ1週間はつづくでしょう。
全身症状
全身症状はさまざまなものがあります。症状の重さによって次のようにわかれます。
【軽症】
蕁麻疹・体のだるさ
【中等症】
呼吸がしにくい・口が渇く・しびれ・嘔吐・下痢
【重症】
呼吸困難・目が見えない・耳が聞こえない・声が出せない・意識障害
【重篤】
失禁・けいれん・脈不全
このような症状があらわれた場合は、至急病院へ向かいましょう。症状が重い程、アナフィラキシーショックの危険性が高いです。
「毒のカクテル」
このようにさまざまな症状があらわれるのは、蜂の毒の中に、たくさんの成分が含まれているからです。蜂の毒は別名「毒のカクテル」とも呼ばれます。
「毒のカクテル」は炎症作用・神経系への悪影響・赤血球や白血球の破壊・細胞の破壊などを引き起こす成分が含まれています。とくにホーネットキニンという酵素は、アナフィラキシーショックの原因となる成分で、大変危険です。
刺されると危険な蜂3選
このような症状を引き起こす危険性のある蜂を解説します。もし次のような蜂に刺されたら、大変危険ですので、早急に病院で対処してもらうことと、駆除することが大切です。
スズメバチ
スズメバチは攻撃性も毒性も非常に高く、もっとも危険な蜂です。その中でもとくに注意したいのが、次の2種類のスズメバチです。
・オオスズメバチ
その名のとおり、とても大きな蜂で、スズメバチの中でも一番危険といわれているのがオオスズメバチです。オオスズメバチはエサがないと、ほかの蜂を襲うほど攻撃性が高いです。
・キイロスズメバチ
黄色味が強い色をしている蜂です。都市部でもよく繁殖することができるため、被害件数がもっとも多いといわれています。
このほかにも、スズメバチにはたくさんの種類があり、どれも攻撃性が高いものばかりです。もし、ご自宅の付近に巣ができてしまった場合は、早急に駆除してもらいましょう。
アシナガバチ
アシナガバチも基本的には攻撃性が低いですが、種類によっては攻撃的なものもいます。また、毒性がとても強いため刺されると危険です。巣に近づいてきた者に、威嚇し、攻撃をはじめます。また、刺されたときの痛みが大変強いです。
ミツバチ
ミツバチははちみつを作ることで有名な蜂ですが、養蜂場で働いている人でも刺されることがあります。もともとは攻撃性の低い蜂ですが、大切な巣に危険を感じると攻撃をはじめます。
毒性も強いですし、なんといっても特徴は一度刺すと針がミツバチの体から抜けることです。ミツバチは針が抜けると死んでしまうので、一生で一度しか刺せないことになります。ミツバチから抜けて肌に刺さったままになっている針からは、強いにおいが発生します。
このにおいには、ほかのミツバチを誘引する効果があり、集団で襲われることになる危険もあります。集団で襲われればその分、刺される回数も増えますし、体内に入る毒も増えてしまうため、大変危険です。
蜂の巣は駆除しておこう
今回は大丈夫でも、もしまた蜂に刺されたら、次こそアナフィラキシーショックがおきる危険があります。そうならないためにも、すぐに蜂の巣を駆除しましょう。
ミツバチの巣
ミツバチは板状の巣を、何枚もぶら下げるように作ります。ちょうど、養蜂場の巣箱の中を思い浮かべていただけるとわかりやすいでしょう。
この巣には、はちみつがたっぷりと入っているため、大変重くなっています。また、屋根裏などの、狭い場所に巣を作る傾向があるため、駆除作業が大変になることが多いです。
アシナガバチの巣
アシナガバチの巣は、比較的開けた場所に作られることが多いです。巣は照明の傘のような形で、上から下へ広がっています。下から見ると、六角形に作られた部屋が露出した状態なのも特徴的です。
スズメバチの巣
丸い形で、表面に波のような模様ができているのがスズメバチの巣です。巣の中は見えませんが、1箇所だけ出入り口があり、そこから見張りの蜂が覗いています。攻撃性・毒性ともにもっとも高いだけあって、駆除作業には常に危険がともないます。
もし、蜂の巣を見つけたときは、すぐに業者に連絡して駆除してもらいましょう。自分で駆除する方法を紹介したり、防護服などの道具を貸し出したりしてくれる自治体などもありますが、素人が駆除するのは大変危険です。万が一にも刺されないために、必ず業者に依頼しましょう。
また、蜂には巣の近くを通りがかっただけでも攻撃してくるものもあります。そういった蜂だった場合、巣の場所がわからないといってやみくもに探すと、その過程で刺されてしまうことにもなりかねません。巣の場所がわからないのであれば、探すところから業者に依頼するのもよいでしょう。
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